本研究は,社会人の学びに対するニーズを把握し,ソーシャル・マーケティングを用いて図書館を拠点に社会人の学びを促進する方法を明らかにすることを目的としている。
研究方法として,行動科学理論の「行動変容ステージモデル」を学びに応用したモデルを設計し,これに基づき社会人の学びについてインターネット調査を実施した。調査期間は2020 年10 月,調査対象は神奈川県在住の20 代から40 代の有業社会人900 人である。
調査の結果,学びを実行するまでの行動変容の過程において,無関心期と関心期の間に障壁が存在すること,学びを阻害する要因は時間よりも年収であること,促進する要因は生き方に対する将来像を持ち働き方が積極的であることが明らかになった。この結果をもとに,学びの行動変容に介入する,一般の人々の利用に供する公共図書館によるマーケティングを試みている。
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