遷音速及び超音速の高速風洞で用いられるPSP計測技術として,開発試験への適用を目指した実用用途のPSP計測技術と,新しいPSP計測分野である非定常圧力変動現象を計測可能な非定常PSP計測技術の2つを取り上げる。
実用PSP計測については、計測システム、PSP/TSP塗料と、圧力変換、3次元グリッドへの貼り付け、Self-Illumination補正などのデータ処理手法について述べる。風洞試験例としては、DLR-F6模型を使った全機PSP計測とその迎角による圧力分布の違いを示す。
非定常PSP計測については、陽極酸化アルミPSP(AA-PSP)とシリカナノ粒子PSPの2つの高速応答型PSPと非定常計測システムについて述べ、AA-PSPによるロケットフェアリング試験とシリカナノ粒子PSPによるデルタ翼試験の2つの遷音速バフェット現象の非定常PSP計測を紹介する。
抄録全体を表示