日本火災学会論文集
Online ISSN : 1883-5600
Print ISSN : 0546-0794
ISSN-L : 0546-0794
54 巻, 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
論文
  • 中野 孝雄, 熊谷 良雄
    2004 年 54 巻 2 号 p. 25-37
    発行日: 2004年
    公開日: 2011/04/07
    ジャーナル フリー
    本研究では,震災時の市街地火災による被害を軽減させるための消防力の一つとして,欠かすことの出来ない消防水利に焦点をあてている。建物倒壊による道路閉塞を加味した上で,消防ポンプ自動車が消防水利まで到達できる可能性を指標として,消防水利の評価を行うことを目的としている。
    道路リンクの持つ危険性は,阪神・淡路大震災の被害事例から導き,到達可能性には震動による建物倒壊を考慮している。また,消防水利への到達可能性を定量的に求めるため,水利評価プログラムを開発し計算実験を行った。さらに,計算実験の結果を消防水利の指標として,地域特性との関係を考察した。
    (オンラインのみ掲載)
  • 今井 孝, 熊谷 良雄, 岩見 達也
    2004 年 54 巻 2 号 p. 39-48
    発行日: 2004年
    公開日: 2011/04/07
    ジャーナル フリー
    本研究は,大規模地震発生時の建築物倒壊と初期火災への対応との関連に着目し,とくに,火災発生率と住民による初期消火成功率について,建築物の耐震補強による初期段階における火災拡大の軽減効果を分析することを目的としている。
    全ての建築物が1981年以降の新耐震基準を満たした場合,全壊率の低下とともに,地域によって差はあるものの,火災発生率の低下と初期消火可能率の向上が確認された。
    (オンラインのみ掲載)
  • 萩本 安昭, 渡邉 憲道, 岡本 勝弘
    2004 年 54 巻 2 号 p. 49-55
    発行日: 2004年
    公開日: 2011/04/07
    ジャーナル フリー
    電気配線が放射熱に曝されると,炭化絶縁物を介したアーク放電または物理的接触が発生することにより線間の短絡が起こる。本研究では,電源コードに使用される各種のビニル絶縁及びゴム絶縁電線をコーンヒータからの放射熱10~40kW/m2に曝したときに起こる短絡現象を調べた。短絡の形態は電線の太さや種類,絶縁材,放射熱及び曝露時間に依存した。ビニルコードは40kW/m2でないとアーク短絡が起こらなかったが,捻ったり挟んだりすると10kW/m2で接触短絡が起こった。ゴム絶縁のコードは,20kW/m2でアーク短絡が起こったが,接触短絡は40kW/m2でも起こらなかった。
    (オンラインのみ掲載)
feedback
Top