火災を正確に感知するためには,火災時に発生する現象を,より多く把握する必要があり,現在各方面から研究が進められている。
本論では,その一手法として火災に伴う間接的現象である室内の圧力変動のうち,極低周波の圧力変動に注目し,火災感知の可能性を追求した。
その結果,提案したシステムは,当実験室において燻焼等の燃焼拡大速度の緩慢なケースを除き火災感知が可能であるとともに,従来の熱や煙による感知器と比較し,火源からの距離やセンサーの設置位置から受ける感知速度への影響が少ないことが判明した。
(オンラインのみ掲載)
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