口腔病学会雑誌
Online ISSN : 1884-5185
Print ISSN : 0300-9149
37 巻, 1 号
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  • 木下 四郎
    1970 年 37 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 永田 尚弘
    1970 年 37 巻 1 号 p. 12-18
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    前回の研究によって選ばれたアマルガム修復物研磨用の砥粒Emery#800 (荒みがき用) とCerium oxide#3, 000 (つや出し用) とを用いて糊状研磨材を作る際に, いかなる練和剤をどの程度に配合すべきかを検討するために本研究を行った。
    練和剤としては水, ポリエチレングリコール400, 局方グリセリン, 業者より提供された練歯磨の練和剤, カルボキシメチルセルローズ (CMC) 溶液の1.0, 1.5, 2.0, 2.5および3.0%のもの, 1.0または1.5%のCMC溶液に局方グリセリンを等量に加えたものを選択し, これらに上記の遊離砥粒を配合して糊状研磨材を作った。そして, これら糊状研磨材の保管中の混和状態ならびにアマルガム試片研磨時の削磨量と面アラサを比較検討し, 次のような知見を得た。
    1.試験された練和剤は混合した直後にはすべて適度な流動性と粘性とをもって軟泥状を示したが, 粘度の低い研磨液は時日の経過につれて分離して砥粒が沈降固化しやすかったが, 粘度の高いものでは流動性がやや低下したのみで分離傾向は少なかった。また水溶液は乾燥固化の傾向があり, これはグリセリンを加えることによって防がれた。
    2.練和剤の粘度はポァズ7前後のものが最大の削磨量を示し, ポアズ65を越えると削磨量が著しく低くなり, 逆に著しく低すぎても削磨量はわずかに低下した。
    3.面アラサは練和剤の種類や配合量によってはほとんど影響されなかった。
    4.練和剤の最適配合量は砥粒の種類によって少し異ったが, 多すぎると混和が不均質になって削磨量が低下し, 逆に少なすぎると流動性が不足してやはり削磨量が低下した。
    5.被験練和剤の中で最良のものは1.5%CMC溶液に局方グリセリンを等量加えたもので, それの最も好ましい配合量は, Emery#800に対してはその重量の1/2, Cerium oxide#3, 000に対してはその重量の1/1.5であった。
  • 第2報初期の歯石の石灰化能について
    新谷 英章
    1970 年 37 巻 1 号 p. 19-27
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    歯垢や歯石と歯周疾患の発生との間に, 臨床的実験および疫学的観察などから, 高い相関関係がみられることは明らかである。今日まで数多くの歯垢や歯石についての研究が報告されているが, まだその形成機序や石灰化について不明な点がいろいろと残されている。
    本実験はStandardized foil techniqueを応用して, 歯石形成量の個体差は何に起因するのかを解明し, 歯石の形成機序についての手がかりを得るために, アイソトープCalcium-45をトレーサーとして, 初期の歯石の石灰化能について検索した。
    臨床的に正常な歯列と歯肉をもつ, 被験者5人の下顎中切歯の舌側に規格化したfoilを装着し, その上に3日間と6日間に堆積する歯石を集めた。
    歯石形成速度は6日間についてだけ調べた。個体間には有意の差がみられたが, 2回の期間の間, および左側と右側中切歯の間には有意の差はなかった。
    石灰化能については, foil上に堆積した沈着物を口腔内より取り出すと, ただちに生理的食塩水に保存し, その後Ca45を含む石灰液中に2時間浸漬し, 沈着物のCa45の取り込み量をGas flow counterを用いて, 5分間測定した。
    Ca45は10μc/mlの濃度のものを用い, 浸漬液はCalcifying solution 2ccにCa45を0.2cc混合したものである。
    6日間にfoil上に堆積した沈着物の量は個体によって差がみられたが, 同一の個体から同じ方法を用いて採取した3日目と6日目の沈着物の石灰化能には個体問の差がみられなかった。しかも, 統計学的には両者の間に相関関係が認められなかった。また, 3日目の沈着物のCa45の取り込み量については, 3回の期間の間, および下顎の左右中切歯間に有意の差はなかった。
    6日目の沈着物の石灰化能は3日目のものより, 測定値で約6割増加していた。
    以上の結果について, 考察を加えた。
  • 駒村 太千
    1970 年 37 巻 1 号 p. 28-50
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    病巣感染における二次疾患の成立を神経病学的な立場で考えているH. Gehlen, F. Singerなどは原病巣として働く歯牙疾患があるときは, 顔面に知覚過敏帯が発現し, その部位で原病巣の所在の推定も可能であるとし, 顔面の刺激に直流の陽通電を用い, Elektro-Herd-Trest (E.H.T.) と名づけている。E.H.T.の効果は区々で疑わしいとするものもある。
    知覚神経に弱い障害性の刺激が働きつづけるとき, この興奮が中枢で局所的な自律神経障害や全身的な自律神経の変調を惹起するように働くものとすれば, いわゆる歯性病巣感染の原病巣としては, GehlenやSingerがとりあげた慢性根尖性歯周炎の症例よりは, 慢性歯髄炎や変性歯髄の症例においてはるかに有力なものと考えられる。
    上述の見地より著者は歯牙疾患のある患者と歯牙疾患のない健康者について, 顔面を直流の陽通電で刺激し, 顔面部の知覚過敏帯の発現と歯牙疾患の存在とは関連が深く, 痛みの訴えのない症例にも知覚過敏帯が現われ, 顔面の部位と罹患歯種との間に関係の特に深い組合わせを認め, E.H.T.は病巣疾患の原病巣の探知に有力な手がかりとなり得るものと考えられる。
  • 第二報口腔人類学的所見
    小貫 伸一, 芝 〓彦, 平井 敏博
    1970 年 37 巻 1 号 p. 51-55
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
    南西アジアのアフガニスタンのヌリスタン, Alinger川流域の男子住民の口腔診査, 口腔模型を検討し, 次の結果を得た。
    1) 咬合型は, Psalidontieが43%でもっとも多かった。Labidontieが37%とたかい値で出現し, Psalidontieと判定したもののなかにも被蓋が浅く, Labidontieに近いものが多くみられた。
    2) 歯列弓型は, Paraboloidが上顎57%, 下顎60%, Ellipsoidが上下顎とも31%であった。
    3) 口蓋形態は, 帯円型が40%ともっとも多く, 方形型, 放物線型, 中央凸型の順であった。
    4) 口腔計測の結果, 日本人に比べ, 歯列弓長が小さく, 口蓋高が深く, ことに前口蓋高の値が大きかった。
    そして, このことがEllipsoidが多いこと, 帯円型, 方形型の口蓋形態の多いことをうらづけるように思えた。
  • 佐々木 哲
    1970 年 37 巻 1 号 p. 56
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 関 秀孝
    1970 年 37 巻 1 号 p. 57
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 西村 文夫
    1970 年 37 巻 1 号 p. 58
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 水野 正敏
    1970 年 37 巻 1 号 p. 59
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 小野 博志
    1970 年 37 巻 1 号 p. 60
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
  • 中村 正
    1970 年 37 巻 1 号 p. 61-62
    発行日: 1970年
    公開日: 2010/10/08
    ジャーナル フリー
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