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三上 明音, 野口 達也, 須藤 大貴, 滑川 洋平, 平井 諒, 高嶋 章雄, 中村 太一
原稿種別: 本文
セッションID: 2311
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ロールプレイ演習は,学習者が与えられた役割を演じながら仮想プロジェクトを体験する教育手法である.ロールプレイ演習は,学習者が,情報交換と意見交換を行い,複数の問題解決策から妥当な一つを選択する意思決定を期待している.これにより,講義で得たプロジェクトマネジメント知識の定着とグループワークによるヒューマン系スキルの修得・向上が可能になる.本研究では,学習者の情報共有や意見交換を促すために,ロールプレイ演習の進行を司るロールプレイ演習シナリオに対し,ステークホルダの利害関係の設定をし,学習効果と有効性を示す.
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野口 達也, 三上 明音, 時田 靖崇, 石川 佳洋, 岡田 真海, 秋本 秀, 平井 諒, 高嶋 章雄, 中村 太一
原稿種別: 本文
セッションID: 2312
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
東京工科大学コンピュータサイエンス学部では,仮想のプロジェクト中でプロジェクトマネジメントを仮想体験するロールプレイ演習を,プロジェクトマネジメント教育として行っている.ヒューマン系スキルは,特に学習者個々人の能力に依存が大きく,学習者個人の学習曲線に沿った指導が必要である.ロールプレイ演習の中で,学習者の行動を記録し,行動履歴を分析し,その分析結果とロールプレイ演習の課題解決に求められる行動の規範と対比することで学習者個々人の修得レベルに合った指導が期待できる.本稿では,学習者のロールプレイ演習の行動を収集する環境と行動の分析手法の提案を示す.
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中村 太一, 三上 明音, 野口 達也, 須藤 大貴, 高嶋 章雄
原稿種別: 本文
セッションID: 2313
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ロールプレイ演習はプロジェクトマネジメント教育の有効な方法である.ロールプレイ演習には,仮想プロジェクトで起きる問題を解決する演習課題,仮想プロジェクトの展開,およびロールプレイ演習者同士の情報交換の促進を記述するロールプレイ演習シナリオが重要な役割を担っている.本稿は,演習課題の仮想プロジェクトの中での必然性の設定方法,学習者の当事者としての意識付け方法,および学習者の理解度に合わせた演習課題の設定方法に関し,インストラクショナルデザインのプロセスに従いシナリオの設計方法を提案する.
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原稿種別: 付録等
p.
264-
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
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大谷 晶子, 藤原 良一, 坂田 賢志
原稿種別: 本文
セッションID: 1401
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
SI事業で培ったシステム生産方法を反映した,ISO9001対応の品質マネジメントシステム(QMS)を元に,CMMIレベル3相当の標準プロセス,情報共有環境(PJポータル)やプロジェクト管理支援ツール(PM支援ツール)を強化してきた.品質・生産性の継続的な改善を狙い,定量的プロジェクト管理の視点や価値観を活かしつつ,プロジェクトの状況をよりタイムリーかつ客観的に把握し,対策をフィードバックできるCMMIレベル4相当の企業風土を踏襲した定量的プロジェクト管理の標準プロセスを整備した.しかし,定量的にプロジェクトの状況を組織の管理者層やプロジェクトマネージャ(PM)が把握するために,人手でデータを収集しPM支援ツールを使って分析・評価を行っていた.本稿は,企業風土を踏襲した定量的プロジェクト管理方法を基に,プロジェクトのデータ収集や分析の負荷を軽減し,早期に問題点の検出が行える,定量的プロジェクト管理支援システム(P-Support)の開発した.このシステムの試行を通しての定量的プロジェクト管理の課題と展望を紹介する.
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浦中 裕也, 山口 真悟, 豊嶋 伊知郎, 丸山 雄也, 西村 世志人, 田中 稔
原稿種別: 本文
セッションID: 1402
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本稿ではプロジェクトマネジメントにおけるリスクパターンベースの構築とその応用について報告する.典型的なリスクの識別や対策に分野ごとのリスクパターンが活用されている.リスクパターンベースは分野横断的にリスクパターンを収集・構造化するものである.10分野にまたがる319個のリスクパターンを収集したリスクパターンベースを実現した.さらに,このリスクパターンベースの一つの応用として非典型なリスクの識別を支援するツールを開発した.
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赤羽根 亮子, 武井 博, 藤原 良一
原稿種別: 本文
セッションID: 1403
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ソフトウェア開発プロジェクトを成功に導くためには,エンジニアリングとマネジメントの両方の技術を持ってプロジェクトを推進することが必要である.プロジェクトリーダは,マネジメントの能力を駆使し,エンジニアリングプロセスへの改善を繰り返しながらプロジェクトを推進していく.ITスキル標準(以下ITSSと略す)において,ITSSレベル3からレベル4へのレベルアップのためには身につけた知識を実践する力が必要である.そのため,マネジメント力のうち品質・工程・コストの実践力を身につけプロジェクトで即実践できることを目標に,品質評価・工程管理の実践講座を立ち上げた.また,エンジニアリングの実践力を身につけることを目標に,設計技法,試験技法の実践講座も同時に立ち上げた.本論文は,これらの実践講座の企画や実施を通して判明した,より実践的な講座企画を行うための考え方とノウハウを紹介する.
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伊東 昌子
原稿種別: 本文
セッションID: 1404
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
大規模で複雑なプロジェクトは,異種混交性の高い集合的協働生産活動として捉えることができる.そのプロジェクトを担当するPMは組織や組織従業員にとって意味ある集合的協働生産活動のドラマづくりを行なわねばならない.プロジェクト場を複数の局所的物語が並行して進む舞台とみなすならば,PMにはドラマの筋書き作りや役の布陣計画ならびに参加主体への説明や翻訳など,監督としての振る舞いを可能にする知識や技能が求められる.これらの技能は実務現場におけるガイドされた参加やインフォーマルな語り合いにより醸成されるが,現在の実務現場ではこのような学びを醸成する環境が崩壊している.そこで,この技能の学びと協働生産活動を支援する一手段として,役割主体の仕事上の"見え"を語り合うナラティヴ・アプローチを適用した事例を紹介した.
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坂上 慶子, 内田 吉宣, 初田 賢司
原稿種別: 本文
セッションID: 1405
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトマネジメントの重要性の認識が高まるにつれて,プロジェクトを成功に導く優秀なプロジェクト・マネジャーへの期待も高まっている.プロジェクト・マネジャーに求められることは,プロジェクトマネジメントの知識やプロジェクト経験に加えて,どんな困難な条件下でも一定レベルの成果をあげることのできるコンピテンシーが必要である.このようなプロジェクト・マネジャーを,組織は,継続的に育成していく責務がある.本稿では,確実で早期のプロジェクト・マネジャー育成を実現するために,ケースメソッドを取り入れた研修を提案し,なぜケースメソッドを取り入れると実践力がつくかについて考察する.また,ケースメソッドの現状を踏まえて,ケースメソッドに求められる要件を定義し,要件を満たすためにどのような工夫が必要かについて,要件に対応づけて明確化した.このことにより,ケースメソッド開発の標準プロセスを策定する為の基礎固めができた.
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磯村 大誠, 比護 万紀夫, 朝岡 勝
原稿種別: 本文
セッションID: 1406
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本論文では,業務ソフトウェア開発プロジェクトで,新たな開発方法論を適用する際の,効果的な人材育成方法について,マネジメント領域における人的資源を観点として論じる.開発方法論は思考との関連が深く,座学等では実践的なスキルが得られにくい.また,ユーザ企業と開発受託者双方が,スキルを高めることで,真価が発揮される.ソフトウェア開発現場における,ワークショップ形式での人材育成について,実経験に基づき状況を報告する.
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島中 一俊, 古賀 順二, 川島 徹, 若杉 幸志
原稿種別: 本文
セッションID: 1407
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ソフトウェアプロジェクトの開発工期短縮の要求が以前より厳しくなっており,これ以上縮められない限界の工期の基準を持つことが,プロジェクトマネージャにとって重要になっている.本研究では,既に我々が提案したソフトウェア開発プロジェクトのこれ以上縮められない開発工期モデルの妥当性検証を行った.検証にはPutnumの最短開発時間モデルを用いたが,ある範囲では提案したモデルの計算結果と良く一致することが判明した.また,計算結果が不一致の範囲の原因分析から,提案したモデルの精度を向上するための改善策について提案した.
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治田 倫男
原稿種別: 本文
セッションID: 2408
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトの成功・失敗を左右する重要な要素の1つとして,近年チーム運営が注目されているが,チームの状況(即ちプロジェクト・チーム・ライフ・サイクル)に従って,適した会議運営を実施する必要がある.先行研究からプロジェクト・チーム・ライフ・サイクルは,5個のステージに分割されるのが妥当と考えられる.数年間にわたって,我々はこれらのステージに適した公式会議運営方法を研究してきた.本稿では,筆者が経験したSIプロジェクトの事例を通して,チーム運営におけるより効果的な公式会議運営方法について述べる.また,考慮事項や工夫したことについても考察する.
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治田 倫男
原稿種別: 本文
セッションID: 2409
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトの成功・失敗を左右する重要な要素の1つとして,近年チーム運営が注目されているが,チームの状況(即ちプロジェクト・チーム・ライフ・サイクル)に従って,適したフォロワーシップ・スタイルを優先する必要がある.先行研究からプロジェクト・チーム・ライフ・サイクルは,5個のステージに分割されるのが妥当と考えられる.数年間にわたって,我々はこれらのステージに適したフォロワーシップ・スタイルを研究してきた.本稿では,筆者が経験したSIプロジェクトの事例を通して,チーム運営におけるハイ・クオリティ・パフォーマンス達成に適したより効果的なフォロワーシップ・スタイルについて述べる.また,考慮事項や工夫したことについても考察する.
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辻川 直輝, 大鶴 英佑
原稿種別: 本文
セッションID: 2410
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
顧客満足度向上のためにQMSを推進し,プロジェクトの成功度向上のためにSI強化施策に取り組んできている(人材育成や適正配置,重点管理の徹底,CMMIに基づくプロセス改善など).その中で,個々のプロジェクトやマネージャだけでなく,組織プロセスの改善や組織の成熟度を向上することの必要性が高まってきた.本稿では,組織の成熟度とプロジェクトの結果から,CMMI導入とプロセス改善の効果について考察する.また,CMMI導入を「真にプロセス改善のため,或いは定着させるため」に留意すべき点や,推進する上での着眼点について述べる.
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十返 文子, 立沢 暁生, 酒森 潔
原稿種別: 本文
セッションID: 2411
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
IT業界では,PM育成の重要性が叫ばれており,教育手法や教育成果を継続的に評価するための実践的なツールが必要とされている.こうした背景のもと,我々は「インターネット販売専用(医療保険)WEBサイト構築」を題材とした仮想プロジェクトの演習に取り組み,PMの知識やツールを効果的に活用することにより,PMコンピテンシーの向上を図った.また,ITプロジェクトに必要なPMコンピテンシーの整理を行い,IT開発者へのスキルチェックを実施し,実務に役立つPMコンピテンシーの傾向や特徴を考察した.本稿は,これらのプロセスと活動の成果について発表する.
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山戸 昭三, 中村 仁之輔, 本間 利久
原稿種別: 本文
セッションID: 2412
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本論文では,プロジェクトを定量的に評価する指標Project Assessment Indicator(PAI)とその評価の仕組み(PAIモデル)を提案し事例を示した.さらにPAIモデルの特徴を活かし,かつその問題点を解決するために配分比および評語と評点の関係を導入したAnalytic Hierarchy Process(AHP)-PAIモデルも提案した.PAIモデルによる事例とAHP-PAIモデルによるシミュレーション結果を比較し,AHP-PAIモデルの有効性と合理性を示した.
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宮口 裕
原稿種別: 本文
セッションID: 2413
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
金融機関の勘定系端末更改について、老朽化要因および勘定系ホストの共同化に向けた更改プロジェクトにおいて、母体となるベースシステムが未完成状態で着手し高品質な開発および前例のない短期間で全拠点(154ヶ所)全台(1266台)の移行工事を完遂した事例を紹介いたします。特にお客様、開発メンバ、工事関連業者とのコミュニケーションを「ベクトルをあわせる」という観点で実施した具体的な取り組みを紹介し今後のプロジェクトマネジメントに参考として生かせる情報として提供いたします.
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原稿種別: 付録等
p.
App3-
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
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尾中 章行
原稿種別: 本文
セッションID: 1501
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
弊社におけるITシステム開発プロジェクトのプロジェクトマネージャ(以下,PMと略す)は,マネジメントスキルを弊社独自の基準「プロジェクトマネージャ認定ランク(以下PM認定ランク)」と呼ぶ資格体系に基づき評価し,各人の能力に応じたPM認定ランクを付与している.従来はプロジェクトのマネジメント体制に関するルールとしては「PMはプロジェクトの規模に見合ったPM認定ランクを保有していること」を中心に行っていた.しかし,適合したPMが配置されたプロジェクトでも失敗するケースや,プロジェクトチームという観点からの体制を評価する基準が不十分といった問題が存在した.その様な状況を改善するため,PMを含めたプロジェクトのマネジメント体制の評価モデルを,プロジェクトの規模及び開発形態別に導き出した.本稿ではプロジェクトを成功に導く体制のモデルについての検討結果について述べる.
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杉本 吉隆, 奥沢 薫
原稿種別: 本文
セッションID: 1502
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
現在,プロジェクトマネジャ育成施策のひとつとして,数行で書かれた短い事例(ショートケース)を用いたケーススタディ教育を構築中である,本教育は,プロジェクトマネジャにプロジェクトにおいて実際に生起する様々な状況を事例として,数多く「疑似体験」させることで状況対応力の向上を促進することが狙いである.本稿では,ショートケースを用いたケーススタディ教育構築の概要および構築確立のための成功要因について述べる.
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柚口 智史, 飯島 隆
原稿種別: 本文
セッションID: 1503
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
システム開発において変更要求における影響を正しく把握し,計画を立案し,変更作業を実施し,結果を確認する,という一連の作業管理,およびシステムの整合性を確保する変更管理はプロジェクトマネジメントにおける重要な要素の1つである.その変更管理フローに関してはPMBOK,ITIL等により定義されている.しかし,変更管理フローの前段階である変更と障害を区別する判定方法に関しては,各プロジェクトに依存することが多く,その結果として本来は変更として扱うべき要求についても,障害として扱われていることがある.本論文は,この課題への解決策として開発プロセスに従来のVモデルやWモデルの思想を元に新たな開発プロセスとして3Vモデルを提唱する.3Vモデルではテスト仕様書を要件定義,外部設計の各フェーズの成果物として明確に定義する.3Vモデルで開発することで要件定義や外部設計など上流工程でユーザーにシステムの完成形をイメージしてもらいやすくなり(ユーザビリティの向上),障害混入の減少(品質向上)を狙うとともに,設計書およびテスト仕様書の修正箇所を元に変更か障害かの判断基準を明確化するフローを提案する.
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宮原 勅治, 大塚 博幸
原稿種別: 本文
セッションID: 1504
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
医療ITプロジェクト実践のために医療と情報処理分野の両方に通じた医療情報技師を医療現場においてこれまで約40名育成し,医療情報技師によるチームを編成し,医療情報システム開発・導入に必要なコンピテンシー開発を行いながら,実際のプロジェクトに投入した.ユーザの意図を超上流から下流に伝え,かつ,プロジェクトを遂行するために必要なコンピテンシーを開発するためにBSC,PMBOK,UML等の知識体系の講習を行った.医療情報システムは複雑多岐にわたるため,プロジェクトの支援のためにPMOを設置し,またCCBを設けスコープ拡大に対応した.その結果,チーム内にMBA,PMP,UMLなど種々の資格を取得する者が育成され,現場での医療情報システム構築プロジェクトにおける積極的な関与が認められた.
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佐々木 詠子
原稿種別: 本文
セッションID: 1505
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
国によるIT政策の重点分野であるヘルスケア分野,すなわち医療・健康・介護・福祉に関して社会ニーズが高まっている.医療分野では医療のIT化,電子カルテシステムの普及が進む中で,従来のITスキルに加えてコンサルタントとしてお客様に提案できる医療業務スキルを併せ持った人材の育成が社会的な急務であり,医療関連プロジェクトを遂行する上でも不可欠となってきている.本論文は,一定レベル以上の人材を医療業種スペシャリストとして認定する認定制度の確立,認定者コミュニティ活動の必要性と役割,中でも計画に基づいた人材育成への具体的な取組みとその成果について述べる.医療業種スペシャリストによる人材育成に向けての自主的な取組みは,医療業種に特化し業務に直結する問題解決に目的を絞ることができるため,現場の医療SEのニーズを的確に捉えてお互いに学び合う関係を築くことができる有効な一手段であることを提言する.
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伊藤 智明
原稿種別: 本文
セッションID: 1506
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本報告の目的は,プロジェクトマネジメント学会誌,組織科学,日本経営学会誌,経営行動科学に掲載されたプロジェクトに関する論文をレビューすることで,近年の日本のプロジェクト研究を概観し,今後の研究の方向性を示すことである.第1に,文献レビューでは,依拠している理論基盤,プロジェクトの捉え方と分析単位,調査対象プロジェクトの産業と分析概念について整理する.第2に,日本のプロジェクト研究の限界を指摘した上で,今後の研究の方向性を提示する.今後の研究の方向性として提示されることは,一時的組織としてのプロジェクト,文脈,分析視角と現象の相似性という視点からの理論化,調査実施の必要性である.第3に,その方向性に沿う研究群として,多くの日本のプロジェクト研究とは対照的な研究群である北欧学派プロジェクト研究の概要を紹介する.これらの段階を経て,北欧学派プロジェクト研究を内在的に考察していく必要性が主張される.
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溝渕 隆, 比護 万紀夫, 朝岡 勝
原稿種別: 本文
セッションID: 1507
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本論文では,レガシーシステムからオープンシステムへの再構築開発時の方式分野における人的資源・コミュニケーションに関するマネジメントを観点として論じる.オープンなフレームワークを使用したレガシーバッチからオープンバッチへの再構築開発プロジェクトの成功事例を元に,方式分野でのプロジェクトマネジメントの具体的な取り組み内容,工夫した点等を整理し紹介する.
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劉 功義
原稿種別: 本文
セッションID: 2508
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
複数のプロジェクトを管理するためのプログラムマネジメントでは,プロジェクトの需要に応じて要員をアサインし,求められる納期,コスト,品質で各プロジェクトが終えられるように管理する.組織の効率性を向上するためには,プロジェクトの局面に応じて適切なスキルを持った要員にアサインする必要がある.プログラムを遂行する組織も発生するプロジェクトの規模・頻度に応じた組織体であることが望ましい.プロジェクトの需要に応じて組織体を検討し,定常的な状況把握が可能となれば,プロジェクトの規模・頻度を高める,要員のスキル向上を図る,組織規模を最適な規模に変更する,といった組織の効率向上のための継続的な改善方策検討が可能となる.一方で,トヨタ生産方式における多段階ジョブフローの制御にかんばん方式が用いられる.本研究では,発生するプロジェクトをトヨタ生産方式で用いられるかんばん方式の考え方を活用し,プロジェクトのチームへのアサインを可視化する方法を提案する.またモデルの定式化を行い,組織体の検討への活用を行う.
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徳永 光彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2509
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本稿の主な目的は,パーソナルPMの知識分野に関する研究である.結論としてモダンPMにおける諸要素の中で統合,スコープ,タイム,コスト,品質,リスクは必須である.一方,組織向けで重要なコミュニケーション,リソース,調達は,必ずしも必須というわけではない.代わりに動機づけ,自信は欠かせない.また,個人にとっては常時,複数プロジェクトが稼動しており,限られた時間を有効活用することが必須であり,ポートフォリオマネジメントは,上記知識分野に同一次元で盛り込むことが必要である.
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稲林 真理, 福田 圭太郎, 鈴木 実, 大戸 瑠里子, 大泉 隆史, 山本 貴史
原稿種別: 本文
セッションID: 2510
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本報告では,保守開発のアウトソーシングサービスにおいて,お客様と一体になって,継続的な品質改善を実施し,効果を上げている事例について紹介する.この事例では,お客様の保守資産をそのまま引き継ぐ形で,広範囲の保守開発を実施している.広い保守範囲を,マトリックス的な解析を用いて課題を可視化し,多くの課題の中から,いかに効果的に取組み課題を選定し効果を上げたかについて,実例経験に基づき報告する.
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岩崎 大祐, 加藤 和彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2511
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
リスク事象において,損害規模の小さいリスクが連鎖し,損害規模の大きいリスクへつながることが問題視されている.そのリスクマネジメントとして,リスクマップを作成してリスクとその連鎖関係を可視化し,損害規模の小さいリスクが損害規模の大きいリスクへ発展する流れを認識することが挙げられる.本稿ではリスク連鎖を可視化するため,リスク連鎖を考慮したリスクマップの作成方法と,その活用法を提案する.
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橋本 光, 加藤 和彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2512
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
製品開発において,プロジェクトの期間やコストを削減することは競合他社との競争力を確保する上で重要である.しかし近年,顧客ニーズの多様化による製品構造の複雑化と,市場のグローバル化によって,プロジェクトの期間やコストは増加している.一方,プロジェクトの期間を短縮する計画法としてCritical Chain Project Management(CCPM)が注目されているが,製品開発のような複雑なプロジェクトでは計画が困難である.本稿では複雑なプロジェクトの計画に,Design Structure Matrix(DSM)を用いてCCPMを適用させる手法を提案する.
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向後 貴史
原稿種別: 本文
セッションID: 2513
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
NTTデータ・フィナンシャルコアは,金融機関の基幹系システムの開発・保守を行っている。金融機関の基幹系システムの開発は大型の汎用機を使った大規模プロジェクトであることが多く,システムのライフサイクル終了に伴う更改も,数年単位での計画となることがある。金融機関の基幹系システムの更改においては業務継続性が重要課題である。しかし,システム構成や運用作業は非常に複雑化しており,業務継続性に対するリスクの潜在範囲を特定するのは難しい。このため,新・旧システム全体でのリスク対策が必要となる。そのため,新システム稼動後も旧システムは単純に廃棄できない。本稿では,システム更改に伴う,旧システムに関する課題について考察する。
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原稿種別: 付録等
p.
392-
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
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羅 曉燕, 五百井 俊宏, 荻林 成章
原稿種別: 本文
セッションID: 1601
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本研究の目的は,都市型産業環境における住民と工業の合意形成促進法について検討することである.現状の都市型産業環境においては,工業と住民の間に多くの問題が生じている.都市型産業環境における多くの問題点を解決するためには,工業と住民から構成されるコミュニティを構築し,コミュニティ主体の各種プロジェクトを運用することにより,工業と住民の意識改革が可能であると考えられる.本研究では,都市型産業環境における住民との合意形成を促進させるための合意形成促進マネジメント習熟度モデル(CBMMM)を提案し,PM導入による合意形成促進マネジメントモデル(CBMM)について検討する.
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寺村 鏡一
原稿種別: 本文
セッションID: 1602
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
IT系プロジェクト・マネジャーの育成について,筆者が4年にわたりクライアント企業の中堅プロジェクト・マネジャーに対して実践しているパーソン・ツー・パーソンのコーチングが相応の成果を上げていると評価されている.今回,当コーチング活動を総括して,その適用のポイントやコーチにとっての留意点などを明らかにするとともに,更なる改善を図るために,その実施過程で現出してきているコーチング上の課題などを報告する.
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本田 大典, 鈴木 彰仁, 丸山 智子, 井上 雅裕
原稿種別: 本文
セッションID: 1603
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
組込みシステム開発は高度化の一途をたどっており,生産性を高め,品質向上を図るためモデルベース・システムズエンジニアリング(MBSE)が注目されている.組込みシステムの設計コンテスト(飛行船ロボコン)への学生チームとしての出場にあたり,組込みシステムの設計品質向上を目的としてMBSEの適用に挑戦した.プロジェクトの成功を期するため,プロジェクトマネジメントを実施し,学生としてのリーダーシップの実践とリスクマネジメントの評価を行った.プロジェクトメンバーの学生間でのリーダーシップ評価の結果,学生の特徴として,技術課題解決でのリーダーシップが高く評価されること,自己の作業に集中するあまり,他人の緊張度やモチベーションのコントロールが不十分なことなどが抽出された.また,リスクマネジメントでは,個々人が識別し登録したリスクへの共通認識を得ることが容易ではないこと,また,監視コントロールプロセス群での活動に課題があることがわかった.なお,飛行船ロボコンでは,システム設計と競技の総合部門で優秀賞を獲得した.
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近藤 未希, 松井 貴元
原稿種別: 本文
セッションID: 1604
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
市場動向や競合動向に基づき,自社で商品を企画・開発し,一般顧客へ提供するビジネスにおいては,企画内容の良し悪しが商品の販売台数や収益に大きな影響を及ぼす.そのため,商品企画では,様々な分析と仮説立案,及び実現性の見通し確認等の作業を期間内に完了させる必要がある.そこで,商品企画段階で企画の完成度を高めることを目的に,商品企画プロセス管理方式を開発した.本方式の特徴は,商品企画プロジェクトの進捗状況の可視化を,企画作業の実施状況だけでなく作業間の依存関係に基づいた作業の整合状況にも注目し,管理指標「実施率」「整合率」を用いることにより,定量的に実施する点である.本方式をAV機器の商品企画へ適用し,実行可能性,効果を検証した.
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弘末 太郎, 山本 和男
原稿種別: 本文
セッションID: 1605
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
筆者らは、EPMを実践する環境においてプロジェクト知識情報の効率的再利用を可能とするナレッジマネジメントの手法に則った新しい知識データベース要件およびその活用方法を『プロジェクト知識統合管理』として提案している。この方法ではプロジェクト知識をその因果関係に着目したキーワードで分類している.本稿ではキーワードをPMBOKに準拠する形で絞込むことにより、この『プロジェクト知識統合管理』方法の省力化、品質向上の方法を検討し、実際のプロジェクトデータに適用して効果を確認した.さらに実施における考慮点について提言する。
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田中 恵美, 疋田 久子, 山中 敦, 足達 直
原稿種別: 本文
セッションID: 1606
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ソフトウェア開発における大規模プロジェクトでは,オフショアを含む多くのパートナー会社と協調した開発となり,分散開発が行われるため,質問と回答(以降,Q&Aとする)が数多く発生する.ウォーターフォール開発では,下流工程で上流工程の成果物に対しQ&Aが多く発生するほど品質が悪くなる場合があると言われている.アジャイル開発では,人と人とのコミュニケーションが重要視されており,情報の伝達は基本的に会話によって行われる.本プロジェクトでは,オフショアと連携し,分散拠点でアジャイル開発を行っているため,コミュニケーション手段の1つとしてQ&Aを利用した.本稿では,オフショア連携したアジャイル開発において発生したQ&Aを分析し,品質と工数の観点においてウォーターフォール開発との比較・考察を行うことで,今後,他プロジェクトにおいて活用できる指標を提言する.
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池田 潔, 続木 健二
原稿種別: 本文
セッションID: 1607
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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全国的な大規模システムにおいて,分割発注が行なわれた場合,実施にあたって契約の異なるステークホルダーが多く発生する.特に,全国同時規模かつ実施期間が事実上短縮される中では,予定通りの納期で無事成功させるための課題も多く,その解決について有効だった方策を紹介する.
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松村 知子, 福地 豊, 森崎 修司, 大平 雅雄, 久保 浩三, 小柴 昌也, 松本 健一
原稿種別: 本文
セッションID: 2608
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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ソフトウェア開発プロジェクトの定量的な管理の重要性は,すでに多くのソフトウェア開発ベンダで認識され実施されているが,ユーザ(発注者)側はベンダ任せになっているケースが多い.本稿では,ユーザ・ベンダ協調型プロジェクト管理の枠組みを提案し,具体的にユーザ・ベンダ間での協調的定量的プロジェクト管理プロセスを構築する手順を示す.提案する枠組みは,PMBOKやCMMIなど既存のプロジェクト管理の枠組みに基づくが,ユーザとベンダのプロジェクトにおける責任分担や協調作業を明確にし,各自の作業を定量的に管理することを可能にする.また,提案する枠組みの妥当性確認のため,法的紛争の事例研究や実プロジェクトの開発状況の調査に基づいた「要求品質管理」と「外部委託時の仕様伝達管理」を目的とする管理プロセス構築事例を紹介する.
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竹内 睦貴, 大杉 直樹, 山本 英之, 藤貫 美佐, 端山 毅
原稿種別: 本文
セッションID: 2609
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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当社では,要件定義書の品質評価手法として「要件定義書品質スコアリング」を整備し,システム開発プロジェクトに適用している.本稿では,「要件定義書品質スコアリング」の効果を定量的に検証した結果を報告する.まず効果を仮説として検討し,データを実プロジェクトから集めて仮説が正しいか検証した,分析により,スコア(要件定義書の品質)とプロジェクトの成否に相関があるという結果を得た.
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富田 幸延
原稿種別: 本文
セッションID: 2610
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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基本動作の不徹底による初歩的なトラブルに振り回されていたあるITシステム開発・運用の現場で,IT開発の基本動作に立ち返った品質向上の取り組みを行い,品質の向上を達成し,生産性の向上を成し遂げるに至った秘訣は何か.このような取り組みは,品質向上=コスト上昇要因と思いがちな経営陣の前に挫折することが多かったが,この組織は経営陣に対してどう訴えたのか.その取り組みを紹介する.
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大島 直樹
原稿種別: 本文
セッションID: 2611
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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稼働している実験用プラント施設を利用した大型研究開発プロジェクトでは,タスク数が多くなることおよびタスクの順序や依存関係の制約が複雑になることにより,スケジュール管理計画の策定が困難になる.そこで,グラフ理論に基づくネットワーク分析を応用したクリティカルタスク解析について検討した結果を報告する.
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大島 直樹
原稿種別: 本文
セッションID: 2612
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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社会人大学院におけるプロジェクトマネジメント科目において教育効果の測定を試みた.プロジェクトマネジメント人材教育における学習評価として,成人教育および教育工学の観点から考察し,自己省察が気づきに与える効果について検討する.
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原稿種別: 付録等
p.
452-
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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小林 正男, 標準化検討特別委員会
原稿種別: 本文
セッションID: 2701
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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目下,ISO/PC236においてプロジェクトマネジメント(PM)の国際標準作りが進行中である.また,国際的に認知されているPM標準としては米国PMIのPMBOKやIPMAのICB等があり,プロジェクトマネージャやプロジェクト要員がなすべき作業を規定している.一方,プロジェクトを推進する上で,母体組織はそのプロジェクトに積極的に関与(統治)し,プロジェクトの成功に寄与している筈であるが,この活動内容について詳細に規定した標準は無い.「標準化特別検討委員会」は母体組織におけるプロジェクト関与(統治)機能の検討を実施している.本稿では,その活動経過と成果の一部を紹介する.
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原稿種別: 付録等
p.
App4-
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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原稿種別: 表紙
p.
Cover2-
発行日: 2010/03/11
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
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