中部日本整形外科災害外科学会雑誌
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43 巻, 4 号
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原著
  • 呉 玉彬, 打村 昌一, 長野 正憲
    2000 年43 巻4 号 p. 843-853
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル 認証あり
    骨粗鬆症の予防として10歳代後半に達成される最大骨量を高めることが注目されている.そこで今回, 骨の成長期である10歳代前半(10~14歳)の小中学生1166名を対象として, 超音波骨量測定装置を用いた骨検診を施行した.骨量の指標である骨梁面積率と問診項目との関係を統計調査し検討を行った.骨梁面積率は, 年齢とともに増加し全ての年齢層において女子が男子を上回っていた.骨梁面積率は, 身長・体重及び運動歴と相関を示したが, カルシウム摂取量とは相関関係が認められなかった.女子において初経が骨量上昇に関与するものと推測された.小児骨検診では, スクリーニング基準値や事後指導等が課題とされる.学童期ならびに思春期における超音波法骨検診は骨粗鬆症の一次予防として有用と考えられ, 全国的に行うことにより骨粗鬆症に対する有効な予防医学にまで発展することが望ましい.
  • 大木 毅
    2000 年43 巻4 号 p. 854-863
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル 認証あり
    1椎間での腰椎変性すべり症に対して, 我々は前方固定術を施行し, 移植骨の圧潰予防, 早期骨癒合のため水野式プレートによる棘突起間固定を併用する術式を用いている.今回その有用性を臨床的及び力学的に検討した.
    対象及び方法 基礎的研究では, ホルマリン固定した人屍体から採取したL4/5 functional spine unit 4体を使用した.臨床的研究では, 本法の手術を施行した28例を対象とした.基礎的研究では, 前方固定モデルを作製し, 水野式プレートを併用した群, しない群で万能荷重試験器を用いて, 固定強度及び移植骨の歪み量を測定した.臨床成績では, JOAスコアーの改善率, また術前, 術後のX線学的評価を行った.
    結果 臨床成績は良好であり, 力学的研究でも前方固定術に水野式プレート固定を併用することは, 圧縮, 曲げ負荷において, 前方椎体間の負荷を軽減するのに有効であった.
  • 野柳 俊英, 藤井 正司, 司馬 良一, 水野 耕作
    2000 年43 巻4 号 p. 864-872
    発行日: 2000年
    公開日: 2008/03/27
    ジャーナル 認証あり
    力が骨梁に与えている影響を検討するために踵骨の骨梁を解析した.
    対象及び方法 健常例: 21例, 片麻痺例: 17例, 歩行不能な四肢麻痺例: 25例とした.単純X線の踵骨側面像を用いて骨梁の解析を行った.8ヵ所の測定領域内の交差する2群の骨梁のうち密度, 濃度ともに大きい骨梁を主骨梁, 小さい骨梁を従骨梁と定め, 骨梁の角度(傾斜), 密度, 濃度と主従骨梁の交差角度を計測した.健常例と片麻痺例, 四肢麻痺例の各群間の骨梁の角度と密度を統計学的に評価した.
    結果 踵骨の主骨梁を分類し命名した.骨梁の角度と密度は健常例と片麻痺例健側では有意差はなく, 健常例と片麻痺例患側, 四肢麻痺例では有意差がみられた.
    考察 片麻痺例患側では尖足位で歩行するために体重は軸荷重となり, 四肢麻痺例では歩行できないために体重負荷がなく踵骨にかかる力が変化した結果, 健常例と比べ骨梁の角度は一定の方向に回転し密度は低下していた.
第94回中部日本整形外科災害外科学会
シンポジウム1 大腿骨頚部骨折のcost effectiveness
頚部骨折1
頚部骨折2
股関節1
THA1
THA2
頚椎1
頚椎2
主題1 慢性関節リウマチの脊椎手術成績
腰椎1
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