【目的】外科的治療を施行したmultiple myelomaとplasmacytomaの脊椎病変の治療成績に検討を加え, その意義について考察を加えた. 【対象および方法】当科および関連病院にて2000~2007年の間に脊椎病変を呈し外科的治療を施行した多発性骨髄腫6例, 形質細胞腫3例. 男性8例, 女性1例, 年齢は48~81歳, 平均年齢66歳であった. 多発性骨髄腫に対し主に後方固定を, 形質細胞腫に対し固定および病巣郭清を行った. 【結果】手術後, 疼痛, 麻痺の改善を認めた. 多発性骨髄腫においては, 内科的治療の反応性により予後は様々であった. 【結論】多発性骨髄腫・形質細胞腫の脊椎病変に対し脊椎インスツルメンテーションを用いる外科的療法は症状改善の点から有効であった.
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