行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
25 巻, 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 内山 喜久雄
    原稿種別: 本文
    1999 年 25 巻 1 号 p. 1-2
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
  • 久野 能弘
    原稿種別: 本文
    1999 年 25 巻 1 号 p. 3-5
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
  • 奥田 健次, 井上 雅彦, 山本 淳一
    原稿種別: 本文
    1999 年 25 巻 1 号 p. 7-22
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究では、文章中の登場人物の情緒状態の原因を推論する行動について高次条件性弁別の枠組みから分析を行った。そして、中度精神遅滞を持っ発達障害児2名を対象に、文章課題において登場人物が表出している情緒状態に対して、その原因について適切な感情表出語を用いて応答する行動を形成した。そのために、課題文に対して感情表出語カードを選択する条件性弁別訓練が行われ、さらに文中の感情を引き起こした出来事と感情表出語を組み合わせて応答するための条件性弁別訓練が行われた。その結果、課題文の登場人物の情緒状態にっいて、原因となる出来事と感情表出語を組み合わせて応答することが可能となり、未訓練の課題文に対しても適切な応答が可能となった。これらの結果から、発達障害児に対する文章理解の指導において条件性弁別訓練の有効性が示され、さらに文章理解を促進するために文中の文脈刺激への反応を強化することの重要性が示唆された。
  • 関口 由香, 根建 金男
    原稿種別: 本文
    1999 年 25 巻 1 号 p. 23-36
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究では、大学生のシャイネスの変容に対する自己教示訓練(SIT)の効果と、そうした効果に及ぼす個人差要因(考え方の偏り)の影響を検討した。被験者は特性シャイネスの高い男女大学生34名であった。被験者は、考え方の偏りの大きい群と小さい群に分けられ、それぞれSIT群と統制(WLC)群にランダムに振り分けられた。その結果、SITは、 WLCよりも、初対面の異性との会話場面でのシャイネスの認知・感情的側面の改善に効果的であった。SITを行うと、ポストテストから5〜6カ月後のフォローアップ時にも、シャイネスに関する非理性的思考と特性シャイネスの改善が認められた。非理性的思考は、SITを重ねることで低減した。また、考え方の偏りの著しく大きい被験者では、SITを行うとシャイネスの認知・感情的側面が改善した。フォローアップ時では、考え方の偏りの著しさに関係なく、特性シャイネスの改善が認められた。
  • 胸元 孝夫, 増田 彰則, 成尾 鉄朗, 添嶋 裕嗣, 野添 新一, 古賀 靖之
    原稿種別: 本文
    1999 年 25 巻 1 号 p. 37-49
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    今回"Broken Family"を背景に有する神経性食欲不振症の姉妹発症例を経験した。本症例では、その家族背景から不適応行動がオペラント強化されて、治療困難となり、予後不良となることが予想された。後発した二女は、姉の摂食行動をモデリングしており、 しばらくして三女も姉たちをモデリングしていることが示唆された。 ここで治療者は二女の病状発展さらには三女の発症予防の意味からも早期行動介入が必要であると判断した。 そこで、早期に入院治療(行動介入)することで、不適応行動の強化子を除去したところ、治療に成功した。本論文では姉妹例の治療の実際と同胞発症の要因および同胞発症と"Broken Family"との関係について若干の文献的考察を加えて報告する。
  • Keaten James A., Sakamoto Masahiro, B.Pribyl Charles
    原稿種別: 本文
    1999 年 25 巻 1 号 p. 51-66
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    コミュニケーション・スキルの改善は現在の日本社会における社会的要請であり,それに応えるべく文部省は学校教育において日本人学生のコミュニケーション・スキルの改善を目標とすることを勧告している。しかしながら日本人の一部がコミニュケーション上の障害を抱えている事実は、コミニュケーション・スキルのプログラムの導入に当たって問題となる。この論文はコミニュケーション障害の同定や治療に関わる研究の主要部をコミニュケーション不安・抑制・回避(CAIA)と定義した。 CAIAはコミニュケーション上の障害の研究と治療を取り扱う分野間を統一する包括的な概念として使用された。日本ではコミニュケーション教育が歴史的に欠落していために,コミニュケーション障害を扱う行動的技法の多くは日本では比較的知られていない。この論文では,スキル欠損のゆえにコミニュケーション上の問題を抱えた学生のために作成されたレトリック療法を中心として米国のプログラムを展望し,CAIAの測定法について簡単な説明を行った。
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