行動療法研究
Online ISSN : 2424-2594
Print ISSN : 0910-6529
40 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 原稿種別: 付録等
    2014 年40 巻2 号 p. App1-
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
  • 田村 典久, 田中 秀樹
    原稿種別: 本文
    2014 年40 巻2 号 p. 83-93
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究では、小・中学校の養護教員22名に対して、睡眠教育および日誌記録を併せた自己調整法が生活習慣、睡眠、朝の気分や意欲に与える効果について検討することを目的とした。睡眠教育を実施後、教育のみ群と自己調整群(教育+セルフモニタリング)に分けた。両群に対して標的行動を設定するよう教示した後、自己調整群に対してのみ2週間、睡眠日誌に達成度を記録するよう求めた。その結果、自己調整群では就床時刻の前進や睡眠時間の有意な増加がみられ、起床時刻の不規則性も軽減した。さらに自己調整群では「毎朝(平日、休日ともに)、ほぼ決まった時刻に起きる」などの習慣が改善し、睡眠や朝の気分、意欲が改善した。一方、教育のみ群では「目標を立てるときは、できそうなことから始める」という習慣が改善した。以上、本研究より、自己調整法は生活の夜型化・不規則化の防止、睡眠確保に有効であり、睡眠や朝の気分、意欲を改善することが示唆された。
  • 横光 健吾, 入江 智也, 斎藤 了, 松岡 紘史, 坂野 雄二
    原稿種別: 本文
    2014 年40 巻2 号 p. 95-104
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は、病的ギャンブリングに対する認知行動療法がどの程度有効であるかを検討するため、PGの診断を受けている参加者に対して実施され、かつ研究の質の高い治療効果研究を対象にメタアナリシスを実施することであった。論文検索にはPsycINFO、MEDLINE、PubMed、CiNii、医中誌を使用した(2012年2月時点)。また、各論文の引用文献による検索を行った。抽出された213件を対象に、適格基準と研究の質の検討を行った結果、4編の論文(7件の治療プログラム)がメタアナリシスの対象となった。その結果、認知行動療法は、治療終結期のギャンブル行動、ギャンブル費用、病的ギャンブリングの症状を減少させ、ギャンブル行動とギャンブル費用について、その効果が6ヵ月後においても維持されることが示された。今後の課題として、異質性と公表バイアスの結果から、今後の病的ギャンブリングに対する認知行動療法について、サンプルサイズの大きい研究の必要性が述べられた。
  • 三田村 仰, 田中 善大
    原稿種別: 本文
    2014 年40 巻2 号 p. 105-114
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    発達障害児の保護者はしばしば、子どもに対する効果的な支援を求めて学校の教師に対し依頼や相談を行う(三田村,2011)。三田村・松見(2009)は保護者から教師への依頼・相談行動を円滑にするための発達障害児の保護者向け機能的アサーション・トレーニング・プログラム(以下、保護者向けプログラム)を開発した。本研究では、保護者向けプログラムの効果について、1)三田村・松見(2009)と比較し、より相互作用を重視した面談ロールプレイを用いて検討した。また、2)現役教員補助者を評定者として、保護者の依頼・相談によって実際の効果的な支援に結びつくかという課題達成の側面について、プログラムの効果を検討した。その結果、本研究での保護者向けプログラムによって、保護者による適切なタイミングでの感謝表現が増加し、聞き手である教師の支援の動機づけを一層高めることが示唆された。
  • 山本 彩
    原稿種別: 本文
    2014 年40 巻2 号 p. 115-125
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
    厚生労働省研究班は社会的ひきこもりを、その背景要因によって精神障害群、発達障害群、パーソナリティの偏り群の3群に分類し各々のストラテジーを提案した。また本人に相談動機がない場合の方法としてCommunity Reinforcement and Family Training(以下、CRAFT)を推奨した。しかし2013年現在CRAFTを社会的ひきこもりへ応用した報告は数件見られるのみである。また社会的ひきこもりの背景に自閉症スペクトラム障害(以下、ASD)特性がある場合、CRAFTとASD特性への支援を組み合わせる必要が指摘されている。筆者はASD特性を背景にもつ社会的ひきこもりへ、CRAFTとASD特性への支援を組み合わせた介入を行うことで支援導入に成功した2事例を経験した。本稿ではその介入方法と経過を報告し、最後にASD特性を背景にもつ社会的ひきこもりへCRAFTを応用適用することの意義や課題について考察を加えた。
  • 原稿種別: 付録等
    2014 年40 巻2 号 p. 135-
    発行日: 2014/05/31
    公開日: 2019/04/06
    ジャーナル フリー
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