日本補綴歯科学会雑誌
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48 巻, 1 号
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  • 藤田 忠寛, 石橋 寛二
    2004 年48 巻1 号 p. 1
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 確実な装着効果と良好な長期経過
    後藤 忠正, 五十嵐 順正
    2004 年48 巻1 号 p. 2-9
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    「コーヌステレスコープか磁性アタッチメントか」の問いかけには, 的確な答えはできない. 両者の機能の場は全く違ったものであり, どちらかの選択を迫られることはあまりない. 義歯の設計原則として,(1)“義歯の動揺” の最小化,(2) 予防歯学的配慮,(3) 義歯破損の防止, を提唱している. 支台装置はこの原則に沿って選択・設計される. 磁性アタッチメントでは設計原則を満たすことは難しい. この装置は支持と維持とを分離できないから, 支台歯の負担能力によっては, きわめて矛盾した条件での適応となる. さらに把持が乏しいため, 維持力を大きく設定する傾向がみられ, 支台歯には一層厳しい状況となってくる. キャストベースによる把持の確保が設計の要点である. コーヌステレスコープはリジットサポートを具体化し, 設計原則を満足する最適の補綴方法として, 1974年以来臨床応用をすすめてきたものである. この支台装置は, 欠損歯列修復のあらゆる条件に対応できる. 先に10年以上装着症例群について良好な長期経過を報告し, そして今回20年以上の症例群の経過を述べた. コーヌステレスコープは理論的かつ実際的な合理性, そして確実な装着効果と良好な長期経過から, 臨床的な信頼性と優位性が確実なものとなった.
  • 水谷 紘
    2004 年48 巻1 号 p. 10-19
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    磁性アタッチメントはスタッドアタッチメントの1種であるが, 維持力の発現に磁石の吸引力を利用しているため, ほかの支台装置にはない特徴を構造的にも, 力学的にも有している. 構造的には, メール, フィメールに相当する磁石構造体とキーパーが互いに平面同士でありながら, 吸引 (維持) 力を発現するという特徴がある. 一方, 力学的特性としては, 磁石構造体とキーパーとの間には常に一定の維持力が働いている. よって, この一定の維持力以下の離脱力が着脱 (着磁) 方向に作用しても両者間の移動距離は0に近いが, それを越える力が作用したとき, はじめて両者は引き離される. さらに, 力の作用する方向が本来の着脱 (着磁) 方向とずれを生じ, 斜め方向に作用した場合, この一定の維持力よりも小さい力で両者は離脱するという特性がある. コーヌステレスコープも常に一定の維持力が働き, それ以下の力が作用しても, 磁性アタッチメントと同様, 内・外冠は離脱しないが, 斜め方向に離脱力が作用した場合, この一定の維持力以上の力が作用しないと両者は離脱しない. ここが両者の力学的相違点である. 以上より, 磁性アタッチメントは, 義歯の取外しエネルギーが小さく, 着脱方向の自由度が大きい. また, 「維持without把持」というほかの支台装置にはみられない特徴を有するので, 骨植不良歯, 歯冠崩壊歯, 短根歯, 上顎前歯など側方力を負担するうえで, 不利な条件の歯に応用可能である.
  • 黒田 昌彦
    2004 年48 巻1 号 p. 20-29
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    コーヌステレスコープに取り組んでほぼ25年になる. 筆者は今でもコーヌステレスコープを適用している. あれほど多くの方々に使われていたコーヌステレスコープが, 近年めっきり減少してきたのが不思議に思える. 導入しはじめのトラブルは, 当然どんな臨床技法にもあるものだ. その後の改善策や配慮などで十分に長期適用できると考えている. 筆者の経験した症例の10~15年後の臨床経過がそのことを如実に物語っている. コーヌステレスコープのトラブルにはいろいろなものがあるが, トラブルの防止策は,(1) 維持力に関与する要因の整理,(2) 維持力のコントロール,(3) 支台歯数を多くしない,(4) 噛めすぎる弊害の回避,(5) 技工士とのチームワーク, などに要約できる. コーヌステレスコープと磁性アタッチメントとは, 適応が異なるし, 目標とするところが大きく異なる. 欠損補綴の目標を, 総義歯までの移行義歯とするか, 支台歯の長期的保存や咬合安定の長期的維持におくか, で異なってこよう. 総義歯までの移行義歯という認識ならば, 臨床的簡便さを優先しても仕方がない. 両者の具体的な差異を挙げながら, コーヌステレスコープの適応幅の広さと優位性を述べる.
  • 星合 和基
    2004 年48 巻1 号 p. 30-38
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    補綴臨床に応用された磁性アタッチメントは, 最初に市販された物が口腔内に装着されてから10年が経過した. 部分床義歯の支台装置は, その安全性と有用性を判断するために約10年の術後観察が必要とされる. この10年間で磁性アタッチメントは, 特に大きな事故の発現もなく推移し, 一般臨床家に有効な支台装置であることが徐々に認められた. しかし, 磁性アタッチメントを使用したために生じた小さな臨床的問題はいくつか報告されているが, これらのトラブルに対しては的確な対応策が必要となる. トラブルの内容は, 1. 磁性アタッチメントを使用した支台歯に起こるもの, 2. 義歯に起こるもの, 3. 磁石構造体に起こるもの, 4. その他があると考えられる. そのうち, 当初よくみられた義歯の破折, 磁性アタッチメント脱落などは, 企業努力により磁石構造体の形態が小さくなったこと, 金属とレジンの接着力を高めた接着性レジンの開発などにより, 多くのトラブルが徐々に消失していった. しかし, 支台歯の歯周組織への問題と, 支台歯に負荷される機能力に対しての問題は, 現時点でも完全に解決されている訳ではない. すなわち, ほかの支台装置と同様に歯周疾患との関係には慎重に対処することが必要であり, 支台歯に負荷される機能力によって起こる歯根破折に対しても, 十分な対策が講じなければならないものと考える
  • 金栗 勝仁, 川本 善和, 長井 太郎, 島田 和基, 齊藤 仁弘, 西山 實, 五十嵐 孝義, 桟 淑行, 松村 英雄
    2004 年48 巻1 号 p. 39-48
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: リン酸を表面処理剤とするレジン系装着材料の仮着した象牙質に対する接着強さの影響を明らかにするために, 比較検討を行った.
    方法: HY-Bond Temporary Cement Hard (以下HYB), Freegenol Temporary Pack (以下FTP) およびNeodyne T (以下NDT) の3種類の仮着材で, レジンプレートを牛歯象牙質に仮着した.Variolink II (以下V2) およびRely X ARC (以下RX) を用いて, IPS Empressを接着して勢断接着試験用試料を作製した.仮着を行っていないものをコントロール (以下CON) とした.仮着した象牙質およびIPS Empressに対する表面処理は, 製造者指示に従って行った.試料を37℃ で24時間精製水中保管後, 勇断接着強さを測定した.
    結果: V2の接着強さは, CON (11.4MPa, a, b), HYB (12.7MPa, a), FTP (7.6MPa, b, c) およびNDT (5.9MPa, c) であった.CONと比較してNDTが有意に (P<0.05) 低い値を示したが, HYBおよびFTPでは有意差が認められなかった.一方, RXの接着強さは, CON (21.7 MPa, d), HYB (11.3MPa, e), FTP (6.0MPa, f) およびNDT (11.2MPa, e) であった.
    CONと比較してすべての仮着材で有意に低い値を示した.最も低い値を示したFTPでは, CONの27.5%であった.同一文字は多重比較において危険率5%で有意差がないことを示す.
    結論: V2とRXは, 接着強さが低下した仮着材がそれぞれで異なったことから, リン酸処理を行うレジン系装着材料の接着強さは, 組合せによって影響が異なることが明らかとなった.
  • 西村 康
    2004 年48 巻1 号 p. 49-58
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 歯冠部歯質が失われ, 帯環効果が得られない失活歯における適切な支台築造法を明らかにする.
    方法: 牛歯をヒト上顎前歯歯根部形態と同一に倣い加工し, 実験用支台歯を製作した.実験条件として, 根面形態5種類, ポスト長4種類, 築造方法3種類を用い, このなかの12条件について破折試験による破折強度および破折様相を検討した.また, 4条件について繰り返し荷重を負荷した.
    結果: 根面形態として, 解剖学的歯頸線に沿った形態, すなわち歯軸に対し強く傾斜した口蓋側半分のある形態が強い破折抵抗性を示した.これに対し, 平面的な根面形態は低い破折強度を示した.また, 各種築造法のうち, レジン築造法は支台歯が上記の傾斜した根面形態を備えているならば, 破折強度および破折様相の両者を勘案すると最も優れていた.ただし, 繰り返し荷重を負荷したレジン築造の破折強度は有意に低い値を示した.鋳造支台築造法と既製金属ポスト併用レジン築造法は, 高い破折強度を示したが, 破折様相は望ましくないものだった.すなわち, 再利用の困難な破折様相を示した.
    結論: 歯冠部歯質が失われた支台歯に対する築造法として, 支台歯に解剖学的歯頸線に沿った根面形態を付与し, レジンのみの築造法を応用することの有効性が示された.ただし, 耐久性に問題のあることも示された.
  • 猪子 芳美, 大沼 智之, 森田 修己
    2004 年48 巻1 号 p. 59-66
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 睡眠時呼吸障害と睡眠時ブラキシズム (Nocturnal bruxism: NB) との関係は, いまだ明らかにされていない.本研究は, 無呼吸低呼吸発作と咬筋収縮 (Masseter contraction: MC) との関連性を検討することである.
    方法: いびきを主訴とした患者25名 (女性9名, 男性16名) に終夜睡眠ポリグラフィを施行した.咬筋筋電図の解析は, 睡眠検査前の最大噛みしめを基準とし, 断続的咬筋収縮 (PhasicMC) と持続的咬筋収縮 (TonicMC) に分類し, 3秒以上持続したものを咬筋収縮1回とした.分析は, 睡眠呼吸障害の重症度を示す指数 (Apnea hypopnea index: AHI, Apnea index: AI, Arousal index: ArI) と咬筋活動の指数を求め, 両者の相関を調べるために, Spearmanの順位相関を用いた.
    結果: MCは, 睡眠Stage1, Stage2, Stage REM (Rapid eye movement) で多く認められ, 無呼吸期には認められなかった.無呼吸低呼吸発作直後のMCはTonic MCが優位を示し, 無呼吸低呼吸発作直後のMC指数とTonicMC指数は, AHI, AI, ArIとの問で有意な相関を認めた.
    結論: OSAS患者におけるMCの実態が提示され, i無呼吸低呼吸発作直後のMCが無呼吸低呼吸発作の重症化に伴って増加したことから, OSAS患者におけるMCの発現には, 無呼吸低呼吸発作の関与が示唆された.
  • 古谷 暢子, 吉仲 正記, 池邉 一典, 小野 高裕, 野首 孝祠
    2004 年48 巻1 号 p. 67-73
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究の目的は, 硬口蓋を被覆する義歯床の材質や厚さが味覚に及ぼす影響について検討することである。
    方法: 習慣的な喫煙経験がなく, 歯の欠損が認められない20名 (男性11名, 女性9名, 平均年齢25.1±2.8歳) を被験者とした.まず, 全口腔法と咀嚼法による味覚検査を塩味と苦味について行った.3種類の実験用口蓋床として, 硬口蓋を被覆する厚さ1.5mmのレジン床 (1.5R床) および金属床 (1.5M床) と厚さ0.5mmの金属床 (0.5M床) をそれぞれ製作し, 非装着時と各床装着時において認知閾値を測定した.次に, 同じ測定条件においてグミゼリーを用いた咀嚼能率検査を行った.
    結果: 全口腔法による味覚検査では, 塩味は床装着による変化は認められなかった.一方, 苦味は1.5R床装着時と1.5M床装着時では, 有意な差は認められなかったが, 0.5M床装着時は, 1.5R床および1.5M床装着時と比較すると有意に小さい認知閾値となった.咀嚼法による味覚検査では, 塩味および苦味いずれにおいても, 全口腔法の苦味と同様の結果であった.単位時間あたりの咀嚼能率では, 0.5M床は, 1.5R床および1, 5M床と比較すると有意に高い値を示した.
    結論: 厚さを薄くすることが可能である金属床の選択は, 味覚の点から有用であること, さらにより短時間に食物の細分化を行うことができることが示唆された.
  • 定量的歯軸の決定
    飯島 進吾, 笠原 紳, 木村 幸平, 菊地 正嘉, 村本 睦司
    2004 年48 巻1 号 p. 74-83
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 非接触・三次元形状計測装置を用いて, 歯の表面三次元計測データから歯の長軸を解析的に求めた.その長軸と従来の方法で求めた歯軸とを比較検討し, 歯軸としての妥当性を評価した.
    方法: 平均的な形状と考えられる左側上顎中切歯50本から, 無作為に抽出した5本を非接触・高速三次元形状計測装置により計測した.表面形状データは離散データとして扱い, 三次元解析ソフトウエアを使用し, 主成分分析を応用して歯の長軸を求めた.さらに比較検討の対象として, これまで報告された歯軸決定方法のなかから, 玉澤による報告を採用した.なお, 歯軸決定はコンピュータ画面上で5回試行した.5本の天然歯について, 歯の長軸と歯軸のなす角度の比較と, 歯の長軸を原点とした水平5断面において, 軸の位置関係を歯の長軸と歯軸で比較検討した.
    結果: 歯の長軸と歯軸において, 2軸のなす角度の差はきわめてわずかであった.5本の資料において, 歯軸の位置は, どの断面においても原点すなわち歯の長軸に近似していた.
    結論: 本研究で用いた歯の表面三次元画像データから算出した歯の長軸は, 歯軸として採用しうることが示唆され, 主成分分析を応用することで限りなく定量的に求められた.
  • 連 直子
    2004 年48 巻1 号 p. 84-93
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 部分床義歯作製時の補綴前処置として支台歯に付与されるレストシートやガイドプレーンは, 多くの場合, 天然歯の歯質を削除して形成され, そのまま口腔内に露出するが, その形成面が口腔内で, 長期的に安全であるか否かに関しては, これまで確たる検討はされていない.そこで, 本研究では, 切削されたエナメル質の経時的な形態学的変化を観察し, 検討を行った.
    方法: ヒト抜去歯片のエナメル質を部分的に切削した試料を口蓋床に設置して, 5人の被験者の口腔内に一定期間装着した.4, 8, 12, 24週間装着後, 光学顕微鏡, 走査電子顕微鏡 (SEM), 透過電子顕微鏡 (TEM) による観察, およびX線マイクロアナライザー (EPMA) による分析を行った.
    結果: 口腔内装着4週間の試料では, エナメル質の最表面上に, 菲薄な膜状構造物が生成, 沈着しているのが観察されたが, コントロールではみられなかった.口腔内装着試料の膜状構造物は漸次その厚みを増し, 口腔内装着24週間では, 滑沢で均一な状態となってエナメル質の切削表面全体を覆うように形成されていた.その電顕的所見から, 膜状構造物は歯小皮第2膜が切削表面に再生されたものであると考えられる.また, 歯小皮直下のエナメル質では, 微細構造およびCa, Pの分布状態に著しい変化は認められなかった.
    結論: 口腔内において, エナメル質の切削表面には, 天然歯と同様に歯小皮第2膜が再生し, その直下のエナメル質では, 約6カ月間経過しても, う蝕などの変化は観察されなかった.
  • 石本 崇子
    2004 年48 巻1 号 p. 94-103
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究の目的はシリコーン系軟質裏装材に対するCandida albicans (以下Candida) の付着状態を明らかにすることである.
    方法: 材料として3種類のシリコーン系軟質裏装材を使用し, 傷をつけた試験片と無傷の試験片の2グループについて行った.試験片への唾液の沈着は, ろ過滅菌唾液中に試験片を浸漬し, 経時的に試験片を取り出しトルイジンブルー染色を行い, 光顕的に観察した.試験片への被験菌の付着は, 3種類のCandidaを培養した培養液に試験片を浸漬させ, 経時的に試験片を取り出し, 一定の水流で洗浄後, 試験片に付着した菌の分布, 形態などについて光顕的に観察を行った.
    結果: 唾液の沈着実験は1日後にすべての試験片に唾液の沈着が認められた.Candidaの付着実験 では, 1日後に酵母型のCandidaが観察された.菌の付着量は経時的に増加し, 唾液が沈着している部位が顕著であった.表面に傷をつけた場合, 浸漬1日後にすでに大量の菌が付着していた.
    結論: シリコーン系軟質裏装材表面への菌の付着は, 唾液の有無に関係なくCandidaは付着可能であるが, 唾液の沈着のある場合がより付着しやすいことが認められた.試験片への菌の付着では, 初期段階で酵母型が重要な働きをし, さらに表面性状が重要であり, 傷のある部位に付着しやすいことが認められた.
  • 西尾 圭司
    2004 年48 巻1 号 p. 104-113
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: レーザー溶接は補綴学的要求から歯科分野において普及し始めている. 従来, 有床義歯の金属部分の修理は困難であったが, レーザー溶接の出現によって可能となった. 本研究は, レーザー溶接による同種および異種金属の接合とフィラーメタルの有効性ついて検討した.
    方法: 7種類の金属および4種類のフィラーメタルを用いて実験を行った. 2枚の金属板を付き合わせてレーザー溶接し, 引張試験および走査型電子顕微鏡 (SEM), X線マイクロアナライザー (EPMA) の試料とした. 直径3mmの金属棒を製作し, 熱膨張測定用の試料とした. 接合強度試験, SEMの観察, EPMAによる分析, 熱膨張係数の測定を行った.
    結果: 1. すべての金属は同種接合において, 十分な接合強度と接合状態を示した. 2. フィラーメタルを用いた場合, コバルトクロム合金と白金加金合金の接合において良好な結果が得られた. 3. フィラーメタルを用いなかった場合, コバルトクロム合金と金銀パラジウム合金および白金加金合金の接合, チタン含有コバルトクロム合金と白金加金合金の接合において良好な結果が得られた.
    結論: 異種金属同士の接合の場合でも, 臨床的に十分な強度を有する溶接の組合せがあること, フィラーメタルの使用が効果的な場合があることが明らかになった.
  • 柳 智哉
    2004 年48 巻1 号 p. 114-115
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 黒澤 正雄
    2004 年48 巻1 号 p. 116-117
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 金村 清孝
    2004 年48 巻1 号 p. 118-119
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 照井 崇之
    2004 年48 巻1 号 p. 120-121
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 柳川 明宏
    2004 年48 巻1 号 p. 122-123
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
  • 小澤 武史
    2004 年48 巻1 号 p. 124-125
    発行日: 2004/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
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