本文は, 中空円筒形供試体を用いる透水試験方法における, 供試体の寸法, 水圧の方向および供試体の周辺部が試験結果におよぼす影響について研究し, この試験方法を用いて行つたダム用コンクリートの透水試験結果を述べ, 中空円筒形供試体を用いる試験方法によつて, プラスチックなコンクリートを入念に締固めた場合におけるコンクリートの透水性を満足に試験できることを示したものである。

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本論文では摩擦を有する粒状物質の塑性流動における速度場の一般論につき述べる。速度と応力の特性曲線を一致せしめることにより Geiringer の拡張式が得られ, 流動時の可圧表式があわせ導かれた。塑性ポテンシアルの概念により二, 三次元の応力とひずみ増分関係式および降伏条件式を誘導したが前者は Lévy-Mises 式と恒同であることが判つた。あまり過大でない内部摩擦角の場合, 三次元降伏条件式と流動時のポアソン比は星埜教授の塑性論における式とよく一致する。なお本理論を適用して流動時のダイレイタンシー式を導き, 実験的にも妥当であることが認められた。

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剛性率の異なる2種の矩形材をその側面で一様に結合して作つた合成矩形桁材の St. Venant のねじり理論を組立てるとともに, 数値計算によつて端面に働くねじりモーメントおよび接合面のせん断応力分布について考察した。

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In this paper, the author describes the behaviors of plate welded vertically with one-side stiffener in the buckling state, submitted to the action of shearing forces uniformly distributed along the edges combined with the straightly distributed forces. Especially for one-side stiffener its torsional resistance and the local contraction due to the eccentricity of the middle plane of plate from the sectional center line of stiffener should be considered as the most important factors. The author considers that factors and calculates the effective rigidity ratio of one-side stiffener for the expected loading conditions by the so-called energy method, and verifies the interesting behaviors which are shown in theoretical analysis by the experimental results.

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本論文では, 横から流出のある場合の管路の基礎方程式を組合わせて, 急速ろ過池多孔管型集水装置の水理計算式を導き, これを用いて逆流洗浄時の流量分布を均等にする方法を述べた。とくに本型式の集水装置の設計に際しては, 流量分布比と比損失水頭を新たな要素として導入することにより, 従来慣用されてきた基準が修正されることを強調している。

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放射状開水路流れとはすべての流線が1点より発するか, または1点に向つて集中するがごとき向きを有する両側壁鉛直なる開水路流れを呼ぶものである。本論文ではこのような流れについて不等速定流公式を誘導し, この公式にもとづき流れの性質について吟味を行つた。その結果, 外向流, 内向流ともに底勾配の変化により, 水面曲線の領域および性質が系統的かつ多彩に変化することを明らかにすることができた。

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Combining the equations of motion of fluid with the equation of continuity, the author solved numerically differential equations of flood-flow which is one kind of unsteady flows. The system of the flood flow under cosideration is nonlinear with a finite amplitude. In this paper, first, his method is justified by comparing calculated floods with observed floods.

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著者等は光弾性学的方法による土中応力の測定について研究を行つた。この目的のため光弾性材料で造られた小さい円環試験片を表面上に載荷された土中に埋込み, 凍結光弾性実験を用いて試験片に生ずる応力を解析することにより土中の応力分布を測定した。
実験の結果土中の主応力方向および応力分布の形状は Fröhlich 式による計算結果とよく一致するが, 測定応力値の大きさは計算値と相違することが明らかにされた。しかしこの応力の大きさにたいする差異は測定値に実験係数Kを乗ずることによつて補正されうる。

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