土木学会論文集
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1962 巻, 84 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 倉西 茂
    1962 年 1962 巻 84 号 p. 1-10
    発行日: 1962/08/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    本論文は線型化されたたわみ度理論により連続吊橋, 変断面連続吊橋および斜張ケーブルを持った連続吊橋の応力解析を行ない, それぞれについて比較検討したものである。
  • 丸安 隆和, 鈴木 稔, 平沢 彰彦
    1962 年 1962 巻 84 号 p. 11-18
    発行日: 1962/08/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    従来の遠心力鉄筋コンクリート管の製造方法の不合理性を改め, コンクリートの締固め終了後即時に脱型する製造方法について述べ, ついで即時脱型して製造した管が, ち密で高強度となるためのコンクリートの配合設計方法について述べたものである。
  • 畑野 正
    1962 年 1962 巻 84 号 p. 19-26
    発行日: 1962/08/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    コンクリートおよびモルタルの各一種の供試体に0.60, 0.46, 0.31, 0.235, 0.18 secの5種類の周期で約50~140kg/cm2および50~200kg/cm2の2種類の圧縮応力振巾の周期的荷重を作用し, その動挙動を観察した。
    くり返しの回数はすべて1万回とし, この後荷重を解放して残留ひずみを測定し, さらに破壊時間約100secの静的破壊試験を行なった。
    周期的圧縮荷重によるコンクリートの各サイクルごとの応力とひずみの関係は, 破壊ひずみの112に近いひずみを生ぜしめた大応力振巾の場合ても直線的であった。この直線の勾配すなわち動的弾性率の値は, 同一応力周期につき1万回の間一定値を示し, 応力周期の小なるほど大となった。これから動的弾性率の逆数値が応力周期の対数値と直線関係にあるという結論を得た。
    また1万同くり返し荷重後の残留ひずみは応力周期の大なるほど大となった,,動的弾性率ならびに残留ひずみの応力周期による変化を説明するための工学模型としてMaxwell-Kelvin bodyを想定し, その粘弾性常数を求めることができた。
    1万回のくり返し後の静的破壊における破壊ひずみ (くり返し荷重を加える前の状態を起点としたすなわち残留ひずみをふくめた全縮み能力) は応力振巾, 応力周期のいかんにかかわらず, くり返し荷重を加えないで始めから一行程の破壊荷重を加えた場合の縮み能力と同一となった。また1万回のくり返し後の静的破壊強度は応力周期の大きいほど小となった。これからコンクリートの疲労には応力周期, 換言すれば荷重の作用している時間が大きく影響することが明らかになり, 応力振巾ならびにくり返し回数と応力周期との積が疲労破壊を決定する重要な要素であることが推定きれた。
  • 荒井 利一郎
    1962 年 1962 巻 84 号 p. 29-70
    発行日: 1962/08/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    この論文は節付き円筒体が土木構造物の部材として利用される場合につきその力学的諸性状 (応力・変形・振動など) を計算考察し, さらにそのような節付き円筒体が軸圧縮の作用を受け, 弾性領域内の柱として座屈する場合に関しても, その一計算法を考えたものである。
  • 永田 年
    1962 年 1962 巻 84 号 p. 71-97
    発行日: 1962/08/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Three gravity dams, each of 150-meter-high class with a concrete volume of 4, 700, 000 cubicmeters in all, were completed in the recent five years in Japan : 1, 122, 000 cu/m Sakuma Dam, 1, 949, 500 cu/m Tagokura Dam and 1, 627, 500 cu/m Okutadami Dam. Each of them was constructed of concrete quality different from each other : Sakuma Dam, of concrete using modified Portland cement exclusively, Okutadami Dam, of concrete using modified Portland cement but partly replaced by fly ash, and Tagokura Dam by using the two types ef concrete stated above in order to meet the structural requirement.
    The actual states of control factors were grasped on the basis of the actual results of the quality control of this extraordinarily voluminous concrete. The author hopes that the conclusive statement based on this study as mentioned below will contribute in the future to the improvement of the manufacturing processes and the quality control of concrete.
  • 山崎 寛司
    1962 年 1962 巻 84 号 p. 98-118
    発行日: 1962/08/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    本文は, ポゾラン, 岩石粉末などのコンクリートに用いられる鉱物質の微粉末がコンクリートのウォーカビリチーにおよぼす効果について, 特に微粉末の粒子形状および粉末度の影響を基礎的に研究した結果を述べたものである。試験には一般に用いられている微粉末の中から, その品質を代表するような数種を選び, これらを用いたペースト, モルタルおよびコンクリートについて, コンシステンシー, ブリージングなどを試験し, 微粉末の粒子形状がコンクリートのウォーカビリチーにいちじるしい影響をおよぼし, その理由が粉末粒子表面に保持されてウォーカビリチーに関係しない水量によるものであること, この粉末粒子の形状による保水性の程度はペーストのブリージングの試験によって求められる保水係数によってある程度のめやすを得ることができること, セメントおよび微粉末を用いたペーストの流動性はこれら粉末粉子のフロキュレーションの程度と密接な関係をもつこと, 粉末度の影響は粒子形状の影響に比べると少ないが, 粉末度が高いほどウォーカビリチーの改善に有効であること, などのことを明らかにした。
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