土木学会論文集
Online ISSN : 1884-4944
Print ISSN : 0047-1798
ISSN-L : 0047-1798
1964 巻, 111 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 森 宜制
    1964 年 1964 巻 111 号 p. 1-10
    発行日: 1964/11/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 畑野 正
    1964 年 1964 巻 111 号 p. 11-15
    発行日: 1964/11/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 岩間 滋
    1964 年 1964 巻 111 号 p. 16-46
    発行日: 1964/11/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    コンクリート舗装版に生ずる応力のうち, 輪荷重応力と温度応力を実物大のコンクリート舗装について, 実験的に測定した。
    輪荷重応力は, 静荷重を加えた場合のコンクリート舗装版のたわみ, ひずみおよび路床路盤の反力などを測定することによって, その大きさと載荷位置に対する影響縁を求め, 国道上数ヵ所において大型車の走行位置分布を観測した結果を利用して, 走行位置分布を考慮した輪荷重応力の度数を求めた。
    温度応力は, 内部応力, 端部こう束応力およびそりこう東応力にわけて考え, コンクリート舗装版の温度変化変位, 伸縮, そりなどを測定する一方, いろいろな温度差における破壊試験を実施し, 2種類以上の方法で, その大きさと時間を求めた。
    また, 主としてはり供試体について, コンクリートの疲労曲線を測定し, さらに実物大のコンクリート舗装版にくり返し荷重を加えた場合のひびわれの発生と発達を観測することによって, コンクリート版の縦縁部を補強する方法を比較した。
    その結果, 合成応力の大きさと度数から見て, もっともきびしい応力条件にさらされているのは, コンクリート舗装版縦縁部であることを明らかにし, コンクリート舗装版の縦自由縁部またはタイバーにつき縦突合せ目地縁部の輪荷重応力に関する設計公式および影響線, ならびに大型車の重量別走行台数と大型車後輪の走行位置分布を考慮して, 輪荷重応力の大きさと度数を求め, 縦縁部の温度応力に関する設計公式と温度差の時間を考慮して温度応力の大きさと時間を求め, 輪荷重応力と温度応力の時間的組合せを考えて, 合成応力の大きさと度数を決定し, これを新しいコンクリートの疲労曲線と照合することによって, コンクリート舗装を設計するのが合理的であることを結論した。
    また, コンクリート舗装版の縦縁部を補強することによって, 舗装全体の寿命をいちじるしく高めうることを論じ, 直径13~16mmの異形鉄筋5~6本などによって縦縁部を補強することは, 肉眼で見える程度のひびわれの発生を少なくするばかりでなく, ひびわれの発達も防ぐ効果が高いことを明らかにした。
feedback
Top