本論文はプレパックドコンクリートの施工管理に関する基礎研究の結果を取りまとめたものである。最初に, プレパックドコンクリートの品質を評価する場合の問題点について検討し, プレパックドコンクリートの品質をその供試体強度を用いて推定することが十分に根拠のあることを確かめ, その結果に基づいて割増し係数等を検討した。ついで, プレパックドコンクリート施工の各工程に内在する各種の変動要因について試験および現場調査を行なって, これが注入モルタルおよびプレパックドコンクリートの品質におよぼす影響を明らかにして, 配合設計の方法, 管理要因, 材料と工程の標準化, 規格限界および管理限界, 等の基礎資料を提示した。さらに以上の結果を応用して, プレパックドコンクリートの品質管理の一方法として注入モルタルの品質を事前に管理する方法を提案した。
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