土木学会論文集
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1962 巻, 85 号
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  • 赤井 浩一, 山本 順一, 小沢 良夫
    1962 年 1962 巻 85 号 p. 1-7
    発行日: 1962/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    粘土の強度特性がせん断速度によって変化すざことは, 従来から認められているが, この現象を試料内に発生する間げき水圧の面から検討したものは非常に少ない。本文では土のせん断強度におよぼす間げき水圧め効果を重視し, 三軸試験によってその挙動を綿密に調べた。その結果, 沖積飽和粘土の乱さない試料では, せん断速度としては毎分供試体初期高さの約0.5%が限度であって, それより速いところでは, とうていせん断時の間げき水圧を満足に測定することができず, 従って正しい強度常数が得られないことを明らかにした.
    なお, 土のせん断において採用すべき破壊規準やbackpressureなどについても検討を試み, 土の強度試験法に対して新たな提案を行なった.
  • Kanji Yanai
    1962 年 1962 巻 85 号 p. 9-14
    発行日: 1962/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    This paper presents the experimental results of studies on protective filter for the purpose of securing durable and stable function of relief well system.
    Factors influencing the durability of filter are ; stable grading of filter material, repeating pressure on and into filter system, and the relation of void ratios between filter and base materials.
    The author had conducted the experimental studies of these factors and investigated the essential characteristics of long durable and stable filter.
  • 山崎 寛司
    1962 年 1962 巻 85 号 p. 24-53
    発行日: 1962/09/20
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    コンクリートに用いられる鉱物質微粉末をその品質によって分類し, 物理的・化学的性質がそれぞれのグループを代表するような数種の微粉末を選び, これらの微粉末がコンクリートの強度におよぼす効果について研究した。その結果, セメントペースト中で化学反応をおこさないと考えられる微粉末でも, コンクリートの強度にかなりいちじるしい影響をおよぼすことを確かめた。
    その原因を調らべるために, まず, 微粉末を用いないモルタルおよびコンクリート中のペースト部分の性質と強度との関係について試験を行なって研究し, 空気量・打ち込み後の体積変化などを考慮に入れた純空げきセメント比およびペースト部分単位容積中の固相容積 (単位固相容積) と強度との関係について, 実験結果とよく一致する関係を提案した。
    ついで, 微粉末を用いた場合のペースト部分の結合水量, 単位固相容積を試験し, また, コンクリートの硬化熱の試験も行なってペースト中で化学反応をおこさない微粉末でも, これを用いることによってセメントの水和の程度を増加させることを確かめ, その理由について考察した。
    鉱物質微粉末がコンクリートの強度におよぼす効果は、微粉末の使用による単位水量, 空気量, 体積変化の影響, 微粉末によるセメントの水和の程度の増加の影響, ポゾランの場合にはポゾラン反応の影響などによるもので, 一般的にいって微粉末の使用によるペースト部分の単位固相容積の変化によるものであるといえると思われる。
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