駐車場の計画に当つては, なるべく少ない施設で, できるだけ多くの車に利用されるよう容量をきめることが望ましい。このような能率的な駐車場の容量は, 駐車現象の確率過程をオペレイションズ・リサーチの方法によつて考究することにより算定することができる。ここでは理論解析に必要な基礎的事項である, 車の到着数の分布と, 駐車継続時間の分布に関して, 実測資料にもとづいて統計的解析を行い, 前者にはポアソン分布が後者には指数分布のよく適合することを示し, 駐車場計画上の基礎的事項を明らかにした。
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