土木学会論文集
Online ISSN : 1884-4944
Print ISSN : 0047-1798
ISSN-L : 0047-1798
1959 巻, 61 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 山口 柏樹
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 1-9
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本論文では摩擦性塑性体の辷り線の幾何学的性質, 特に辷り線で囲まれる微小要素の辺長間の関係を調べたが, これは拡張された Kötter の方程式の数値解法上有効なものとなろう。
    なお Prandtl の定理の修正された形を求め, あわせて等圧定理, Mikhlin の座標の考察を行つた。
  • 米沢 博
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 10-17
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    In the previous paper, the plastic deformations of cantilever beams are discussed under the assumption of “plastic-rigid” body, and the characteristics of unsymmetrical deformations are obtained.
    Here the plastic deformations of the beams with one end built-in and the other end simply supported under the blast type load which is uniformly distributed or concentrated are analysed theoretically. As a result of analysis, it is made obvious that the deformations are divided into two classes for the distributed load and into five classes for the concentrated load, and the permanent deflections of each class are obtained.
  • 原子炉グラファイト パイルの耐震研究のための予備実験
    畑野 正
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 18-28
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Similitude of the model for vibration testing of a complicated structure use a graphite pile in nuclear reactor was found out by a dimensional analysis. In order to see their adaptabilities, similitudes were found throngh to equations of vibro-friction, rocking and elastic vibration with viscons damping. Then, condition to uphold all of them at the same time was found. These two were found well accord and similitudes to copy stress, displacement, destruction, etc., were made clear. Conducting vibration tests of graphite blocks, friction force and rocking were made clear in their characteristics in comparing test results with the solution of the equation of motion.
  • 川本 〓万
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 29-37
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本論文はマツシブなコンクリート構造物において生ずる収縮応力の問題に対して光弾性実験法の適用を試み, その可能性を論じたものである。一例として基礎 (あるいは岩盤) 上に打継がれた矩形断面ブロックあるいは壁の収縮にともなつて生ずる応力状態について基礎的な実験考察を行い, 従来の研究および近似計算結果と比較検討した。
    実験は従来より弾性理論解法において仮定されている状態と同じ状態のもとで行われ, また基礎 (あるいは岩盤) の弾性性質が上のコンクリートブロックのものと同一である場合を取扱つている。実際に生ずるような収縮の状態に対しては問題を容易に解くことはできないが, ブロックが一様な収縮をする場合を考えるときは, 本法のごとく応力凍結法および接着法の両者を適当に応用することによつて, 比較的簡単に応力状態を求めることができる。
  • 春日屋 伸昌
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 38-46
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    管水路内のある断面における流速分布曲面が, 1半径に沿つての流速分布曲線を管軸のまわりに回転してえられる回転面で十分近似的に表わされるとき, ピトー管または流速計を用いて流速を測定すべき観測点の位置と流量算定式とを平均値法の原理に基づいて誘導する。この新しい算定式は誘導過程の相違から3種類えられるが, いずれも従来の方法にくらべて, 少ない観測点数で十分に精度の高い結果を与える。
  • 微小振動法による理論的解析
    松梨 順三郎
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 47-53
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本文は, 開水路における移動床の不安定限界を微小振動の方法によつて求めたものである。その結果, 移動床の不安定領域は, 等速定常な状態で砂が移動しているときの水流の抵抗法則によつて特性づけられるが, 一般に無次元量Um0/UR*, Froude 数Frによつて表示されることが示された。
  • 理論の部
    毛利 正光
    1959 年 1959 巻 61 号 p. 54-62
    発行日: 1959/03/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    最近の急激な自動車の発達と道路網の整備せられるに従つて, 自動車を利用する旅行は年々増加の度を加えつつあり, かかる道路交通の安全と利便を計り, 交通の能率と緩和を計るために種々なる対策が立てられねばならない。その一つとして駐車場の計画整備せられることが必要になつてきた。計画に当つては年々の増加に対する将来の見透しを立てて所要の容量の算定を行うことが必要である。
    しかして観光客を対象とする駐車場では, 駐車需要発生の頻度が季節的にかなり変動し, また週日および時間的にもかなり変化し, しかもその最大値の起こるのが1日の内のある定まつた時間の付近に集中している。かかる駐車の特性を分析し, 将来値の推計の一方式を提案し, 計画上の基礎となる資料算定上の分布検定の理論を示し, これから所要の容量算定を行つたものでこの理論を適用した二, 三の計算例を示した。
  • 大久 保達郎, 西原 宏, 相馬 敬司
    1959 年 1959 巻 61 号 p. a1-a31
    発行日: 1959/03/20
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    各種の水力発電の開発計画に際しては, 長期にわたり平均的に成り立つ流量を推定し, かつ流況を代表する年を選定する必要があり, 発電所の運営に際しては, 将来の任意の年の流量を予想し, また調整または貯水池の操作に際しては来るべき渇水期の流量を予知する必要がある。
    本文は比較的短期の河川流量の記録につき, これを時系列標本とみなし推測統計学的見地より, これ等の諸問題を考察する方法を実例に基づいて研究したものである。
  • Taizo Hayashi
    1959 年 1959 巻 61 号 p. b1-b21
    発行日: 1959/03/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    サージタンクの従来の力学的相似律を拡張して, 最も一般的な場合における力学的相似律の形を導き, さらにこの力学的相似律に付加されるべきいろいろな条件についての研究を行なつた。また, この相似律を変形して模型実験計画上都合のよい近似的諸式をいろいろな場合について導き, それらによる模型実験計画例を示した。
    つぎに, これらの相似律によつて, 複雑な型式のサージタンク, あるいはサージタンク列の模型実験を行ない, この模型実験によつて推定される実物についてのサージング曲線と, 実物について数値積分により直接に求められた理論的サージング曲線とを比較することにより, これら相似律の信頼性を検討した。その結果によれば, 両者の一致の度合はいずれの場合においても, 満足しうる程度, あるいは極めて良好, であつて, このことから, これらサージタンクの相似律は, いかなる複雑な形式のサージタンク, あるいはサージタンク列の模型実験に対しても, なお十分な信頼度を保ちうるものであることを確めた。
  • 太田 誠一郎
    1959 年 1959 巻 61 号 p. c1-c48
    発行日: 1959/05/10
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    従来の Carman 法, Blaine 法等による骨材, 石粉等の表面積測定のほか, 著者の独創のステアリン酸法による表面積測定から, より一層正確な値を得たものと考えている。
    一方成績優秀な代表的のアスファルト混合物数種をとりあげると, それらの内容は最適アスファルト量を有するものであるから, これを骨材, 石粉の比表面積によつて分析検討した結果A03/4.t=C (図-9) という式を得た。これが著者の新表面積法の基本式であつて, さらに実験によつても証明している。
    この式によつてすべての混合物, 土壌等の合理的な研究ができ, その応用の非常に広いことをいろいろの例をあげて記述したものである。
feedback
Top