土木学会論文集
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1957 巻, 51 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 小西 一郎, 丹羽 義次, 川本 〓万
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 1-7
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    二次元光弾性実験により, 断面形状に大いに影響されると思われる荷重点下のレール応力について考察した。すなわち列車荷重の位置, 偏心量, 傾斜度及び枕木の弾性等のレール断面応力に及ぼす影響と, それらの条件を考慮した場合のレール断面形状と応力との関係について実験的研究を行つた。
    つぎに三次元光弾性実験によりレール断面応力の軸方向分布状態を明らかにした。実験は50kgレールの1/4模型を用い, (1) 枕木上で載荷した場合, (2) 枕木上で固定支持し, スパン中央で載荷した場合, (3) 単純支持とし, スパン中央で載荷した場合等について行い, おのおのの場合のレール応力について検討した。
  • 八十島 義之助
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 8-15
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    a. The Author composed the equation of the joint impact of track rails. According to several results of his experiments, this equation have been available substantially.
    b. He obtained the relations between joint impact, sorts of vehicles and its velocities.
    c. He cleared the behaviour of joint impact.
    d. The pressure gage which he designed and used for this study, have been effective in spite of its simple mechanism.
  • 松梨 順三郎
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 16-24
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    河床において, 掃流の形式で輸送される流砂の問題を解析的に取り扱うには, 一つの重要な課題として, 砂の流動にともなって河床に形成される砂漣の発生機構を明らかにすることが大切である。すなわち流水の条件や河床の砂の性質がどのようなときに, 砂漣がいかに発生しまた発達するかなどを知る必要がある。そのための基礎的研究として, 一様粒径の各種の砂を使用し, 砂漣がまだ発生していない時の砂の運動状態, および砂の性質によつては砂漣が発生しないといわれているが, このような状態の河床の砂の流動現象を実験的に理解するとともに, 若干の理論的な考察を行つて次のような結果を得た。
    (1) 限界掃流力附近では, 流砂を一つの流体運動とみなして取り扱うことも可能である。そしてこの考えのもとに, 砂漣が発生していない場合の流砂量式を導いた。それによると, 限界掃流力附近の流砂量は, 粒径によつてかなり異なつた傾向が認められる。
    (2) 粒径0.075cmを限界として, それより大きい粒径と小さい粒径では, 砂漣の流砂量におよぼす効果を異にするようである。またこの限界附近の砂は, 砂それ自身としても流動しやすい特性をもつている。
  • 荒木 正夫
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 25-33
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    ここにいう噴水式水叩とは, 水平水叩上を流れる射流に底面からの噴出水を合流させ, 射流の跳水を促進させる機能を有する, 特殊な水平水叩を意味する。本小論においては, この噴水式水叩の水理を運動量方程式より明らかにすると共に, 水理実験を行い, ここに誘導された理論に基く計算値が実験値とよく一致することを示した。
  • 岩垣 雄一, 土屋 義人
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 34-40
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    雨水流による地面浸食機構を研究する場合には, 地面からの土砂の剥離の問題と剥離された土砂が輸送される問題とについて, 各諸要素との関係を実験的に明らかにする必要がある。この論文は, 砂あるいは砂質土からなる地面の流れによる浸食を取扱つたもので, 土砂の剥離量, 表面流量および流出土砂の粒径の時間的変化, あるいは雨水流による土砂の輸送量が測定された。その実験結果を従来の諸研究者によつて得られた成果と比較して考察し, さらに土砂の剥離量に関する無次元表示を提案した。
  • 鋼床板の有効幅に関する理論的研究
    鈴木 俊男
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 41-50
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本文は2-主桁並列型式の鋼床板桁橋において鋼床板の主桁突縁としての有効幅が種々の要素によつて左右されることを指摘し, これを構造上妥当と考えられる仮定を設けることにより理論的に求める方式を述べ, この種の橋梁に対してこの合理的な有効幅を用いて設計計算を行うことを提案したものである。
  • Affine 変換を利用せる不静定構造物の解法
    島田 静雄
    1957 年 1957 巻 51 号 p. 51-59
    発行日: 1957/12/25
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    バネ支承で支持された連続桁を解くのに, バネ常数をを質点に置き換えた質点糸の自由振動の解を求め, この解が桁の弾性エネルギーに関して直交する性質を用いれば比較的簡単な現わし方で影響線を求める方法がある。
    高次の不静定構造物を解くのに, ベクトル演算の簡略な方法を用いれば興味ある演算を誘導することができる。
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