土木学会論文集
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1959 巻, 60 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 特に斜合成格子桁橋の曲げモーメントおよびタワミの影響係数の digital computer による計算について
    成岡 昌夫, 大村 裕, 永井 重光
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 1-10
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    斜合成格子桁橋および斜合成桁橋の模型実験を行ない, 応力・タワミの実測値と計算値とを比較した。この場合, 前者に対しては, 著者の提案せる直交異方性平行四辺形板の skew network による階差方程式を用い, これを計数型自動計算機を用いて解いて, 影響係数を求め, 後者に対しては, N. M. Newmark の提案した影響係数の表を用いて計算値を求めた。実験の結果, これらが斜桁橋の解析に極めて有効であることが示された。
  • 山口 柏樹
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 11-19
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本論文においては, Coulomb-Mohr の破壊条件に従う土のような, 塑性材料を律する拡張された, Kötter の方程式とその境界条件の基本的性質について, 特に自重を無視できない場合について二, 三の考察を行なつた。
    正しい辷り線に課せられる条件, 方程式の解についての一般的省察を行い, あわせて Hencky の第一定理がどの程度妥当であるかを吟味し, その結果該定理はある制限された場合に限り適用し得るものであることを述べ, その条件を求めた。
  • 能町 純雄
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 20-29
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    平板のタワミ関数に対する有限な二重フーリエ変換を, 基本微分方程式についての Green 公式から誘導しその逆変換を求めて, カンテレバー矩形板, すなわち一辺が固定され他の三辺とこの辺によつて作られる二隅点がすべて自由である矩形板の曲げを解いたものである。数値計算例は対称な変形のみについて行なつたが, 板のポアソン比は0.3とした。
  • 山内 利彦
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 30-36
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    In this paper, the author shows the method of experimental analysis for rigid frame structures. The circuit element corresponding to a member consists of three resistors only, and combines to T-shape.
    In comparing this method with the previous, the expenses for circuits are very small, the experiments are so simple, and their results are good accuracy. The problemes except the side sway are taken as an example.
  • 石原 安雄
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 37-45
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    雨水流出は極めて複雑な現象であるが, 京大の速水教授の理論を基礎として, 水理学的, 水文学的に考察を加え, 特に洪水の場合の雨水流出に関する基礎方程式を導いた。つぎに基礎式を直接相似法によつて電気的に模擬する方法を研究し, 雨水流出用演算器を試作した。さらに試作器を用いて基礎式の2, 3の性質を調べるとともに, 実例として由良川流域に適用し, 本器がこうした雨水流出の問題に対して有効なものであることが確かめられた。
  • 赤井 浩一
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 46-53
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    基礎地盤の圧密度による強度の変化の様子を知るために, 大阪沖積層粘土を用いて一連の三軸圧縮試験を行ない, 従来の非排水セン断試験 (Q-test) と圧密非排水セン断試験 (Qc-test) の際の破壊包絡線の間に, 任意の圧密度に応じた破壊包絡線を描くことができ, これを用いて軟弱地盤上の荷重による圧密過程中の基礎の支持力公式に適用すべき強度常数を決定しうることを実証した。
  • 丹羽 新
    1959 年 1959 巻 60 号 p. 54-59
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Since our last report, in which an earthquake generator of a huge size and a new type of oscillating soil pressure measuring apparatus were described, a number of secondary refinements and improvements of the apparatus have been carried out, till all the parts of the instruments work perfectly under simple and easy operation. From September 1957 earth pressure, lateral as well as vertical, at a model quay wall near the earthquake generator have been measured by the above instrument systematically under various intensities of the exciting oscillations.
    It is the purpose of this paper to describe those refinements and improvements of the apparatus, and to analize our experimental data.
  • 1959 年 1959 巻 60 号 p. A1-A3
    発行日: 1959/01/10
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
  • 田原 保二, 猪股 俊司, 南 俊次, 宇野田 修
    1959 年 1959 巻 60 号 p. b1-b44
    発行日: 1959/02/15
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    わが国のプレストレスト コンクリート橋梁は1954年以降急速に発展し, 1955年に至り支間40mの上松川橋の出現を見るに至つたが, 更に1956年末に至り大阪府金剛大橋においてわが国最初のプレストレスト コンクリート箱桁の施工に成功した。本論文は大阪府土木部によつて企画し実施されたこの箱桁の設計, 施工並びにこれに伴つて行われた一連の試験および実験に関するものである。本橋は径間30.40m, 桁高1.10mでその比は1:27.6であり, 径間に比し桁高を特に小さく制限される場合の一解法として特に価値あるものと考えられる。
  • 丸安 隆和, 西尾 元充
    1959 年 1959 巻 60 号 p. c1-c20_8
    発行日: 1959/02/25
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    天然色写真が, 写真上でいろいろなものを観察するのに非常に優れていることはすべての人が認めるところである。特に, 地形の細部を写真上で調査, 解析しようとする航空写真にあつては, 従来の黒白の写真とくらべて, いろいろな点で有効な科学的手段となるであろうことは, 誰もが考えることである。
    しかし, わが国では天然色航空写真について手をつけた人はなく, 外国でもその研究はまだ緒についたばかりであるらしい。実際に高空から天然色写真をとつたらどのように写るものか, また現在用いられている天然色フィルムの感度その他を考えると, 果して調査, 研究に役立つような写真がとれるかどうか, ということさえも見当がついていなかつた。
    この報告は, 天然色航空写真について4回の試験撮影を行い, 撮影条件と現像, 焼付けなどの処理方法について, 広範翻な実験研究を行つた結果をまとめたものである。この研究によつて, 満足すべき色調をもつた天然色航空写真を得るのに必要な諸条件をまとめあげることができた。
    さらに, これらの研究をもとにして, 地質や森林などの調査に, 天然色航空写真の利用の道がどのように発展されて行くかについても, その基本的な考察を加えた。
    使用したフィルムは, 主として国産ネガポジ方式のものであるが, さらに外国製のフィルムについても, 比較検討した。天然色航空写真で, 最も困難な問題は Haze の影響を処置する方法, 色調を調整するために必要なフィルターの選択などに関することがらである。
  • 石原 藤次郎, 高棹 琢馬
    1959 年 1959 巻 60 号 p. d1-d34
    発行日: 1959/03/05
    公開日: 2010/11/29
    ジャーナル フリー
    本論文は, 山間地流域における雨水の挙動を水理学に究明して, 単位図法の力学的意義を明確にするとともに, 単位降雨および単位図の内部的の機構を論じて, それらの最も妥当な形を求め, さらに単位図法適用にともなう誤差関係を明らかにしたものであつて, えられた成果は本質的に普遍性をもつものといつてよい。これらは経験的に発展してきた単位図法において論議の対象となつている単位降雨および単位図の最適要素, 単位図法の適用限界, さらには総合単位図といつた問題に直結したものであり, 単位図法に関する諸問題の解決に寄与するところが少なくないであろう。
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