土木学会論文集F4(建設マネジメント)
Online ISSN : 2185-6605
ISSN-L : 2185-6605
69 巻 , 2 号
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和文論文
  • 貝戸 清之, 金治 英貞, 杉岡 弘一, 大石 秀雄, 松岡 弘大
    2013 年 69 巻 2 号 p. 84-101
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,ライフサイクル費用とリスク費用の総和で定義されるトータル費用最小化に基づき,長大橋の最適点検間隔を決定するための方法論を構築する.具体的な劣化事象として鋼材腐食に着目する.はじめに,腐食理論式を用いて,部材ごとに鋼材腐食過程のサンプルパスを発生させ,同時に構造解析により腐食量の限界値を算出する.つぎに,サンプルパスの荷重平均に基づく腐食統計モデルを定式化し,それを目視点検データで修正するようなハイブリッド劣化予測手法を提示する.さらに,この劣化予測結果に基づき,1)ライフサイクル費用,2)フォルト・ツリー分析による落橋相当リスクの発生確率およびリスク費用を算出し,最適点検間隔を決定する.最後に,提案手法を実際の長大橋の点検間隔の決定問題へ適用し,その有効性を実証的に検証する.
  • 矢部 明人, 宮本 文穂, 礒田 聡史, 谷 信幸
    2013 年 69 巻 2 号 p. 102-120
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    ジャーナル フリー
     現在,日本国内の橋梁維持管理の現場では,目視や各種センサを使ったモニタリング(Structural Health Monitoring:SHM)によって定期的に変状検知が実施されている.特に常時監視についてはSHMの有効性を示す研究成果が報告されている.一方で,SHM導入・維持に関する各種コストや技術的課題が指摘されており,より簡便な手法の開発が必要となっている.
     本研究では,SHMに関する各種問題を解決する手段の一つとして,国内の多くの橋梁がスパン10m~20m程度の短スパン橋梁であることを鑑み,それらを対象に,公共交通機関である路線バスを利用した新たなモニタリング手法の提案および検証と実証実験を行った.
  • 廣瀬 達也, 鈴木 貴大, 堀田 昌英
    2013 年 69 巻 2 号 p. 121-139
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/20
    ジャーナル フリー
     我が国ではPFIの推進を目的として民間企業から事業提案を募集しているが,現状,発案が活発であるとは言い難い.本論文の目的は,発案企業へのインセンティブ付与方法を比較分析し,実務への示唆を得ることである.前半部では発案行為に費用を要する状況を想定し,インセンティブ付与方法ごとの発案企業の戦略や利得,政府の効用を比較した.結果,発案費用を政府が補填することで社会的余剰が最大化されること,適切に加点率を設定することで費用補填に比べて政府の効用,発案企業の利得を同時に改善しうることを示した.後半部では企業が仕様品質水準を決定する状況を分析し,発案企業が決定する場合には政府の期待効用が損なわれること,入札価格と仕様品質水準を評価する競争入札を用いることで社会的余剰が最大化されることを示した.
  • 中村 洋丈, 横田 聖哉, 吉村 雅宏
    2013 年 69 巻 2 号 p. 156-175
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/08/20
    ジャーナル フリー
     震災害時には高速道路は緊急交通路の機能を有し,“線”として早期に道路機能が確保される必要がある.したがって盛土構造も耐震性が求められるが,既設盛土は効率的かつ合理的な照査手法がない.本論文の評価手法の骨子は,盛土基本情報の評価点法による一次評価,変形量の簡易予測図による二次評価,復旧土量から算定する許容変形量の設定から成る.この手法を用いて過去の被災区間や実際のモデル路線で適用し,実際の路線においても評価対象箇所の合理的な抽出が可能であること,復旧体制の規模によって目標時間内での復旧可否が判断可能である等の手法の有効性を確認した.これらより対象盛土の選定から残留変形量の算出,許容変形量の設定等を体系化した合理的で実務的な手法を構築した.
和文報告
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