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前田 新太郎, 沖見 優衣, 芦田 崚, 生島 一樹, 柴原 正和, 麻 寧緒
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4-5
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
高温割れは溶接施工時における重大な溶接欠陥であり,その発生を予測・防止することは非常 大阪大学 前田新太郎に重要と言える.本研究では,熱弾塑性解析を用いて,板の拘束を変化させることにより,BTR において溶融部に作用するひずみ及ぼす拘束の影響について検討を行う.
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徳永 純路, 山下 正太郎, 小椋 智, 才田 一幸, 小野 数彦, 蘭 韋明, 浅田 毅
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6-7
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
炭素鋼溶接金属において梨形割れが発生する.梨形割れは,高温割れの一種である凝固割れに分類されるが,凝固割れは,溶接冶金・力学の両因子が重畳することで生じるとされる.本研究では,炭素鋼の溶接凝固過程をデンドライト過冷モデルならびに凝固偏析モデルを併用し,二相凝固を加味した数値解析を実施することで,炭素鋼の凝固割れ感受性に及ぼすTi 添加効果を解析的に明らかにした.
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岸本 涼太, 山下 正太郎, 小椋智 智, 才田 一幸, 藤田 善宏, 小川 真佑, 上村 健司
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8-9
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
A-USC 発電プラントの構造材料として617 合金の適用が検討されている.617 合金は,オーステナイト凝固であることから,溶接部における高温割れの発生が問題として挙げられている.これまでにTi, Nb の複合添加により617 合金の高温割れ感受性改善が確認されている.本研究では,617 合金の高温割れ感受性のさらなる改善を試みる目的でREM(Ce)添加の効果をバレストレイン試験により調査した.
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栗原 伸之佑, 小薄 孝裕, 平田 弘征, 小川 典仁, 岡本 健二
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10-11
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
700℃蒸気を想定しA-USC ボイラ用高強度W 含有オーステナイト系耐熱鋼として開発したASME UNS No.N06674(23Cr-45Ni-7W-Fe 基)は,優れたクリープ破断強度を有している.前報では,耐高温割れ感受性とクリープ破断強度を両立する共金系溶接材料の成分設計を提示した.本報では共金系溶接材料を用いた溶接継手において,応力緩和割れ感受性に及ぼす合金元素の影響を評価した.
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上野 誓也, 門井 浩太, 鴇田 駿, 井上 裕滋
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12-13
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
F モード凝固するステンレス鋼の凝固割れ感受性に及ぼすフェライト量,およびC やSi の影響を調査するため,Ni 量によりフェライト量を20〜90% の範囲で変化させ,C とSi を複合添加した試験片の凝固割れ感受性をトランスバレストレイン試験により評価した.フェライト量が20〜90% の範囲では凝固割れ感受性は大きく変化せず,F モード凝固する組成範囲では凝固割れ感受性はフェライト量に依存しないことが示された.
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門井 浩太, 植田 誠大, 鴇田 駿, 井上 裕滋
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14-15
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
前報において,オーステナイト系ステンレス鋼の凝固割れ感受性と第二相生成に及ぼす炭素の影響を報告した.本報では,第二相生成形態や凝固偏析などの凝固現象と凝固割れ感受性の関係を調査した.合金元素としてのNb,Ti,Zr を比較すると,Ti 添加ではMC 相生成が最も速く,偏析量も大きく低減した.これによりBTR の減少効果が最も大きいことがわかった.
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三上 欣希, 伊藤 和博, 松本 幸樹, 荻田 玄, 望月 正人
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16-17
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
二相ステンレス鋼は,強度及び水素拡散特性が異なる二相(αおよびγ相)により構成されており,応力ひずみ状態や拡散性水素濃度分布の不均一が生じていると考えられる.本研究では二相ステンレス鋼の水素割れ試験結果に対し,拡散性水素濃度分布の数値解析を用いて割れ発生特性を考察した.
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中村 眞実, 岡﨑 三郎, 佐藤 慎巳, 小川 祐平, 佐藤 豊幸, 田中 駿也, 松永 久生, 松岡 三郎
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18-19
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
水素ステーションの高圧水素ガス配管に対する溶接接合の適用を想定し,オーステナイト系ステンレス鋼溶接材の溶接部から採取した試験片を用いて,高圧水素ガス中での低ひずみ速度引張(SSRT)試験を行った.3 種類の溶加材を用いた溶接材を作製し,SSRT 試験前後の微視組織観察を行うことで,種々の溶接金属組織と破壊プロセスにおける水素感受性の関係について検討した.
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孫本 祥希, 山下 正太郎, 小椋 智, 才田 一幸, 小薄 孝裕, 栗原 伸之佑, 浄徳 佳奈
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20-21
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
石炭焚き火力発電において従来より高効率化を図るため,蒸気温度約700 度 での運用が期待されるA-USC 発電プラントへの転換が進められている.700 oC 環境下における十分なクリープ強度を持つ耐熱合金が適用材料として検討されているが,運用中の時効脆化割れの発生が懸念されている.本研究では,割れの要因のうち炭化物の生成挙動に注目し,A-USC 用耐熱合金溶接部の時効脆化割れとの関係について調査した.
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志田 康一, 武田 裕之, 岡部 俊明, 高橋 慎司, 小山田 宏美, 金子 賢治
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22-23
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
前報では,2.25Cr-1Mo 鋼溶接金属析出物の形態が棒状あるいは塊状であること,および溶接金属成分を変化させることで析出物の数密度が高くなり,クリープ性能が向上することを報告した.本報告では,析出物の形態分布の算出および析出物の三次元的な方位の解析を行い,析出物の形態および方位がクリープ性能に及ぼす影響を考察した.
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西川 聡, 藤原 明日香, 水本 将之, 小綿 利憲, 平塚 貞人
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24-25
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
改良9Cr-1Mo 鋼の溶接継手で形成される軟化域(細粒溶接熱影響部)からクリープ破壊する事例が報告されているため,固相接合法の一つである摩擦圧接の適用を試みた.その結果,接合のままでは軟化域は形成されず,993 K で溶接後熱処理を施しても軟化域は現れなかったことから,摩擦圧接の適用によりクリープ強度が向上する可能性が示唆された.
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―溶融過程におけるひずみ挙動を支配する溶接条件パラメータの検討―
三村 航大朗, 岡野 成威, 望月 正人, 阿部 大輔, 鳥形 啓輔
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26-27
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
本研究ではまず,トランスバレストレイン試験の有限要素数値解析モデルを構築し,剛性の低下した溶融部近傍にひずみが集中して………
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-小型試験片を用いたトランスバレストレイン試験による高温割れ感受性評価-
阿部 大輔, 鳥形 啓輔, 三村 航大朗, 岡野 成威, 望月 正人
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28-29
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
第一報で報告したトランスバレストレイン試験の数値解析に基づき,5t×W150×L50 試験片を用いた標準試験と同等のひずみ挙動が得られる小型試験片形状および入熱条件を選定した.小型試験片を適正に曲げる治具を開発し,トランスバレストレイン試験に供する手法を得た.Alloy600 を用いた試験により,小型試験におけるひずみ挙動は標準試験と同等になることを確認した.
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山下 正太郎, 才田 一幸
p.
30-31
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
高温割れ感受性評価方法にバレストレイン試験があるが,バレストレイン試験により生じる高温割れの現象ならびに評価・整理方法については未だ不明な点が多い.これまでに,その場観察のバレストレイン試験への適用により,凝固割れを生じさせるひずみが,ε=t/2(R+t)に比べると数十倍程高いことが示唆された.本報では,バレストレイン試験により生じる凝固割れ発生限界ひずみに対する調査結果について報告を行う
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李 齋炯, 山下 正太郎, 小椋 智, 才田 一幸
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32-33
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
凝固割れ感受性に及ぼす溶融池周辺の温度分布の影響を溶接凝固解析モデル並びに熱弾塑性解析を用いた凝固割れ発生予測シミュレーションを用いて調査した.解析上で,アーク後方にレーザを用いて後熱を模擬することで,固液共存温度範囲を変化させ, 凝固割れ発生に寄与するひずみ履歴の変化を調査した.固液共存温度範囲に依存したひずみ履歴を最適化することで, 凝固割れと溶融池周辺の温度場の関係を明らかにした.
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水谷 深志, 内藤 陸, 山本 元道, 篠崎 賢二, 竹森 章, 岡部 俊明, 武田 裕之
p.
34-35
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,拘束緩和式U型高温割れ試験などを実施し,高Cr鋼の凝固割れ発生特性ついて調査した結果について報告する.
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竹森 章, 岡部 俊明, 武田 裕之, 水谷 深志, 山本 元道, 内藤 陸, 篠崎 賢二
p.
36-37
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
本研究では,高 Cr鋼の凝固割れを対象に,トランスバレストレイン試験で得られる結果を考察し,拘束緩和式U型高温割れ試験結果との関係について報告する.
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大滝 悟嗣, 松井田 丈斗, 野村 和史, 浅井 知
p.
38-39
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
溶接施工中にインプロセスで溶接欠陥や溶融池形状を非接触で計測する技術として 本研究ではレーザ超音波法を用いたその場計測技術を開発している.前報までに,熱源と計測位置を変化させることでレ形開先GMA 溶接中発生する凝固割れの発生挙動および欠陥の検出性評価を行った.本報では,溶接条件を変更したことによる溶込み深さの変化の計測に取り組み,溶込み不良検出の応答性について検討を実施した.
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宮城 雅徳, 菅波 正幸, Tony Thompson, 田中 明秀, 井出 英一, 塚本 武志, Jiye Wang
p.
40-41
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
レーザ溶接部の溶込み深さは溶接部の外観から判断することは難しく,量産品では定期的に抜き取り,破壊検査によって溶込み深さの管理を行っている.しかしながら,抜き取り検査は全数・全箇所の溶込み深さを保証できない上,破壊検査した製品は出荷できず仕損となる.本研究では,自動車部品向けに計測用レーザを用いた溶込み深さインプロセス計測技術を開発・適用した結果を報告する.
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山根 敏, 駒谷 大樹
p.
42-43
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
人の目の代わりに,CMOS カメラを用いて溶接溶融池を撮影する.この画像を処理し,溶融池の特徴を抽出する.この特徴を用いて,溶接線の位置を推定する.その結果からデジタル制御器により,ロボットへの操作量を求める.これをロボットへ送り,溶接線の追跡制御する.
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天野 晋作, 辻村 吉寛, 小川 剛史, 坂井 哲男, 堀江 勝大
p.
44-45
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
自動TIG 溶接のねらい位置制御技術の開発を行ってきたが,開先面のキズなどで誤検出が生じてしまうことがあった.そこで,誤検出が発生しない自動TIG 溶接のねらい位置制御技術を確立するために,抽出アルゴリズムおよび撮影系の見直しを行った.溶接中にねらい位置を制御するために必要となる電極先端・ワイヤ先端・開先壁面といった特徴点を画像処理およびAI技術を活用して抽出する.
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田中 明秀, 朴 勝煥 , 張 旭東 , 高橋 勇, 宮城 雅徳, 沖崎 直也
p.
46-47
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
アーク溶接において,溶接士の動作に伴うトーチの動きは溶接条件と並んで溶接品質を決める上で非常に重要な要素である.しかしながら,実際の溶接ではアーク発生時に強い発光現象を伴うため,溶接士の動作を高精度に取得するにはセンシング手法の検討が必要である.本発表では,様々な手法を比較することでアーク溶接環境下でも溶接士の動作が取得可能な方法について検討した結果を報告する.
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坂野 泰隆, 鴨 和彦, 周田 直樹, 西嶋 泰志
p.
48-49
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
原子力発電機器の溶接部では,自動溶接施工時にも依然として溶接士が監視し,介入操作を実施しており,溶接士の技能に依存している.溶接士は溶接施工状態の視覚情報を主体に特徴点を認識し,経験に基づき電極やワイヤ位置を操作することで,高品質な溶接を達成している.そこで,画像処理技術と機械学習技術を組合せ,カメラから得られた画像から特徴点を認識し,その特徴点を常に適正位置に自動溶接制御する方法の開発を行った.
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- Nb 含有極低Cステンレス鋼溶接部の鋭敏化特性に及ぼすC量の影響(第二報)-
小薄 孝裕, 山田 健太, 鈴木 悠平, 栗原 伸之佑, 浄徳 佳奈
p.
50-51
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
Nb 含有極低Cステンレス鋼(S34751)は優れた耐鋭敏化特性から脱硫装置で使用されている.前報では,S34751 の再現HAZ組織に対し,微小C量変化に対する長時間時効後の鋭敏化特性への影響を調査した.本報では,微小C量変化による鋭敏化挙動を理解するためにHAZでのNb炭窒化物析出を考慮した鋭敏化挙動の解析手法の検討と実溶接継手HAZの耐鋭敏化特性と再現HAZを用いた試験結果との整合性を検証した.
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冠野 裕大, 鴇田 駿, 門井 浩太, 井上 裕滋
p.
52-53
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
オーステナイト系ステンレス鋼溶接金属の耐食性に及ぼす組織的支配因子を調査するため,Nb, Ti, Moを複合添加した完全オーステナイト系ステンレス鋼を作製し,組織観察および耐孔食性評価を行った.Nb, Tiを含有する溶接金属でセル境界に第二相の生成が観察された.孔食電位測定の結果,Moを含有する溶接金属が高い耐孔食性を示したほか,生成した第二相の周辺から孔食が発生する傾向が見られた.
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鴇田 駿, 高田 駿, 門井 浩太, 井上 裕滋, 北條 優武, 吉岡 優馬
p.
54-55
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
二相ステンレス鋼溶接金属の耐孔食性に及ぼすミクロ組織の影響について調査するため,窒素添加量を変化させた二相ステンレス鋼にTIG ビードオンプレート溶接を行い,微細組織観察と電気化学的CPT 試験による耐孔食性評価を行った.孔食試験において孔食はフェライト粒内で発生し,オーステナイト析出による窒化物量の低下と溶接金属中の窒素量の増加により耐孔食性が向上することが明らかになった.
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-レーザ種類とシールドガスの影響-
吉岡 優馬, 福元 成雄
p.
56-57
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
二相ステンレス鋼溶接金属では Cr窒化物の析出を抑制して良好な耐孔食性を確保するためにα相分率を30〜70%に制御することが推奨されているが,レーザ溶接では冷却速度が大きいためγ相が析出しづらくα相過多となりやすい.本研究ではSUS821L1(21Cr-2Ni-3Mn-1Cu-0.16N)においてレーザ溶接部の組織と耐孔食性に及ぼすレーザ種類とシールドガスの影響を調査した.
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野口 量介, 加茂 孝浩, 平田 弘征
p.
58-59
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
溶接金属のミクロ組織微細化手法として知られる粒内変態技術に関する新たな知見が増えている.例えば,本技術の適用強度域はTS780MPa 超級へと広がっている.また変態メカニズムとして,溶接金属では格子整合性説,溶接熱影響部では溶質欠乏層説が従来支持されてきたが,近年では溶接金属においても溶質欠乏層の報告例がある.本研究では,高強度溶接金属におけるミクロ組織を観察し,そのメカニズムを結晶学的に考察した.
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沼倉 琴音, 村山 信二, 水本 将之, 西川 聡
p.
60-61
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
改良9Cr-1Mo鋼被覆アーク溶接金属に1033K でPWHTを施したところNi+Mn 量が2.60mass%の溶接金属の上部棚エネルギー値は169Jであった.一方1073Kでは約10J低下した.PWHT温度1073Kの破面において部分的に溶接のままと同じ形態が見られたことから,Ni+Mn量2.60mass%ではA1変態温度が下がり,部分的にオーステナイト変態してマルテンサイトが形成したと考えられた.
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本間 竜一, 井上 裕滋, 門井 浩太, 鴇田 駿
p.
62-63
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
低炭素鋼の電子ビーム溶接金属ではO が極めて低いため,酸化物を核とした粒内フェライトが生成しにくい.これまでにS,Siの添加によりSiMn酸化物とMnS との複合介在物から粒内フェライトが生成することを明らかにした.本研究では,ここにAlやTiを添加した場合の粒内フェライトや介在物に及ぼす影響を調べたところ,Alを添加すると粒内フェライトが減少し,Tiを添加すると粒内フェライトが増加することがわかった.
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夏 允幸 , 張 暁夫 , 宮坂 史和, 森 裕章
p.
64-65
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
各種二相ステンレス鋼にレーザ溶接を行った結果,溶接部の組織が鋼種間で明瞭に異なることが観察されるとともに,溶接速度の増加によりγ相の生成が著しく低減されることがわかった.また溶接後熱処理を施すことで,レーザ溶接部においてもγ相の含有量を数10%程度まで回復させることが可能となった.
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広瀬 颯, 森 裕章, 加藤 太一郎, 酒瀬川 英雄, 廣瀬 貴規, 谷川 博康, 佐藤 紘一
p.
66-67
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
核融合炉における中性子損傷やスウェリングなどの原因の一つに構造材中の格子欠陥が挙げられている.本研究では陽電子消滅法を用いて低放射化フェライト鋼F82Hのレーザ溶接部における格子欠陥率を測定した結果,母材に比べて陽電子消滅寿命が長く,転位を主とした格子欠陥が多数形成されていることがわかった.また溶接後熱処理を施すことにより,その欠陥率は母材レベルにまで減少させることができることが明らかとなった.
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-12%Ni系ワイヤを用いたエレクトロスラグ溶接金属の特性-
石﨑 圭人, 名古 秀徳, 杉村 朋子, 北川 良彦
p.
68-69
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
9%Ni 鋼立向継手への高能率溶接化を目的に,12%Ni系ワイヤを用いたエレクトロスラグ 1 パス溶接を検討した.溶接金属酸素量の低減と,アシキュラフェライト生成を促進する介在物分散により組織微細化を図り,目標の機械的性質を達成した.
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-12%Ni系エレクトロスラグ溶接金属の靭性におよぼすアシキュラフェライト組織の影響-
名古 秀徳, 石﨑 圭人, 杉村 朋子, 北川 良彦
p.
70-71
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
12%Ni 系ワイヤを用いたエレクトロスラグ 1 パス溶接金属の靭性は,アシキュラフェライト(AF)生成量の増加とともに上昇する傾向を示した.AF 生成量は,希土類元素(REM)添加により増加した.溶接金属中の介在物表面に形成されたREM 硫化物が,良好な格子整合性によりAF 生成を促進したと考えられる.
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程春 , 門井 浩太, 鴇田 駿, 藤井 英俊, 潮田 浩作, 井上 裕滋
p.
76-77
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
前報において,中炭素鋼へ炭化物生成元素であるTiを微量添加することで摩擦攪拌部の組織が微細化し機械的特性が向上することが報告された.本研究では,炭化物生成元素であるNbやZrの添加による中炭素鋼摩擦攪拌部における微細組織や機械的特性への影響を調査することを目的とする.組織観察の結果,合金組成の変化によりマルテンサイトの内部組織が変化し,機械的特性に影響を及ぼすことが示唆された.
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柳楽 知也, 劉 小超 , 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
78-79
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
従来,積層欠陥エネルギー(SFE)が比較的低いfcc 金属のCu-30Zn, Cu, Agの場合,接合温度が低下するにつれて,焼鈍双晶の形成が抑制され,不連続動的再結晶が顕在化することが明らかとなっている.つまり,再結晶および焼鈍双晶の頻度は,接合温度と密接に関係している.本研究では,動的回復や連続動的再結晶が起こりやすいSFEの高いAlを対象に組織形成に対する接合温度の影響について調査した.
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今川 雄大, 山本 啓, 伊藤 和博, 三上 欣希, 藤井 英俊
p.
80-81
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
これまでの研究で WC ツールを用いた摩擦攪拌プロセスにおいて,高入熱条件ではツール構成元素のWやCが低炭素鋼表層に供給され,著しい硬さの増加に寄与していることが明らかとなった.本研究では,WCツールの回転速度や走行距離がそれら構成元素の供給量及び供給範囲に与える影響を調査するとともに,その組織形成と強化の機構について議論する.
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高業飛 , 山本 尚嗣, 廖金孫 , 藤井 英俊, 森貞 好昭
p.
82-83
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
近年,輸送機器の軽量化ニーズが高まる中,ナイロンおよびCFRPなどのプラスチックの輸送機器への適用が検討されており,金属とプラスチックの異材接合技術が注目されている.本研究は,摩擦攪拌接合用ツールによる金属板の接合面にパターンを製作し,その後,金属とプラスチックの摩擦重ね接合を行った.作製したパターンが金属とプラスチックとの異材接合の機械特性に及ぼす影響を検討した.
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宮下 幸雄, 藤本 真也, 掘 久司
p.
84-85
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
摩擦攪拌接合の後に圧延を施すことで,A1050とC1020の異材接合薄板材を作製した.圧延前後の接合体の強度特性や接合界面を比較することで,圧延の影響について検討した.圧延を施すことにより,静的強度および疲労強度のいずれも向上した.作製した接合薄板材の熱伝導特性を評価した結果,ろう接合体よりも優れた特性を示した.
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佐藤 裕, 德田 慎平
p.
86-87
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
FSWで得られたAl/Fe接合界面における異種金属接触型腐食を解析した.Alのみ,Feのみ,Al/Fe接合界面を用意し,0.1M NaCl溶液中で自然浸漬試験を行ったところ,Al/Fe接合界面での腐食が最も顕著だった.また,マイクロ電気化学システムを用いて,Al/Fe接合界面での腐食発生挙動のその場観察を行った結果,Alでは浸漬直後から孔食が発生し,Fe上では腐食生成物の沈殿が観察された.
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Wenjing Zhang , Huihong Liu, Hua Ding, Hidetoshi Fujii
p.
88-89
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
フリー
The effect of tool rotation speed on the microstructural evolution and the influence of grain size on the low-temperature superplastic flow and the superplastic deformation mechanism were studied.
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伍沢西 , 柳楽 知也, 潮田 浩作, 藤井 英俊
p.
90-91
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
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Mn-Si炭素鋼のA3点以上のFSWによる継手撹拌部は,3%Mn以上ではマルテンサイト主体の組織であり,優れた強度・延性バランスを有することが明らかとなった.しかし,HAZ部においてはマルテンサイトの焼き戻しによる軟化が生じた.そこで本研究ではHAZ 部の軟化を改善するために,接合条件を変化させてA1点以下の低温摩擦攪拌接合を試み,攪拌部における組織と機械的性質,およびHAZ 軟化の改善効果を調べた.
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苗晖淋 , 三浦 拓也, 姜偉 , 岡田 将人, 大津 雅亮
p.
92-93
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
会議録・要旨集
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Effects of shoulder fillet radius on thickness distribution were investigated in bobbin tool FSW on A1050 sheets, and the influence for mechanical properties was also revealed.
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Yanying Hu, Huijie Liu, Hidetoshi Fujii
p.
94-95
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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High-strength aluminum alloy sheets were welded by ultrasonic assisted friction stir welding process.The characteristics of microstructure and mechanical properties were systematically investigated.
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鹽津 陵雅, 河合 真二, 山本 憲吾, 榎本 正敏, 柿内 茂樹, 冨田 正吾, 柴柳 敏哉
p.
96-97
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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本報では種々の条件で接合した際の継手の透過像による観察を行い欠陥の生成状況を確認するとともに,接合中の振動加速度を計測することで,継手品位と振動加速度の関係を調べた.その結果,継手の内部欠陥の大きさと振動加速度の振幅の大きさには相関があることが示唆された.
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汪小培 , 森貞 好昭, 藤井 英俊
p.
98-99
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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我々は接合部の表面及び裏面が平滑になるフラット摩擦攪拌点接合法を開発し,その有用性を示したが,接合機構の詳細については明らかになっていない.本研究では高輝度X線透過装置を用いて接合中の攪拌部をその場観察し,接合機構の解明を試みた.
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住吉 裕太, 山﨑 敬久
p.
100-101
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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輸送機械用の軽構造材の構成のため,ジュラルミン板とCP-Ti板の線接合を試みた.酸化膜と不動態膜の除去のため,Zn-Al系合金を用いた超音波はんだ付がアルゴン雰囲気の下で行われた.低温での接合で熱膨張率差があるにもかかわらずl=25mmの接合長が得られた.Zn-15Al合金を用いた継手において249.10MPaという高い接合部の強度を得られた.
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瀬知 啓久, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕
p.
102-103
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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局所的かつ短時間での加熱が可能なレーザ加熱を用いた場合の不活性ガス雰囲気におけるステンレス基板上でのAg-Cu共晶ろう材の溶融挙動と酸化皮膜除去について,サーモグラフィーによる温度測定・形状観察に加え,断面元素分析を用いて評価した.ろう材中ステンレス基板の加熱温度の違いにより,ステンレス表面の酸化皮膜は大きく影響を受けAg-Cu共晶ろう材の接触角も鈍角から鋭角へと短時間で変化した.
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佐々木 達也, 酒井 真菜, 宮沢 靖幸, 関口 靖之
p.
104-105
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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EGRクーラーは自動車の燃費改善や排気ガス抑制のために使用されている.EGRクーラーを作製するためには耐熱性と耐食性に優れるステンレス鋼に,高温強度と耐熱性に優れるNi 系ろう材が用いられる.しかしペースト状ろう材を用いるとろう付部に接合欠陥であるボイドが発生することが確認されている.そこで,本研究では母材に対するろう材の塗布領域に焦点を当て,これがボイド形成に及ぼす影響をX線CTによって解析した.
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岡田 博樹, 三浦 弘量, 宮澤 靖幸, 金崎 文雄
p.
106-107
発行日: 2019年
公開日: 2019/12/19
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本実験はX線透過を利用し,銅合金をろう付すると同時にその場観察を行った.また,加熱中のフラックスの挙動もその場観察を行った.それぞれの実験は間隙を変化させ実験を行い,間隙がボイド形成に与える影響を詳細に調査した.この実験で,間隙を変動させることにより,フラックスの挙動が変化し,その影響でボイド形成にも変化が生じることが判った.
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