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He Fengdong, 門井 浩太, 侯 雨陽, 岡野 成威, 青木 聡
p.
108-109
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
ニッケル基合金、ステンレス鋼および低合金鋼を用いた異材溶接部における凝固割れ感受性の予測を目的とし,Fe,Ni,Crの含有量を広範囲に変化させた化学組成について,トランスバレストレイン試験ならびに熱力学計算から凝固割れ感受性を予測する手法の検討を行った.実験と計算での割れ感受性の傾向は概ね同様の傾向を示し,Fe,Ni,Cr,Nbの変化に伴う割れ感受性のハザードマップを構築できた
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濵名 亮佑, 山下 正太郎, 平田 弘征, 才田 一幸, 阿部 大輔, 渡辺 康介, 松岡 孝昭
p.
110-111
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
Ni基-Co基合金溶接金属に発生した凝固割れに影響を与える晶出物を,急冷凍結組織を用いて調査した.凝固割れ抑制のため,組織観察結果を活用して凝固割れ感受性指標の一つであるBTRに対する理論的検討を行い,合金元素の影響ならびに割れ感受性改善指針について検討した.溶材であるCo基合金のSi量を低減すると割れ感受性が大幅に改善することが示唆されたため,Si低減材を用いたトランスバレストレイン試験で実験的に検証した.
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門井 浩太, 中森 雄大, 山田 健太, 小薄 孝裕
p.
112-113
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
著者らはこれまでにNi基625合金に対し粒界工学を適用し,対応粒界頻度の増加現象や粒界溶融現象に関する検討を行ってきた.本報告では,粒界性格分布や頻度等が溶融や液化割れ感受性に及ぼす影響を調査した.
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山下 正太郎, 野村 謙信, 浄徳 佳奈, 平田 弘征, 才田 一幸, 小薄 孝裕, 山田 健太
p.
114-115
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
800H溶接部の実機共用過程で再熱割れの一種である時効脆化割れが生じることが問題として挙げられる.時効脆化割れ感受性として限界亀裂開口ひずみ曲線を評価してきた.時効に伴ったひずみ緩和挙動をミクロ-マクロ連成解析を用いて推定し,限界亀裂開口ひずみ曲線と合わせることで,時効脆化割れの発生を予測可能であることを明らかにした.
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松尾 孟, 加茂 孝浩
p.
116-117
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
溶接金属中に形成されたアシキュラーフェライト(IGF)の形成メカニズムの解明に取り組んでいる。IGFはベイナイト変態で形成されるので,その核生成はエネルギー障壁に依存する。界面エネルギーによるエネルギー障壁の大きさを定量化し,その影響について議論する。
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飯村 奨太, 尾崎 修, 伊藤 孝矩, 戸田 亮, 西村 友宏, 橋本 裕志, 名古 秀徳, 石崎 圭人
p.
118-119
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
液化天然ガスの貯蔵タンクには9%Ni鋼製タンクが使用されており、その溶接手法として筆者らは従前、能率向上を図ったエレクトロスラグ1パス溶接(ESW)を提案した。ESWでは最終凝固部に靭性低下を引き起こす伸長旧γ粒が形成されることが課題であったが、溶融池を電磁撹拌することで伸長旧γ粒を分断出来ることを報告した。今回、電磁撹拌用コイルを両面から片面に簡略化させた機構においても、伸長旧γ粒を分断出来ることを確認した。
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侯 雨陽, 門井 浩太
p.
120-121
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
The primary ferrite was refined by addition of Ti, Al, Mg in the weld metal of austenitic stainless steel with FA mode. The microstructure evolution and Charpy toughness in the weld metal was investigated.
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立花 隼人, 松尾 孟, 加茂 孝浩, 大丸 成一
p.
122-123
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
完全γ系の溶接金属の低温靭性に与える組織の影響について検討した。結果、低温靭性は加工誘起マルテンサイトの形成により劣化した。凝固偏析により負偏析になった位置に優先的に加工誘起マルテンサイトが形成されることがわかった。
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星野 佑介, 小田 怜佳, 伊藤 和博, 山本 啓, Hong Seong Min, 阿部 真弓, 鈴木 正道, 北川 良彦
p.
124-125
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
δフェライト含有オーステナイト系ステンレス鋼溶着金属の化学組成を適切に選択すると、極低温シャルピー衝撃試験中に加工誘起変態が起こり、高吸収エネルギー、高横膨出量が得られる。それら2つの特性に線形相関がみられるが、吸収エネルギーの高い側、低い側へ逸脱するものがある。本研究で得られた知見により、この逸脱機構を考察・実証して、横膨出量と吸収エネルギーがともに大きくなる溶着金属開発指針を明らかにする。
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于 麗娜, 西本 和俊, 平田 弘征, 才田 一幸
p.
126-127
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
オーステナイト系ステンレス鋼SUS316に対して,加工硬化や回復・再結晶,動的ひずみ時効といった現象が多層溶接HAZの硬化に及ぼす影響を材料学的観点から検討した.多層溶接過程におけるHAZの硬さ変化に対し支配的な要因である溶接熱ひずみや回復・再結晶と転位密度の関係を定量的に検討した.その結果を用いて多層溶接過程におけるHAZの転位密度変化挙動に基づいた硬さ予測手法を提案し,その妥当性を検証した.
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秦 斗哉, 真中 俊明, 日野 孝紀, 中村 優祐, 宇野 正記
p.
128-129
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
溶接部の低温割れに関して、オーステナイト相による拡散性水素のトラップが試みられている。しかし、溶接金属中の拡散性水素の挙動については、未だ不明な点も多い。そこで、オーステナイト相を低温割れ防止に利用するための基礎研究として、まず、二相ステンレス鋼溶接金属に水素チャージを行ったのち、銀デコレーション法を用いて水素集積位置を可視化し、水素集積に及ぼす金属組織の影響について調査した。
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中野 正大, 山口 ちひろ
p.
130-131
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
二相ステンレス鋼SUS329J4Lの突合せ溶接部において,構造変更などの理由により溶接金属を切断し,溶接熱影響部を除去せずに製造時と同様の開先加工を行い,再溶接(溶接補修)を行う場合がある.そこで,このような溶接補修を繰返し行った場合の影響を評価した.その結果,溶接補修を1回でも行うと片面溶接の裏面側の溶接熱影響部にσ相が析出して耐食性が低下することが明らかとなった.
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趙 天波, 前田 幸樹, 小野 昇造
p.
132-133
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
鋳鉄溶接用として市販されている溶接材料は純Ni系が一般的であるが、強度の高い鋳鉄母材の場合、強度的ミスマッチが生じる懸念がある。そこで本研究では、強度的ミスマッチの小さい球状黒鉛鋳鉄の溶接継手を作製するため、純Ni系よりも強度の高いNi合金系溶接材料を用い、ピーニング処理、熱処理などの施工条件の影響や、溶接部のミクロ組織を調査した。その結果、継手効率が100%を超えるFCD400母材の突合せ溶接条件を確立した。
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國岡 海咲, 佐藤 裕, 鴇田 駿, 小池 国彦, 吉田 佳史
p.
134-135
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
銅鉄合金フィラー材を用いた直流パルスティグ溶接により銅/ステンレス鋼継手を作製し、溶接部のミクロ組織および機械的特性を調べた。溶融部はCu相中に微細なFe相が分散した領域とFe相中に微細なCu相が分散した領域に分けられた。Fe/Cu界面は連続であったことから、冶金的な接合が達成されたことが示唆された。引張試験および疲労試験では、すべての試験片が銅側HAZで破断した。
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小倉 卓哉, 森貞 好昭, 藤井 英俊, 池内 信也, 平田 康司
p.
136-137
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
ボルトやナットを金属板に瞬時に接合するためのスポット溶接やスタッド溶接は、建築、橋梁、板金加工など多様な分野で利用されている。しかしながら、これら従来の溶接では、不意な溶接不良や板材の裏焼け、歪が発生し、継手の品質に悪影響を与えることがある。本研究ではこれらの問題を解決するため、固相接合の一種である圧力制御通電圧接法の原理を用いた固相スタッド接合を開発した。
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田村 拓海, 鴇田 駿, 佐藤 裕
p.
138-139
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
通電加熱低変形接合は、被接合材にパルス電流を印加し突合せ面に生じるジュール発熱により接合を達成する接合法であり、短時間かつ低変形での固相接合が可能である。本研究では、通電加熱低変形接合過程における界面での酸化膜の挙動から接合メカニズムを調査するため、熱処理により表面に酸化膜を形成させたステンレス鋼を用いて継手を作成し、断面観察を行った。
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山岸 英樹, 北嶋 一郎, 江尻 雄一, 段 一輝
p.
140-141
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
Cu/Alバスバーを不要にするリチウムイオンバッテリー用のCu/Al複合電極端子を低温鍛接法により開発した。C1020とA1200の組合せにおいて、接合界面の製品引張強度と反応層の成長に及ぼす接合温度の影響を調べ、最適加工条件を検討した。
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池田 詩織, 山根 敏, 角谷 康雄, 松原 宏次
p.
142-143
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
超硬合金の接合において、ろう付け溶接が用いられており、自動化に適していない。そこで、ろう付け溶接を固相接合にすることで自動機による接合が可能となる。これを行うため、超硬合金の固相接合における溶接現象の解明を試みた。材料の高温時の物性値を推定するため、基礎実験を行った。この結果から電気熱構造連成解析の数値モデルを構築した。これらを解析し、接合条件の接合状態への影響を検討した。
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高橋 誠
p.
144-145
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
アルミニウムとガラスの陽極接合で密着した接合界面を得るにはガラス中で~100 C/m^2の電荷移動が必要であることが最近の研究で明らかになった。このことは、健全な接合のためには接合中に酸化される導体側材料の量がある閾値を越えなくてはならないことを示唆している。そこで、アルミニウムを仲立ちとしたガラス同士の重ね陽極接合をアルミニウム層の厚さを変えて行い、健全な継手が得られるアルミニウム層の厚さの限界を明らかにする。
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筒井 涼介, 田中 勇登, 松嶋 道也, 福本 信次
p.
146-147
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、室温かつ無荷重の条件下で銅とアルミニウムを銅の電解析出を利用して突合せ接合した。また、陽極酸化処理を施したアルミニウムと電析銅の接合界面構造を明らかにし、接合界面の電気的及び機械特性との関係を調べた。その結果、電析銅/アルミニウム界面に反応生成物は観察されず、界面抵抗率は陽極酸化電圧が15 V以上で7×10E-4 µΩm^2以下の値を示した。また、継手強度は陽極酸化電圧が30 V付近の時に最も高くなった。
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李 蔚豪, 耿 培皓, 麻 寧緒
p.
148-149
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
近年、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミニウム合金のハイブリッド構造の利用が増加している。これまでいくつかの接合方法が開発されたが、接合強度と接合条件の定量関係および破壊メカニズムは解明されていない。本研究では、Al合金とCFRPの熱圧接合実験条件を理想化し、様々な評価方法を用いて継手の機械的特性、接合界面の化学反応、破壊メカニズムに及ぼす接合条件の影響を定量化した。
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林 飛勇向, 鴇田 駿, 佐藤 裕, 木村 友則, 川中 啓嗣, 保田 雄亮, 朴 勝煥
p.
150-151
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
異なるレーザの送り速度を用いたレーザ粉末床溶融結合法によってAl合金積層造形体を作製し、引張試験により造形体の機械的特性を測定するとともに、造形体のミクロ組織を調べた。送り速度と造形体の引張強さに依存性が確認された。ミクロ組織観察の結果、送り速度が溶融池形状に影響したことで造形体の空孔率が変わり、引張強さが変化したものと推察された。
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田中 慶吾, 山口 拓人
p.
152-153
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
レーザメタルデポジションにおける供給粉末粒子の運動エネルギーに着目し、ポロシティとの関係を調査した。Ni基超合金粉末を使用し、キャリアガス流量ならびに粒径分布をパラメータとした。キャリアガス流量が少ないほど、あるいは粒径が小さいほどポロシティは減少傾向にあった。これは粉末粒子の速度や質量変化による運動エネルギーの低下に起因した結果であることが示唆された。
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園田 哲也, 黒須 信吾, 佐々木 龍徳, 桑嶋 孝幸
p.
154-155
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
金属積層造形により作製したチタン合金(Ti6Al4V)のレーザ溶接と溶接部の延性改善を目的としたレーザ熱処理について検討を行った。レーザ溶接については、溶接条件の最適化により、母材強度以上の接合強度が得られた一方、α’マルテンサイト生成に伴う靭性の低下を確認した。対策として溶接部に対し局所的なレーザ熱処理を行った結果、極めて短時間の熱処理で接合部の延性が改善することを明らかにした。
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呉 東升, 古免 久弥, 田中 学, Goecke Sven-F.
p.
156-157
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
A novel wire-powder assisted plasma arc additive manufacturing is proposed to fabricate Ti
2AlNb alloy.
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ソン サンウ, 田嶋 晃, 宮沢 靖幸
p.
158-159
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
一般的に、黄銅/ステンレス鋼の接合は難しくないと言われていた。しかし、RoHS指令などの影響で鉛フリーの黄銅を用いた場合、接合が困難になる事が報告されている。
本研究では、黄銅/ステンレス鋼の接合について、黄銅とステンレス鋼のろう材のぬれについて調査を行う事を目的とした。また、評価法として、黄銅とステンレス鋼間のフィレット部を評価することによって、ろう材のぬれ広がりの調査を行った。
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舛田 陽祐, 黒岩 慎太郎, 松嶋 道也, 福本 信次
p.
160-161
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
ポーラス銅をインサート材とし、Sn系はんだ合金をポーラス銅内の細孔に溶浸させることで銅を接合した。本手法の接合性はSn融液の浸透性に大きく依存する。そこでポーラス銅の孔サイズ、空隙率などの内部構造および浸透材料であるSn系はんだ合金の組成を変化させて接合性に及ぼす影響について調べた。接合部は微細組織観察およびせん断試験によって評価した。
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今田 秀憲, 松嶋 道也, 寺岡 巧智, 中村 健太, 見島 雄太, 萬田 哲史, 海老名 将弥, 藤本 公三, 福本 信次
p.
162-163
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,ロボットソルダリングシステムにおけるインプロセスでの外観検査システムの構築を行った.従来のソルダ凝固後の検査に代わり,照明切替による画像差分を利用してソルダの溶融状態での検査を可能にする手法を提案した.ソルダ量過剰とぬれ不良の主要な2不良種に着目して撮影条件および画像処理条件と判定の正答率との関係性を明らかにし,凝固待機時間を省いた検査を実現した.
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佐々木 遥, 原口 智, 山崎 顕一, 千田 格, 土屋 由美子
p.
164-165
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
特性の異なる複数の材料を組み合わせて軽量化を目指すマルチマテリアル化技術の開発を進めている。マルチマテリアル化に必要な異種材料接合技術として金(Au)薄膜を接合面に形成した部材同士を重ね合わせて加熱・加圧し接合を確立する手法を提案した。炭素繊維強化ナイロン板とアルミニウム合金板の重ね接合において本技術を適用し、接合強度の評価や接合メカニズムの検討を行った結果を報告する。
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大江 舞, 川本 康和, 草野 浩幸, 北 崇, 鈴木 好明
p.
166-167
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
銀ナノ粒子の機械強度などの性能向上を目的とした異種金属との新規コンポジット銀ナノ粒子の合成とその化学物性及びナノインデンテーション法による成膜後の機械特性、高精密ミリオームメーターを用いた電気特性評価について述べる。
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青山 海斐, 古免 久弥, 田中 学, 小西 恭平, 谷口 公一, 伊木 聡
p.
172-173
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,一般的な棒プラスのガスメタルアーク溶接中における陰極点の挙動が溶滴移行現象に及ぼす影響を実験観察によって解明することを目的とした.実験には母材の代わりに環状に配置した可動式のタングステン陰極を半径方向に移動させ,陰極点の挙動を模擬した.そして任意の陰極点挙動での溶滴移行現象を高速度ビデオカメラで観察し,溶滴移行形態,溶滴径,溶滴移行周波数を計測した.
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廣田 稜己, 荻野 陽輔, 佐野 智一
p.
174-175
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究では、GMA溶接においてワイヤの細径化が溶滴移行現象及び溶滴移行の支配因子に及ぼす影響の解明を目的とし、高速度カメラを用いた実験観察の結果から考察を行った。5種類の直径の純鉄ワイヤを用いて実験を行い、臨界電流ならびに移行周波数を取得した。また、溶滴移行現象の観察結果からアークと溶滴の接触状態に着目して溶滴移行の支配因子を評価した。さらにパルス電流を用いて溶滴移行の制御を試みた。
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丸山 敏生, 荻野 陽輔, 佐野 智一
p.
176-177
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,アルミニウムワイヤ電極を用いたGMA溶接プロセスにおいて,実験観察を通してワイヤの送給制御が溶滴自由移行現象に及ぼす影響を考察し,ワイヤ送給制御による溶滴自由移行の制御を試みた.低電流条件のグロビュール移行を対象に様々な送給条件でワイヤ送給制御された溶滴自由移行現象における溶滴挙動を観察し,観察結果に基づき適切な送給条件を設定することで,溶滴移行の安定化を図った.
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浅井 祐輝, 古免 久弥, 田中 学, 野元 将志, 渡邊 耕太郎, 加茂 孝浩
p.
178-179
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究では,アーク溶接中にタングステン電極に与えられた熱量を液体窒素を用いた熱量計測法により計測し,その熱の輸送メカニズムを明らかにすることを目的とした.その結果,タングステン電極を陰極とした際には,陽極とした際に比べて熱電子放出による冷却が生じることから,アークから陰極に輸送された熱量が減少したことが明らかとなった.
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福家 育実, 梶井 皓太, 正箱 信一郎, 寺嶋 昇, 山下 智彦, 田中 学, 古免 久弥
p.
180-181
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
火星開発の一環として,擬似火星大気下のGTA溶接についてアーク特性を調査した.アーク特性の測定にはラングミュアプローブ法を利用した.減圧した真空チャンバ内にCO2ガスを流入し擬似的に表現した火星大気において直流GTAを発生させプローブ特性を測定した.ラングミュアプローブ法を用いたため擬似火星大気中におけるアーク放電の電子密度の値やアークの分布範囲を取得することができた.
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松田 昇一, 棚原 靖, 古免 久弥, 小林 裕生, 田中 学
p.
182-183
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
ティグ溶接は欠陥発生が少なく,耐食性や靱性に優れていることから幅広く使われているが,溶込みが浅い欠点がある.我々はこれまでに,磁場を付与することによりアークや溶融池に生じる電磁力を利用して,一部溶込みを増加させることができたが,そのメカニズムは不明点が多い.本研究では磁場を付加したときの溶融池内の流動変化を直接観察することにより溶込み増加メカニズムの解明を試みた.本報では,その結果を報告する.
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小林 裕生, 古免 久弥, 松田 昇一, 田中 学
p.
184-185
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
本研究は、ティグ溶接に外部磁場を付与することで発生する電磁気力により溶融池の対流を制御するECMP法の溶込み増加メカニズムを解明することを目的とした。この目的を達成するため、実際に計測した磁束密度を用いて外部磁場をモデル化し、三次元数値計算を行うことで外部磁場が母材内部の電磁気力に与える影響を調査した。 その結果、溶接方向前方で加熱された溶融金属が電磁気力によって母材底部へ輸送される可能性が示唆された。
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劉 靖博, 田代 真一, 田中 学, 蒋 凡, 陳 树君
p.
186-187
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
この研究では、高速カメラシステムを使用して、交流等离子体電弧(VPPA)溶接における熔融金属の流動痕跡と速度をキーホールの壁に取得しました。さらに、共焦点レーザースキャニング顕微鏡を用いてキーホールの三次元形態を捉え、熔池内の熔融金属流に作用する力を模擬解析と計算しました。また、キーホール熔池流のダブルサドル点モデルを構築し、そのモデルにおける力の影響を分析しました。
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田代 真一, TRINH Ngoc Quang, 菅 哲男, 田中 学, 山岡 弘人, 猪瀬 幸太郎, 渡辺 康介, 兵間 賢吾, 田辺 祥 ...
p.
188-189
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
高張力鋼のプラズマ-GMA溶接において、GMA溶接のシールドガス中酸素が溶接性に及ぼす影響について明らかにした。
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盛井 政伸, 荒木 貴志, 川上 博士
p.
190-191
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
主要な非鉄金属である銅は、加工性、導電性、熱伝導に優れており、電気製品、電動機や配線、基盤に多く使われている。
銅の溶接においては銅の熱伝導性が高いために局所的な温度上昇が抑制され、充分な溶け込みが得られず、溶接部の形成が他の金属に比べて困難である。
本研究では、TIG溶接を用いて銅の重ね継手を作製するための接合方法および溶接条件を調査し、再現性、継手の力学的性質を検討する。
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松岡 範幸, 小松 嵩宙, 下浦 彰也
p.
192-193
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
アーク溶接ロボットは様々な溶接対象物に対して用いられているが、ビードの幅を広げる必要がある場合、ウィービング機能が用いられることがある。中でも螺旋ウィービング機能は、特にアルミニウム合金の溶接において鱗模様を作ることができ、活用される場合が多い。溶接対象物に対して入熱分布の最適化を目的として、螺旋ウィービング機能の動作と同期して、2つの異なる溶接プロセスを選択可能な機能を開発したので紹介する。
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徐 培尓, 小川 亮, 山崎 圭, 佐藤 英市, 中司 昇吾
p.
194-195
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
認証あり
建築鉄骨分野では、ソリットワイヤを用いた炭酸ガスシールドアーク溶接が主要な溶接法となっている。ロボットを対象となる継手の多くがレ型開先の継手であり、ウィービングを用いる施工が一般的である。開先内のウィービングに伴う突出長さの変動によって、溶滴移行の安定性を維持できず、付着スパッタが多い。その課題を解決するために、電流域毎に最適化した新たな波形制御を検討し、ロバスト性を高めた。
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藤井 章博, 山﨑 敬久
p.
196-197
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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水素蓄圧器を構成する新たな材料として銅クラッド鋼に注目し、銅と鋼の融点の違いにより、接合が困難な点の解決を研究した。接合手法として、水蒸気プラズマによるりん銅ろうのろう付を採用した。母材の鋼が露出するように開先形状を工夫し、フラックスを塗って母材を予熱し、母材の上に適当な長さに切ったろう材を乗せ、あて材で形成した溶融池を母材まで移動させる形で実験を行った結果、銅クラッド鋼の接合ができると分かった。
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―デジタルサブマージ溶接システムの開発(第一報)―
本田 怜央, 馬塲 勇人, 西坂 太志, 恵良 哲生
p.
198-199
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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サブマージアーク溶接では、初層溶接における裏波の不安定化がしばしば問題となる。筆者らは、裏波形成を安定化させる方法として、高電流期間と低電流期間を低い周期で繰り返す電流波形制御を開発した。本稿では、裏波形成に及ぼす同制御の効果を明らかにするとともに、その要因について考察する。
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-鋼床版デッキプレートの板厚16及び19㎜の1パス溶接-
奥村 泰輔, 上野 康雄
p.
200-201
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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板厚16mm以上の鋼床版現場溶接部では,サブマージアーク溶接(SAW)が適用される。溶接入熱制限により、ルートギャップサイズに応じて下盛炭酸ガスアーク溶接後のSAWあるいは多パスSAWが行われる。本開発工法は、SAW溶融池に高温に加熱したホットワイヤを挿入することで、1パス溶接を可能とする技術である。本稿では、小型及び実大試験体による溶接品質、アークタイム(作業時間)の比較検討結果を報告する。
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石橋 摩大, 山本 元道, 篠崎 賢二, 御幸 正則
p.
202-203
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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本研究では,ワイヤを通電加熱した状態で送給するホットワイヤ法とTIG熱源とを組み合わせたホットワイヤTIG溶接を用い,板厚12mmのスーパーオーステナイト系ステンレス鋼突合せ継手に対し,低入熱かつ高能率な施工法の検討を行った.溶接電流,溶接速度,ワイヤ送給速度を変化させ,溶融池の形成現象,欠陥発生の要因などを詳細に調査し,健全な継手を少パス数・高溶接速度で得ることができる適正施工領域の導出を行った.
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谷内 大世, 西海 綾人, 藤井 要, 舟田 義則, 竹中 啓輔, 佐藤 雄二, 塚本 雅裕
p.
204-205
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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耐食性や強度が求められる配管や熱交換器の製造には,銅とステンレス鋼の異材溶接が必要であり,レーザ溶接技術が適用されている。しかし,近赤外線レーザ光を用いた溶接では安定性に課題があり,その解決が求められている。そこで,銅に対して吸収率が高い青色半導体レーザに注目し、板厚0.1mmの純銅/ステンレス鋼SUS304の突合せ溶接実験を行った。その結果,安定した溶接が可能であることを明らかにした。
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井上 智也, 椎原 克典, 片山 義紀
p.
206-207
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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A1050アルミニウム合金にて溶け込み深さ5mm以上となるビードオンプレート(メルトラン)溶接をダブルコアレーザを用いて実施し、レーザ出力比によるポロシティ発生、残留状況について知見を得たので報告する。
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藤田 大生, 山本 元道, 真鍋 幸男, 江後 達也, 田所 英記, 川村 豪也, 山本 敬史, 門 格史
p.
208-209
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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本研究では,透明樹脂に対して適度な吸収性を持つTmファイバーレーザを用い,ポリプロピレン系管状部品を添加剤や着色剤を用いずに高速に接合可能とする施工法の開発を行っている.本報では,管状透明樹脂に対するレーザ接合現象の調査および適正条件の導出を行った結果について報告する.
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青山 太知, 津田 遼馬, 川上 博士, 尾崎 仁志
p.
210-211
発行日: 2023年
公開日: 2023/12/02
会議録・要旨集
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輸送機器の軽量化のため,マグネシウム合金やアルミニウム合金の使用が提言されている.しかし,これらの異なる金属同士を溶接した場合,接合界面に脆性な金属間化合物が生成され,継手強度の低下等の問題がある.前報ではこれらの接合に,異種金属の溶接に有効とされるレーザロール溶接法の適用を試みた.本研究では,溶接条件が継手強度におよぼす影響について2種類の供試材設置用治具を用いて検討した.
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