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鈴木 理仁, 鈴木 晶, 三浦 憲二郎, 小林 祐一, 臼杵 深
セッションID: I36
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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近年,スポーツなどにおける技能教育の現場では,時間や場所の制約といった問題のため効率化が困難である.eラーニングを用いることで制約の解消は可能であるが,動作の指導は困難である.そこで,本研究ではモーションキャプチャデータから得られた動作の軌跡に対して評価を行う方法を提案する.この手法により,動作の軌跡を定量的に比較することが可能になるため,eラーニングでの動作の指導が改善されることが期待される.
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鈴木 利友, 鈴木 晶, 三浦 憲二郎
セッションID: I37
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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対数型美的曲線の建築設計への応用の可能性を明らかにするため、木造住宅の切妻屋根の形状を、直線と対数型美的曲線の組み合わせによって設計した。対数型美的曲線の端点において、接線の方向や曲率などに条件を設けることにより、軒先の直線と曲線が滑らかに接続し、軒先の曲率が滑らかに変化する屋根が設計できた。
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清水 保弘, 佐藤 雅之
セッションID: I38
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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研究が進んでいる対数型美的曲線と,はさみの刃の設計に使われた極座標型美的曲線を相似幾何の観点から統一的に扱う定式化を提案する。この定式化を用いて,放物線とMineurらの典型曲線は,角度差関数が方位角の1次式で表される極座標型美的曲線であることを示す。また,極座標型美的曲線の範囲を適切に設定することで,一般ケースの新しい実例を報告する。
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三浦 憲二郎, 鈴木 晶, 臼杵 深, Gobithaasan R.U.
セッションID: I39
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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「相似幾何」の観点から対数型美的平面曲線を定式化することが可能であり,さらにそれを空間曲線に適用することで、対数型美的空間曲線の新たな定式化を行う.
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計測メッシュからの計測困難な貫通穴の推定
浦田 昇尚, 伊達 宏昭, 金井 理, 後藤 孝行, 安田 星季
セッションID: I61
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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本研究では,鋳造品の計測メッシュから機械加工面と鋳肌面を分離し,それぞれを必要精度でモデリングすることによる,鋳造品の迅速なリバースエンジニアリングの実現を目的とする.鋳造品の計測において貫通穴は計測方向の制約や遮蔽の影響により計測抜けとなる場合が多い.本報では,貫通穴は機械加工平面上に円状の境界を持つと仮定し,同一直線上でかつ同一円で近似できる計測抜け箇所を貫通穴として推定する手法を提案する.
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園部 宏和, 大竹 豊, 鈴木 宏正, 長井 超慧
セッションID: I62
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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3次元的な構造を有する半導体製品を製造する際にはレイアウトや製造プロセスの設計が必要であり,近年では製造過程のボクセルベースのシミュレーションが実用化されつつある.本研究では,シミュレーションで得られた形状を他の解析などに利用する目的で,ボクセルデータで構成された半導体形状を滑らかな表面形状を有する四面体メッシュへ変換する手法を提案する.本手法の特長は,物質境界の接触状態を微調整可能な点である.
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森口 昌樹
セッションID: I63
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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Reebグラフは形状変形や形状検索など幾何処理において多くの応用に利用されている.また,近年の計測データの高解像度化に伴い,高速なReebグラフ計算法が期待されている.本研究では,向き付け可能な閉曲面に対して高速な並列アルゴリズムを提案する.提案法は局所的な操作である対角変形を利用することにより,Reebグラフ計算の並列化を実現した.
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松原 厚, 河野 大輔, 辻本 翔太
セッションID: J02
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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著者らの研究グループでは,磁気による非接触荷重発生装置を用いて回転中の主軸の動剛性を評価する方法を研究している.本講演では,主軸を加振して得られたコンプライアンスから固有振動数と減衰を同定する方法,ならびに主軸の変位信号を非接触式荷重発生装置にフィードバックして再生びびり振動系を模擬して,びびりマップを描いて安定性を評価する方法について解説する.
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齋藤 明徳, 権田 隼
セッションID: J04
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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マシニングセンタの精度を保つために,直進軸の位置決め精度をCMOSカメラで撮影したスペックルパターンを用い画像照合によって,簡易的に測定する方法を開発することを目的としている.本報告では,位置決め精度を3次元で評価する方法を考案し,その有効性を検討した.画像の撮影角度とターゲット面に平行な位置変化と垂直な位置変化との関係を調べ,2台のCMOSカメラを用いて,X, Y,Z方向の位置変化を分離して測定できることを明らかにした.
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水野谷 翔, 近藤 康雄, 坂本 智, 山口 顕司, 藤田 剛
セッションID: J05
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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アルゴリズムに基づくデータ処理を必要としないセンサーデータの活用法として,ビッグデータの重ね描きで得るパターン形状を利用する方法を提案した.切削力と線形関係にある主軸モータでの有効電力をセンサーデータとし,100回のデータを重ね描きして得たパターンを利用すると,工具異常をセンサーデータのパターン変化として視覚的に捉えることが可能であることを明らとした.
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熊谷 恵介, 森本 喜隆
セッションID: J07
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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近年、数値制御装置のオープン化が提唱されているが、依然として内部はオープン化されていない。高度な位置決め制御を行う必要がある場合には独自の制御方法を組み込めるようなオープンなNC装置が求められている。本研究では開発した独自の数値制御装置に実時間で動特性を変化させる実時間動特性補償を適応させ,運動精度向上を目的としている。
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第三報:5軸制御工作機械のチルトテーブルがコンプライアンスに与える影響
河野 大輔, 守屋 優樹
セッションID: J08
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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本研究では,加工反力に対する主軸-テーブル間相対変位の動的応答(工作機械のコンプライアンス)を俯瞰的に評価する方法を研究している.本論文では,テーブルチルト型の5軸制御工作機械において,テーブルの回転角度とクランプの有無がコンプライアンスに与える影響を調査した結果について報告する.
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岡 尚哉, 山路 伊和夫, 河野 大輔, 松原 厚
セッションID: J09
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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工作機械は適切な頻度で誤差測定を行い,機械の精度を保証しなければならない.そのため本研究では,工作機械の円弧補間運動の中心位置を同定することによって,工作機械の誤差を迅速に検出する方法を提案した.しかし現状の方法では,工作機械に複雑な誤差が生じていた場合,精度良く中心位置が同定できない問題がある.そこで本論文では,中心位置の同定精度を向上させる手法を考案し,工作機械の真直度が検出可能か検証した.
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谷山 之浩, 松原 厚, 山路 伊和夫
セッションID: J13
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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近年,航空機部品の製造で大型・軽量な難削部品の高能率生産が求められている.このような部品は薄肉構造を持ち,静剛性が低いため切削加工力で変形してしまう.また,動剛性が低いためびびり振動が発生しやすい.この研究では,薄肉構造物の変形・振動を同時に抑えることのできる治具を設計する.治具には回転機構を持たせることでワークの振動を回転運動に変換する.また,磁力によって抵抗力を作用することで振動を低減する.
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會田 和樹, 竹之内 大輔, 尾嶌 裕隆, 周 立波, 清水 淳, 小貫 哲平, 山本 武幸
セッションID: J14
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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CFRP(炭素繊維強化プラスチック)は新たな材料として航空機などに用いられ,その需要が高まっているが加工難度が高く、加工精度や工具寿命の問題がある.本研究では定圧・定送りを両立したハイブリッド送り機構を用いた研削加工による穴あけ加工技術を開発し,精度の高いCFRP加工の実現を目指す.その前段階として,ハイブリッド送り機構のシステムを構築し,ハイブリッド送り機構についての検証実験を行った.
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大和 駿太郎, 平野 貴之, 山田 雄基, 柿沼 康弘
セッションID: J15
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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びびり振動をいち早く検出し回避するために,外部センサを用いた検知手法が多く提案されている.しかし外部センサの利用は,コストや故障率の増加の点で実用的でない.本研究では,交流回路の力率理論を応用することで,ステージ位置と切削力の位相差を表すメカニカルエネルギーファクタ(MEF)を定義し,サーボ情報のみからびびり振動を検知するシステムを構築した.旋削加工において提案手法の有効性を確認した.
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川波多 裕司, 桐野 宙冶, 張 宇, 谷 泰弘
セッションID: J35
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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研磨において、定盤表面形状が研磨に与える影響を調べるためにラッピング工具に金属メッシュを用いて、サファイアの研磨を行った。メッシュ間隔や定盤表面の凹凸形状を変化させることで、研磨特性がどのように変化するか把握し、理想的な定盤表面形状について考察を行った結果を報告する。
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嶋田 佳法, 吉冨 健一郎, 餅田 正秋, 宇根 篤暢
セッションID: J36
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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難加工材料であるサファイア基板の研磨レート向上を目的に,工具と基板間の相対速度の高速化が加工特性に及ぼす影響を検討した.高速スピンドルを用いることにより小径工具で通常の10倍以上の相対速度域での研磨実験を行い,高速回転時においてもスラリーを加工領域に供給できる渦巻き溝パターンの研磨パッドを使用することで,研磨レートは高い相対速度域まで増加し,回転トルクに比例することを明らかにした.
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スピナーによる水膜の薄化特性
吉冨 健一郎, 宇根 篤暢, 餅田 正秋, 坂東 翼, 山本 栄一
セッションID: J37
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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半導体デバイスの多層化にはウエハの薄化が必要であるが,ポーラスチャックでは,薄化研削で厚さ5μmを得ることは難しい.そこで,ウエハを水膜の表面張力によって保持する方法の開発を進めている.本報では,スピナーを用いて水膜を短時間で薄く均一に形成する方法について述べる.この方法により,直径200mmウエハに対して,スピナー回転数3000rpmで,100nm以下の水膜形成が可能となった.
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研削軸に作用する研削抵抗
餅田 正秋, 吉冨 健一郎, 宇根 篤暢
セッションID: J38
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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本研究ではシリコンウエハのインフィード研削加工の形状精度を向上させることを目的とし,研削加工中の研削ヘッドの傾斜を制御する加工法を提案する.まず本報では,研削抵抗のうち研削ヘッド傾斜の要因となる軸心方向に作用する力(垂直研削抵抗)について検討した.
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盧 毅申, 土屋 健介
セッションID: J39
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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ガラス系材料の研磨において,研磨能率の向上と砥粒使用量削減のために,各種制御剤の組み合わせによるセリア研磨スラリーの分散・凝集状態の制御を図り,分散・凝集状態と研磨特性の関係を調べ,評価を行ったので,報告する。
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満吉 悠太, 田中 健翔, 鳥井 昭宏, 元谷 卓, 道木 加絵
セッションID: J62
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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筆者らの研究室では、圧電素子と電磁石を利用して微小動作が可能なマイクロロボットを製作している。ロボットは3個の電磁石と3個の圧電素子を組み合わせており、多自由度微動位置決め装置としての応用を目指している。このロボットは案内を用いずインチワームの原理で移動しており移動面の摩擦の影響を受けるため、その移動特性の改善を図った。
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田中 健翔, 満吉 悠太, 鳥井 昭宏, 元谷 卓, 道木 加絵
セッションID: J63
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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積層型圧電素子を用いた浮上して移動するアクチュエータを研究している。インピーダンスアナライザを用いてアクチュエータのアドミタンス、圧電素子単体の端子間電圧、その電流の位相差等の電気的周波数特性を測定した。また、実際にアクチュエータを浮上させたときの位相差、浮上量等の機械的周波数特性を測定した。以上の2つの特性を比較する。
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花木 樹也, 山口 大介, 石野 裕二, 原 正之, 高崎 正也, 水野 毅
セッションID: J64
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
フリー
極低温環境においても柔軟さを持つ空圧ソフトアクチュエータに関する研究を行っている.陽圧・陰圧を交互に繰り返し印加し,リーク量が増加し始めるサイクル数を耐久性と定義し評価を行った結果,屈曲回数が増加するにつれて固定部・展開部からのリーク量が増加した.展開部を持つものと持たないものの二種類の比較を行ったところ,展開部のないもの方が数倍耐久性が高く,展開部が耐久性を低下させていることを明らかにした.
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荒川 亮, 伊藤 亮, 櫻田 陽, 森 英季, 江藤 真人, 長縄 明大, 渋谷 嗣, 大日方 五郎
セッションID: J66
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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有機材料の成膜を前提とするランジュバン型振動子を用いた超音波霧化ノズルの開発を行っている.本発表では,霧化ノズル先端部の形状を変えることで,液滴の生成面が拡大する現象について報告する.これによる大面積塗布の可能性を検証するため,高速度マイクロスコープで霧化現象を撮影観察し,超音波霧化の有効性について検討を行う.
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染谷 瑠実, 稲田 智広, 尾嶌 裕隆, 周 立波, 清水 淳, 小貫 哲平
セッションID: J67
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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工業廃棄物に含まれる金や銅などの貴金属は電子製品の導電体として用いられ,再利用価値が高い.それらは一般的に,小片から磁選機によって磁性金属とプラスチック類に分別される.しかし,この方法ではアルミなどの非磁性金属は取り出すことができない.そこで本研究では,音響浮揚技術を用いて物質の大きさに関係なく密度のみで分別する方法及び分別装置の開発を行った.実際に分別実験を行い,その結果について報告する.
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ギャップの計測
品田 裕壮, 石野 裕二, 山口 大介, 原 正之, 高崎 正也, 水野 毅
セッションID: J68
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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これまでに内部配管を備えた超音波振動子に,テーパ加工を施した面を対向させることでポンプ効果が発現することが確認されている.この超音波ポンプでは対向させる面を振動面に押し当てることで予圧を与えており,デジタルマイクロスコープを用いて二面間を観測することでこの予圧がギャップに影響することを確認した.本報ではこの予圧と二面間のギャップの関係の計測結果を報告する.
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大藤 翔輝, 神田 岳文, 尾崎 隼人, 妹尾 典久, 鈴森 康一, 浮田 貴宏, 難波江 裕之
セッションID: J69
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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一般的に油流量制御弁は複雑な構造のため,大型化し,重量が増大するという問題がある.本研究では小型,軽量な空気流量制御弁として試作されている微粒子励振型制御弁を油圧システムに適用し,油流量制御弁の小型化を目指す.この制御弁は圧電素子に印加する電圧により流量制御が可能である.本稿では製作した制御弁を水圧シリンダに実装し,速度制御実験を行った.その結果印加電圧によるシリンダの速度制御に成功した.
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真下 智昭
セッションID: J73
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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1立方ミリメートルのステータを用いた超音波モータの開発を行っている.これまでの研究の進展により10マイクロNm以上のトルクを安定して発生できるようになったが,ステータとロータに予圧を与える機構そのものはまだ大きいのが問題であった.そこで,本報では,予圧機構を含めたモータ全体としての小型化,高出力化に取り組んだので,その過程と結果について報告する.
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板状部材の挙動について
小松 和三, 長縄 明大, 関 健史, 伊藤 尚志
セッションID: J74
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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超音波モータには様々な駆動原理のものが提案されているが,本研究では圧電素子と変形加工した板状部材を組み合わせたモータの駆動性能について検証する.その駆動原理は板状部材を物体に押し付け,振動の往復運動速度を変えることにより双方向に回転駆動させる.実験では,数ミリ程度の大きさで製作したステータを用いたモータの基礎特性や駆動中における板状部材の挙動と予圧について検証した.
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上野 禎徳, 小松 和三, 長縄 明大, 関 健史, 伊藤 尚志
セッションID: J75
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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超音波モータには,様々な駆動原理のものが提案されているが,本研究では,圧電素子と湾曲型に加工した板状部材を直列に配置した構造のモータについて検討した.その特徴は,圧電素子の微小な変位量を拡大できる点にあり,これによりモータの性能向上が期待できる.有限要素解析によるシミュレーションでは,圧電素子が伸張する方向へ1.7倍の変位拡大ができることを確認しており,今後その効果を実験で検証する.
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横澤 宏紀, 土信田 豊, 岸本 純明, 森田 剛
セッションID: J76
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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共振駆動型SIDMアクチュエータは,振動子の一次共振周波数と三次共振周波数の比を1:2に制御し駆動するアクチュエータであり,小型化が容易なことからカメラの手振れ補正等への応用が期待できる.本研究では,モード形状を考慮した適切な電極配置を行うために,非鉛圧電体を用いた振動子の圧電体部分の電極を対称に3個ずつ分割し,適切な電極使用によって駆動特性を向上させた.
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辺見 信彦, 松下 明広, 日下部 栞志
セッションID: J78
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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フレクソエレクトリック効果はひずみ勾配に対する電気分極現象である.本研究では分極処理したPZT角柱をねじった際のフレクソエレクトリック効果による電気分極量を調査した.またFEM解析により,圧電分極の影響が小さいこと,ひずみ勾配の変化の対称性から概ね一定としてひずみ勾配を扱ってよいことを確認し,その結果せん断ひずみの勾配により大きなフレクソエレクトリック分極が得られることを実験で明らかにした.
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尾崎 亮平, 三宅 奏, 森田 剛
セッションID: J79
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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超音波デバイスなどに用いられる圧電材料は高負荷条件での駆動が行われているが、現在の設計では圧電効果の非線形性が顕著となる実際の駆動には対応できない。これを解決するためには圧電効果の非線形性の理解が必要となる。これまで本研究では2次の非線形モデルを構築し圧電横効果においてその妥当性の検証を行っている。今回はこれを実デバイスで用いられることの多い圧電縦効果へと適応する。
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三宅 奏, 森田 剛
セッションID: J80
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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圧電振動子のハイパワー駆動特性は非線形効果および温度上昇の影響のため従来の理論では説明が困難であり、圧電デバイス設計の問題となっている。本研究では分布定数系で温度上昇と非線形効果の相互効果を考慮したハイパワー駆動モデルを利用して、各物理定数がハイパワー駆動時の圧電振動特性に与える影響について明らかにする。
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(第2報)長ガラス繊維強化ポリプロピレンの検討
鈴木 秀和, 村田 泰彦, 檜山 拓也, 畑山 司沙, 柏木 章吾
セッションID: K02
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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射出成形では、機械的強度や意匠性を向上させるために、樹脂に各種フィラーが充填される場合が多い。ガラス繊維等のフィラーが充填された樹脂においてウェルドラインが発生すると、外観や機械的強度の低下を引き起こすために問題となっている。既報において、誘導加熱・冷却樹脂流動制御射出成形金型を設計・製作して、本金型により短ガラス繊維強化ポリプロピレンを成形した場合において、成形品の外観と、機械的強度の両方を同時に改善できることを実証した。本報では、本金型を長ガラス繊維強化ポリプロピレンに適用した場合の効果について検討を行い、成形品の外観と曲げ強度とが同時に改善できることを明らかにした。
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胡子 大樹, 是澤 宏之, 楢原 弘之
セッションID: K03
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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射出成形法は金型内のキャビティ空間に溶融樹脂を射出する際、キャビティ内に元々存在する空気と樹脂から発生するガスの混合気体を金型外部に排出する必要がある。この気体の排出が不十分な場合、成形不良が発生する可能性がある.本研究ではこの気体を効果的に排出する機構を作製し、成形実験により成形中の物理量を計測することで、その効果を検証する。
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渋谷 祐大, 小森 崇史, 小林 潤哉, 福島 祥夫
セッションID: K04
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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多くの部品と勘合する複雑形状の樹脂成形品において、勘合部位の変形は極力小さくする必要がある。当社においては、樹脂流動解析を利用し、金型設計前から成形性について事前検討するプロセスを行ってきた。しかし部品が複雑化、精密化するにつれ多くの金型修正が発生し、製作納期、修正費用の面で大きな問題となっている。そこで、新たな成形条件決定プロセスについて検討し、金型修正回数削減を達成した成果について報告する。
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須田 高史, 黒岩 広樹, 狩野 幹大, 福島 祥夫
セッションID: K05
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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3Dプリンタによる積層造形においては、立体形状を表すための3次元CADデータ(STLデータ)が必要になる。STLデータは立体形状を三角形の集合体で近似しているが、近似がうまくいかずに不具合を起こすケースが見られる。3次元CADでSTLデータを作成する際には、どの程度形状を近似させるかに関する設定が可能である。そこで、CADデータからSTLデータに出力する際の方向性を検討した。
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新川 真人, 林 啓佑, 岩堀 弘昭, 山縣 裕, 山下 実
セッションID: K07
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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金型を局所的にかつ効果的に冷却する方法として,噴流型冷却管がある.かじりや焼き付きなどの不良に効果があるといわれている.本研究では,噴流型冷却管を用いたときの鋳造時の凝固特性を評価した.Al-Mg-Si合金を用いた鋳造実験によって,鋳物の組織観察,冷却曲線の取得を行い,冷却速度を算出した.それら情報をもとにしてコンピュータシミュレーションによる逆解析によって熱伝達係数を推定した.
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坂田 知昭, 須田 高史, 福島 祥夫, 小澤 淳
セッションID: K08
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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省エネ、低コストを狙いとした、アルミ鋳造品を1か所の湯口から同時に多数個鋳造する重力鋳造生産プロセスにおいて、生産効率に影響する砂型の崩壊性に関する検証を目的として、鋳造時の温度計測や抗折試験について砂型の種類を変えて実施した。その結果、砂型の物性値の違いによる温度分布や抗折値に与える影響について明らかにでき、多数個取りアルミニウム鋳造における砂型の適用について基礎的な知見を得た。
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コーテッド工具の摩耗特性の検討
新谷 正義, 松原 拡, 岡田 将人, 立矢 宏, 浅川 直紀, 大津 雅亮
セッションID: K09
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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工作物表面の平滑化と加工硬化ならびに圧縮残留応力の付与を目的としたバニシング加工について検討した.本加工法は先端に半球形状を有する工具を高速で回転させながら対象面上を定力下で摺動させることにより仕上げ面を得る.既報では,DLCコーテッド工具において有用性が認められたと報告したが,耐剥離性において問題があった.本報では,新たに積層コーテッド工具を適用し,摩耗特性について調査したので報告する.
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加藤 浩平, 糸魚川 文広, 菅沼 慎也, 中村 隆
セッションID: K62
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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短パルスレーザによりCVDダイヤモンドコーティング工具を非常に鋭利,かつ欠陥の少ない状態に成形し,超硬合金等の硬脆材料の精密旋削仕上げを試みた.低欠陥かつ鋭利な刃先処理により,コーティング層の剥離を伴わない長距離の精密仕上げ加工が実現された.このとき,刃先近傍のダイヤモンド膜の摩耗抑止は被膜の層状構造に起因する超硬材料安定した移着により抑制された可能性が示唆された.
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児玉 英也, 河田 圭一, 石川 和昌, 糸魚川 文広
セッションID: K63
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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ダイヤモンドコーティング工具による超硬合金の切削加工は、切削初期にすくい面のコーティングが剥離するため送り量に制限があり加工能率が他の材料に比べ低い。本研究では短パルスレーザ加工機を用いて、市販工具のコーティングを加工し、刃先丸みを鋭利にした工具を試作した。試作した工具は市販工具と比較して送り量5倍の高能率加工が可能になり性能が向上した。
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高木 悠貴, 笹原 弘之
セッションID: K64
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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溶融金属積層法はadditive manufacturingの一種で,溶接ワイヤをアーク放電を用いて溶融・固化させることで積層を行う.先行研究で,本手法を用いて同等な材料を付加することで,金属部材や金型の補修に適用させ,造形物の硬さ分布や靱性を調査した.本手法では,造形精度が低いため,造形後に仕上げ加工が必要となる.そこで,本研究では,溶融金属積層により造形した合金工具鋼を切削後,工具の工具摩耗を観察した.
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三宅 章仁, 北風 絢子, 加藤 聖子, 笹原 弘之, 三宮 一彦, 村松 正博, 野口 賢次, 中谷 尊一
セッションID: K65
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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低周波振動切削(LFV)とは数値制御により旋盤の主軸と工具刃物台に備えたサーボ軸の計二軸を用い切削軌跡方向に振動挙動させ,その振動を主軸回転と同期させて切削を行う新技術である.先行研究では,LFVによる切りくず分断メカニズムを明らかにし切削抵抗の低減効果を示した.本研究では,低周波振動切削中の切削温度と切削距離の増加に伴いLFVが工具と被削材に与える影響を調査した.
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助川 悠, 山田 洋平, 笹原 弘之
セッションID: K67
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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本研究ではエンドミルやアブレシブウォータージェット加工と比較して高能率でのトリム加工が期待される丸のこでのCFRP切断時の加工面特性や工具摩耗について調査した.丸のこを制振合金で挟み込み,面外方向の振動振幅を小さくすることにより,加工面がきれいに仕上がること,適切な1刃送りにより工具摩耗を低減できること,繊維配向角が加工面特性と工具摩耗に大きく影響していることを明らかにした.
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仲澤 稜, 酒井 克彦, 静 弘生
セッションID: K68
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
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近年,環境負荷低減の目的により鉛レス快削黄銅の開発が進められている.しかしながら鉛レス快削黄銅は従来の鉛入快削黄銅と比較して被削性が劣ることや,生産性低下が問題となっており,鉛レス快削黄銅の被削性向上が求められている.このことから本研究では各種鉛レス快削黄銅の二次元切削,および材料の摩擦試験を実施し黄銅中の添加元素が変化した際の被削性について検討した.
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大野 威徳
セッションID: K69
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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ソーダライムガラスを正面切削する際の亀裂の進展方向を同定する技術について述べている。測定試験では、三角状のスローアウェイダイヤモンドチップのシャンク両端部に2つのAEセンサを互いに対向させて設置し、切削時に工具ノーズ先端から等距離で伝達するAE信号を検出、各センサの検出波形の振幅の大小により亀裂の進展方向を同定する。検証試験の結果AEの震源位置により各センサの振幅比が変化し、切削において工具ノーズに対する亀裂の震源を特定しうることが示された。
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TiAlN被膜におけるAl含有量の違いが切削特性に及ぼす影響
高瀬 紀幸, 加藤 秀治, 鈴木 直彦, 久保田 和幸
セッションID: K73
発行日: 2016/08/20
公開日: 2017/02/20
会議録・要旨集
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焼入れ鋼に対して駆動型ロータリ加工により高能率加工が実現可能であることを明らかとしてきた.しかし,さらなる高能率化を図った場合,工具寿命の低下が問題となる.本研究では,TiAlN被膜中のAl含有量を増加させ,耐酸化性を向上させたAlリッチ工具を用いて駆動型ロータリ加工を行い,切削速度増加による高能率加工の検討を行った.その結果,Alリッチ工具は切削速度増加による高能率化が可能であることを明らかとした.
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