弱い相互作用において特徴的な法則は保存則であると仮定し、その保存量は強い相互作用における保存量と反可換であると仮定する。またすべの弱い相互作用は同一のIntermedlate Bosonを通じておこり、そのIntermediate Bosonは弱い相互作用における保存量の固有状態であるとする。このような保存量の一つとしてchiralityを探り、Intermediate Bosonがその一つの固有状態になつているとすれば、Tanikawa-Watanaceと同様にV-A lawが導かれる。つぎに"iso-parity"に反可換な"iso-chirality"を定義し、Intermediate Bosonはその一つの固有状態であるとすると、isospinとhyperchargeの非保存が導かれる。さらにbaryonic weak currentはisospinについて簡単な性質をもち、SakataあるいはQuartet(Modified Sakata)Modelのur-baryonのbilinear formとすると|ΔI|=1/2が導かれる。また、iso-chiralityの一般的な定義からいわゆるCabibbo angleが自然に出、|ΔY|=⃥0のhyperonのleptonic decayを|ΔY|=0のものに比べて弱くすることが出来るが、このときはiso-chiralityはnon-hermiticになる。|ΔI|=1/2, neutral lepton currentがないこと、primary weak interactionにおけるuniversalityの三つをみたすことは一般に難しいが、この理論の枠内で一つの可能性を示す。
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