印象を一言で述べるならば, spectroscopyの時代は終ったと言うことである。Berkeley Conf.の頃までは新しく発見されるnucleon resonance一つ一つが新しい感激であったが,今では,莫大な量のデータに足をすくわれんばかりである。ステントの言う「アカデミズムの時代」に入ったのであろうか?今回のHiliteは,一連の3体のpartial wave analysisが出揃ったことであろう。これは同時に,spectroscopyと,reaction mechanismとの融合の時代に入ったことを意味している。逆に,πN弾性phase shiftについては,一言も(厳密に言うと,Hohlerの2回の質問を除いて)語られなかったほどである。
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