damping theoryに従って,中間子の核子の核子による散乱を取扱うと,散乱のprocessとしては,その際えらんだreaction operatorに対応するreal processのくりかえし(damping effect)しか入ってこない.virtual processによるくりかえしは全く入らない.この後者からの寄与も前者以上に大きいと考えられるが,どの位のものであろうか。我々はこの問題をπ^++P→P+π^+,π^-+N→N+π^-型の散乱過程について考えてみよう。
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