クラスター状態に対してreaction matrix methodを適用するに際して,核子間散乱相関とクラスター間の相対運動とをself-consistentに取り扱う方法が提案される。基本的な考え方は,generator coordinate method(GCM)で解かれた状態を非摂動状態とするreaction matrix equationを解くことである。GCM方程式の固有値をstarting energyとして含み,かつgenerator coordinateによって張られる模型空間を排除するrejecting-operatorを有するreaction matrix eauationが与えられる。両者はiterationの方法でself-consistentに解かれる。以上の方法はクラスター間の距離パラメーターに応じて有効相互作用が変化するという考え方から,GCM方程式の解として現われる状態に応じて有効相互作用が変化するという考え方への転換をもたらす。
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