質量数40〜44の原子核を,変形模型を用いて分析する。^<40>Caの結合エネルギーの飽和性を満足させ,^<41>Ca,^<42>Caの励起状態もほぼ再現させるという立場で,状態依存,密度依存の有効2体力を用いた。その結果示されたことは,(1)Ca同位元素では,安定な変形は期待されないが,^<43>Sc,^<44>Tiでは,安定な変形が期待される,(2)安定な変形が期待される原子核でも,high-spin状態は変形しにくい,(3)芯を構成する粒子と,活性粒子の間の相互作用エネルギーと,芯の結合エネルギーの和は,変形δが0.3位まではほぼ一定であり,ここで用いた相互作用を用いれば,活性粒子のみを対象にした取り扱いで,変形の様子はほぼ再現される,等である。
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