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金子 朋子, 山本 修一郎, 田中 英彦
原稿種別: 本文
セッションID: 1307
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
i*のSD図に変換可能で,i*の表記の複雑さを解消した表記方法として,アクタ関係行列が提案されている.本稿ではこれをセキュリティ対応に拡張したアクタ関係表に基づくセキュリティ要求分析手法(SARM)を提案する.本手法はi*に対してセキュリティ対応をしているi*-Liu法で作成するモデルを表現可能であり,以下の利点をもつ.(1)表形式で作成しやすい(2)表形式で関係性を検証していくのでアクタ間の関係を網羅しやすい.(3)タスク間の関係をandとorの構造化で表現し,要求を論理的に表現できる.更にSARMの活用方法を提案する.
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岡田 清久
原稿種別: 本文
セッションID: 2308
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
PMBOKは,実勢上の標準とみなされており,プロジェクトマネジメントの体系的な知識を広めた意義は大きい.しかしながら,日本のITプロジェクトにおいては,プロジェクトの成否を決する要素が,PMBOKのカバー範囲内の要素でない場合が多く,"PMBOKが対応している範囲"以外にリスク(ないしは問題)が存在する場合,PMBOKは役に立たないと誤解される可能性がある.このようなPMBOKが役に立たないようにみえる場合とはどのような場合か整理し,PMBOKの知識エリアに示されるようなリスクマネジメントと日本のITプロジェクトの実情との間にギャップがあることを示す.次に,PMBOKのプロジェクト・リスクマネジメントの課題として,知識エリアの記述内容が具体性を欠くこと,および,そのマネジメント・プロセスが使いにくい面があることについて示す.最後に,リスクマネジメント適用について更に考察する.
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平石 謙治, 岡田 清久
原稿種別: 本文
セッションID: 2309
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトマネジメントに対する文化的背景について,文化的背景をハイ・コンテキスト文化とロー・コンテキスト文化に分類して解釈しようとする試みが見られるようになってきた.米国を代表とするハイ・コンテキスト文化と日本の文化がそうであると言われるロー・コンテキスト文化との違いと特徴について考察する.これによって,米国発のPMBOK[○!R] Guideを日本で活用するうえでの留意点を抽出しようと試みた.さらに時間と空間に対する文化による認識の相違による行動様式の差異についても考察しプロジェクトマネジメントへの影響について述べる.
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沢田 彰司
原稿種別: 本文
セッションID: 2310
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
企業内会議は社長や役員からの方針伝達・経営状態周知のような上位下達を意図するものから,社員からの業務報告や改善活動のプレゼンテーションなど様々なものがある.いずれもその開催規模,参加人数により準備内容や準備期間は異なる.またその開催運営においては,定期的に開催されるものであれば運営のためのノウハウや暗黙知が運営組織に蓄積され,それらの活用によりスムーズに準備・開催が行われるが,初めて開催する会議などそのような知識が無い場合,進行させるのが困難な状態に陥ることも予想される.ここではそのような事態を避けるために企業内会議の準備・開催においてリスク・マネジメントを中心にプロジェクトマネジメント技法の適用を試み,その有効性の実証事例を紹介する.
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竹内 拓也, 田中 英里香, 平井 千秋, 佐々木 一貴
原稿種別: 本文
セッションID: 2311
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
事業戦略の検討手順(プロセス)の設計方針を提案する.事業企画では,相互依存関係にある数多くの項目を検討する必要があり,ウォーターフォール的な一方向の検討プロセスは適用できない.どのような方針で検討プロセスを設計すればマネジメントしやすくなるかを提案する.
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谷口 洋司, 張 玄, 柴 梅平, 張 蕾, 細矢 淳
原稿種別: 本文
セッションID: 2312
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
中国オフショアベンダの開発現場ではプログラマが品質管理データをExcelの帳票に記入し,プロジェクトリーダは帳票からデータをカット&ペーストで集約し,Excelのレポートを作成し,プロジェクトマネージャにメール送信していた.我々は,手作業で実施されていたプロジェクトリーダによるレポート作成&メール送信業務を自動化するツールを試作し,現場に適用してコスト削減とレポート内容の品質向上を確認した.
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渡邉 佑介, 武田 善行
原稿種別: 本文
セッションID: 2313
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクト初期段階において,リスクを漏れなく検討することは重要であるが,リスクを単に列挙し,検討するより,リスク間の関係を考慮することができれば効率的なリスクマネジメントを行うことができる.本研究では,テキストマイニングとベイズ推定を用いて,リスクの抽出およびリスク間の因果関係の推定を行い,ネットワークで可視化する手法を提案し,ベンチャー企業の経営危機データベースの失敗事例を用いた検証を行う.
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原稿種別: 付録等
p.
270-
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
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高橋 純
原稿種別: 本文
セッションID: 1401
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
開発規模500kSのアプリケーションプログラム開発で,製造工程から試験工程にかけて委託先の納期遅れ,設計誤り,試験遅れ,性能問題等が顕在化したが,個々に対策を行うことで,プロジェクトを計画どおり完遂させた.本稿では,発生した問題についての原因と対策を振り返り,反省点を明確にすることで,今後の開発における再発防止とQCD確保に向けた事例研究としたい.
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杉本 吉隆, 鈴木 賢一, 奥沢 薫
原稿種別: 本文
セッションID: 1402
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
現在,プロジェクトマネジャ育成施策のひとつとして,数行で書かれた短い事例(ショートケース)を用いたケースメソッド教育を構築中である.本教育は,プロジェクトマネジャにプロジェクトにおいて実際に生起する様々な状況を事例として,数多く「疑似体験」させることで状況対応力の向上を促進することを狙いとしている.現在,ケースメソッド教育の立ち上げを行っているが,今後,検討しておくべき課題として,教育成果をどう測るべきかが挙げられる.本稿では,ショートケースを用いたケースメソッド教育における教育成果の測定方法について考察した結果を述べる.
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鈴木 賢一, 杉本 吉隆, 奥沢 薫
原稿種別: 本文
セッションID: 1403
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
現在,プロジェクトマネジャ育成施策のひとつとして,数行で書かれた短い事例(ショートケース)を用いたケースメソッド教育を実践中である.本教育は,プロジェクトマネジャが,プロジェクトにおいて実際に生起する様々な状況を事例とした数多くのショートケースを使って「疑似体験」させることによって,状況対応力の向上を促進することが狙いである.実際にショートケースを用いたケースメソッド教育を実施したところ,教育の進め方に課題が出てきたため,運用改善を進めている.本稿では,運用改善による狙いとその取り組みについて述べる.
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高橋 圭一
原稿種別: 本文
セッションID: 1404
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
2006年より本学科の専門科目の1つとしてプロジェクト管理という講義を担当してきた.これまでの経験より講義の理解度は個々の学生のプロジェクト経験に依存すると感じてきた.そこで,2010年の本講義にて,初回講義から6回にわたって小プロジェクトをいくつか体験させる試行を行った.本稿では,小プロジェクトの演習内容と効果について報告する.
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丸山 雄也, 山口 真悟, 豊嶋 伊知郎, 浦中 裕也
原稿種別: 本文
セッションID: 1405
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
リスクマネジメントにおけるリスク監視プロセスはそれまでの活動の見直しを行う重要なプロセスであるが,積極的に行われていない現状が報告されている.原因として,リスク対策の効果の把握といった活動がプロジェクトマネージャの主観や経験に依存し,プロジェクトマネジメントオフィサやプロジェクトメンバから見えない事が問題だと考えられる.そこで本稿では,客観的な指標を利用して,プロジェクト関係者全員でリスク対策の効果を把握することを目的としたリスク監視支援ツールを開発した.
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坂本 佳嗣
原稿種別: 本文
セッションID: 1406
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
Webアプリケーション開発プロジェクトの立て直しに参画した経験を元に,トラブルに陥った原因を分析し,どうすればトラブルを回避できたのか,プロジェクト管理,特に進捗管理の視点で考察し,事例として整理する.
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ングブル アリック, 山戸 昭三, 本間 利久
原稿種別: 本文
セッションID: 1407
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトの結果に関する情報の規則的解析はプロジェクト性能の評価である。プロジェクトの性能を向上させるための決定は、評価結果に基づいているため、合理的な評価方法が必要です。最近では、プロジェクトの評価指標(PAI)モデルを専門的知識に基づいて開発された。PAIモデルは、十五加重主要業績評価指標「weighted KPI」を入力変数とし、プロジェクトの性能指標を出力とする。その十五のKPIはスコープ、コスト、スケジュール、品質、リスク、注文、コミュニケーション、モニタリングのプロジェクトマネジメントプロセスから派生されている。PAIのモデルでは、プロジェクト全体の性能を測定することができる。しかし、このようなモデルは、KPI間の非線形の関係を説明することができない。各KPIは、プロジェクトの性能をどのように影響するか理解するためには、このKPI間の非線形の関係を説明することが重要です。また、PAIモデルの重みの決定は、専門家のスキルや経験に基づいている。これは、専門家のスキルや経験が異なるから、評価プロセスの主観を高める可能性がある。そこで本研究では、ディープ機械学習技術を用いて、プロジェクトの性能を評価する。具体的には、より合理的な方法でモデルの重みを割り当てて、KPI間の非線形関係をモデルし、より客観的にプロジェクトを評価するのを「Deep Belief Network」を適用する.
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坂本 佳史, 竹内 篤也, 長野 正, 岡野 孝史
原稿種別: 本文
セッションID: 2408
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
組込みシステムの開発プロジェクトにおいて検証に必要となる期間やリソースは開発の対象であるハードウェアとソフトウェアの品質に大きく左右される.しかしプロジェクト前半,特に設計段階における主要成果物である技術文書の品質と組込みシステム開発における不具合の関連性を示す実例は乏しい.本稿では文書品質と組込みシステムの品質との関連性を調査.現在の組込みシステム開発プロジェクトの実例と今後の課題を示す.
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長野 正, 坂本 佳史, 竹内 篤也, 福田 晃
原稿種別: 本文
セッションID: 2409
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
組込みソフトウェア開発は,多くの場合,派生(差分)開発の手法で開発されている.ところが,規模が大きくなるにしたがいソースコード自体を理解することが困難となり,少しずつ異なるモジュールが増える傾向にある.派生(差分)開発におけるソースコード・メンテナンスが複雑になっている.この課題を解消するひとつの手法として,オブジェクト指向(モデル駆動)開発による部品化やプロダクトライン開発が提案されてきた.しかしながら,全面的にモデル化を進めるだけの技術の効果を投資効果として浸透させるに至っていない.本稿は,部分的な対応であっても,モデル駆動開発としての価値を見いだせる部分の開発方針を定め,派生(差分)開発のように一部の既存コードを使って振舞分析からリバースモデリングを推進していくアプローチを定義し,そのアプローチに即した開発プロセスを考察する.
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竹内 篤也
原稿種別: 本文
セッションID: 2410
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトにおいて見積りはそのプロジェクトの成功を左右するものであり,その見積りコストの範囲でプロジェクトを成功裏に遂行するのがプロジェクトマネジャー(以下PM)の業務である.PM自身のワークロードは見積り時に算出され,見積りコストの一部となる.PM自身のワークロード見積りは,プロジェクトの期間,規模,作業内容などから経験に基づき見積もることが多い.中小規模のプロジェクトでは大規模なITプロジェクトと異なり,複数プロジェクトを並行して担当する場合がありPMのワークロードの見積りが正確でない場合,同時に担当している他のプロジェクトにまで影響を及ぼす可能性がある.本論文では,中小規模のサービス・プロジェクトの実績値を用いて,プロジェクトマネジャーのワークロード適正値を,プロジェクト見積り時点で存在するデータにより定量的に導く手法を提案する.その算出手法により見積り時点で正確なPMのワークロードを算出することが可能となる.
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井之川 幸彦, 田端 真由美
原稿種別: 本文
セッションID: 2411
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本稿では,プロジェクト人的資源マネジメントとプロジェクト・リスク・マネジメントの観点から,動機付けにかかわるプロジェクトマネジメントの現状を考察する.現代のプロジェクトマネジメントにおける動機付けの理論としては,マズローの欲求段階説,マクレガーのX理論Y理論,ハーズバーグの動機付け・衛生理論の3つの理論が主流となっている.しかしながら昨今のプロジェクト現場においては,気質や意識の変化から,これら伝統的な動機付け理論の適用ができないケースに遭遇することがある.そうしたケースはプロジェクト・リスクとなり組織やプロジェクトは対応をとる必要がある.オフショア活用のような明らかに多様性のあるチーム編成の場合のみならず,全てのプロジェクトにおいて,動機付けをリスクと捉えプロジェクト開始時からリスク対応計画を具備しておくことが,現代のプロジェクトでは必要である.
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松居 洋一, 野村 太一郎
原稿種別: 本文
セッションID: 2412
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
製品開発プロジェクトにおいては,品質,コスト,納期に対する要求はますます厳しさを増している。これらの要求に対応するための手法の一つとして,CAE導入による製品開発の効率化および設計品質の向上が図られるようになっている。本論文では,CAEを製品開発プロジェクトに導入する事で品質,コスト,スケジュール,ステークホルダー間のコミュニケーションなどの改善にどのような効果が得られたかを,事例をまじえて考察する。
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世良 規和
原稿種別: 本文
セッションID: 2413
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
適応的,実装中心,自律型,顧客とのコラボレーションを特長とするアジャイル開発はIBM社内においてもWorld Wildレベルでのコミュニティやワークショップが多数設立,開催され,徐々に浸透しつつある.しかし一方で,Globally Integrated Deliveryと呼ばれるオフショア開発方式においてリモートでの開発が中心となっている昨今,アジャイル開発の前提や原則といった条件がすべて揃うことは稀であり,理想どおりのアジャイル開発を行うことは難しい.本論文ではプロジェクトマネージメントの観点より,Globally Integrated Deliveryを活用し,より効果的にアジャイル開発を進めていくためのプラクティスを筆者の実体験をもとに提案する.
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寺村 鏡一
原稿種別: 本文
セッションID: 2414
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
昨今のITサービス活動環境の急速な変化によって,顧客のシステムの運用サービスを担うITサービス・マネジャーの役割範囲が必然的に拡大化してきている.サービス・マネジャーがこの現実に向き合い役割を全うしてサービス・ビジネス目標を達成するために,ITサービスマネジメントの実践に向けた具体的なアプローチ方法を5つの観点で整理して,その要点を報告する.併せて,サービス・マネジャーとしての活動姿勢についても言及する.
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原稿種別: 付録等
p.
340-
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
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松本 大輔, 川辺 博史, 幕田 行雄, 石川 貞裕, 建部 清美
原稿種別: 本文
セッションID: 1501
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
最近では,仮想化技術の性能や信頼性が向上してきており,システムの本番環境に仮想化技術を利用したシステムが増えてきている.また、現在社内システムのサービス時間の拡大要求がユーザより高まっている。著者らはサーバ仮想化によるメリットを活かし,サービス時間拡大を実現できるかどうか検討を行った.本論文は、弊社の社内システムを対象とし,仮想化技術の活用によるサービス時間の拡大に向けた対策案とその有効性の評価について報告する。
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浦川 伸一, 標準化検討特別委員会
原稿種別: 本文
セッションID: 1502
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
PMBOKやICBは世界的に見てもよく知られているプロジェクトマネジメントに関する標準の一つである.一方で,ISO/PC236も国際標準として活動が進みつつある.しかしながら,母体組織の活動に言及した国際的なプロジェクトマネジメント標準は存在していない.このためプロジェクトマネジメント学会では,2009年に「標準化検討特別委員会」を立ち上げ,プロジェクトを統治する母体組織に向けた標準の検討を開始し,母体組織の機能を5つに分類定義した.その成果は,2010年に標準書として初版を一旦取りまとめた.今後は実組織等での検証を進めたいと考えている.
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金子 幸太, 浦川 伸一, 教育・出版委員
原稿種別: 本文
セッションID: 1503
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
教育・出版委員会では,日本国内におけるPM教育教材の整備および普及を目的として活動を進めている.特に大学学部,大学院でのPM教育に焦点を絞った「PM標準カリキュラム」の作成と洗練を活動の中核とし,平行して企業でのPM育成の取組みを参照しつつ更なる洗練を進めてきた.本稿にて,当委員会の2009〜2010年度の活動について報告したい.
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加藤 悟, 織田 朝美, 松井 孝典
原稿種別: 本文
セッションID: 1504
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトのリスクマネジメントには,課題や問題を発見するリスク感性が求められる.リスクマネジャはプロジェクトのフェーズやステークホルダーごとに想定されるリスクを抽出(特定)するスキルが求められる.ケースメソッドという教育手法を用いて,現実の事象を取り上げ,ディスカッション・ディベート形式でプロジェクトのリスク抽出の実践を行った事例を紹介する.さまざまな立場や視点に立って,事故が発生したときどのような対応を取ればよいかを疑似体験しながら実践的に対応を学ぶことが可能となる.意見の整理の仕方に,ステークホルダー分析や,SWOT分析の枠組みを取り入れることによって,そのままプロジェクトマネジメントのツールとして活用することも可能である.教材の質に議論は左右されるが,教育効果も高いことが明らかとなった.ケースメソッドは,プロジェクトのリスクマネジメント人材養成のグッドプラクティクスである.
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岸本 祥吾, 武田 善行, 服部 光郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1505
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクト活動における要因と結果の関係推定は多くの研究により示されているが,その結果を反映したプロジェクト管理のモデルやツールは確立されていない.本研究では,プロジェクト・チーム活動に関する要因の抽出及び分析を行い,共分散構造分析によるタスク管理モデルとして提案する.タスク管理モデルを用いて,プロジェクト・チーム管理を行う事で,統一化された指標による判断や有効なマネジメントが実行できる.
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井上 裕太郎, 武田 善行
原稿種別: 本文
セッションID: 1506
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクト成否の要因として作業見積もりの精度が挙げられる.本研究では,残作業の見積りの支援として,コードクローンを用いて類似プロジェクトを検索する手法を提案する.コードクローンとは,ソースコード中に存在する互いに一致または類似したコード片を指し,近年研究が盛んに行われている.オープンソースのソフトウェアプロジェクトを対象とし,類似プロジェクト検索についての実験を行った.
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向 響響, 武田 善行
原稿種別: 本文
セッションID: 1507
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
コミュニケーションは,プロジェクトの成否を決める最大の要因の1つとして認識されているが,プロジェクトチームはそれぞれ専門分野のメンバが特定のプロジェクトを遂行するために特別に編成されているため,メンバの専門分野の違いによる知識のギャップが起こり,それがコミュニケーションうまくとれない原因になると同時に,知識の獲得や共有にも悪影響をもたらす.本研究では,学習者の必要とする専門知識に基づきドキュメントを分類及び順位付けすることで,学習者は自分にあった難易度の文書を選択することができ,学習を効率よく行い,知識ギャップを埋めることを支援する手法を提案する.
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松原 大蔵, 金子 雅明, 熊谷 敏
原稿種別: 本文
セッションID: 2508
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本研究では,規模見積もりの精度向上を目的として,2つのアプローチを提案した.「規模見積もりで考慮すべき品質要件一覧表」では,規模見積もりにおける品質要件の漏れや要件レベルの曖昧さを防ぐ一覧表を作成することで,品質要件の明確化を図った.「要件マッピング規模見積もりシステム」では,品質要件を規模に考慮するプロセスを構築すると共に,品質要件の不確実性を考慮した開発規模超過のリスク分析を実現した.また,専門家からのヒアリング結果や従来の成果物・手法と比較することで,その有効性を評価した.
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金子 美和
原稿種別: 本文
セッションID: 2509
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本論文ではプロジェクト開始時における,迅速,簡易,客観的な見積り要求に対応し,かつ,カスタマイズ可能な概算工数見積りモデルを提案する.従来の係数モデルはパラメータおよび係数値等が不変であるが,当モデルはカスタマイズ可能なモデルとして新規性がある.また,柔軟な対応能力の高い手法として有用性がある.常に進化するIT業界において,最新の状況を反映するためモデルは見直しをかけられるべきであり,またプロジェクト状況に応じた変更がなされるべきであるため,パラメータおよび係数値の見直し方法を提示する.本手法を以下に示す.(1)プロジェクト分析を行い,標準WBSを作成する(2)規模と難易度要因のパラメータを定義する(3)難易度係数をWBSより求め,難易度要因を難易度係数を用いて規模に変換する(4)規模を工数に変換するための工数係数を求める.この工数係数のカスタマイズ方法を提示する.(5)工数係数により,規模と規模で表された難易度をプロジェクトの全体工数に変換する.本手法を実際のプロジェクトの概算工数見積りに適用した.算出工数と実工数の差は10%以内であり,有効な算出手法であることが実証された.
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駒木 和彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2510
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
CFPというのはCOSMIC法による機能規模の単位である.COSMIC法による機能規模の測定では機能を実現するために論理的に必要とされる入出力の数を数える.通常,要件定義書やソフトウェア仕様から機能要件を抽出した利用者機能要件をベースに測定を行うが,入出力を識別する段階でソフトウェアの振る舞いを推定する必要がある.この推定は測定者の経験やスキルにより異なったものとなりやすいため,測定者による測定の誤差が出やすいばかりでなく,測定作業そのものを面倒なものにしている.本稿では,測定者による誤差が発生しにくい,より簡単で確実な「CRUD図と若干の追加情報」でファンクションポイントを測定する方法を提案する.
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田口 絵里香, 石川 正浩, 高取 和輝, 手塚 拓, 廣瀬 大輔, 野口 達也, 高嶋 章雄, 中村 太一
原稿種別: 本文
セッションID: 2511
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
プロジェクトマネジメント教育には,ロールプレイ演習が有効である.本稿では,ロールプレイ演習において,学習者がヒューマン系スキルを修得可能な環境の提供を目的に,学習者がロールプレイ演習に専念できる運営方法と,学習者を支援するエージェントを導入したシナリオの設計方法を提案する.ロールプレイ演習を実施し,学習者が期待する行動をとれているかポイント付けし,定量的に評価した.提案手法を実施したロールプレイ演習者が,実施していない演習者に比べ,評価ポイントが74%向上し提案手法の有効性が確認できた.
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余語 浩一
原稿種別: 本文
セッションID: 2512
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
今日のPMに要求される要件は非常に高い.プロジェクトの成功は基より,ビジネスとしてプロジェクトを捕らえた成功に関しても評価される.ビジネスの拡張に伴うPM不足を補うために戦力となるPMの育成が急務である.PMの力を伸ばす機会として実際のプロジェクトにおける経験は何ものにも変え難い.しかしながら,ある程度の力をつけていないと実際のプロジェクトのマネジメントが難しいという点も事実である.これに応えるためにPM育成のための実践的な研修に関して考察し,実践的な研修の構築方法,研修実施方法について考察した.本文がPM育成の一助となれば幸いである.
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西村 悠, 古川 康一, 小林 郁夫
原稿種別: 本文
セッションID: 2513
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
嘉悦大学では半学半教の精神に基づき,2008年度よりTA(ティーチング・アシスタント)やSA(スチューデント・アシスタント)といった学生アシスタントによる講義支援制度を設けている.当初は講義を円滑に進めることのみを目的としていたが,学生アシスタント同士に互いの経験を共有させ,形式化させることで,学習効果の向上に期待ができるものとなった.その結果,初年次教育科目においては,必要不可欠な役割を担っている.本論では,嘉悦大学におけるSA/TA制度の概要を紹介し,その取り組みをSECIモデルに当てはめ,学生アシスタントの成長モデルを明らかにする.また,その成果について授業評価アンケートに基づいて説論する,
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梶山 昌之, 安藤 也寸子, 芳賀 和郎, 弘末 太郎, 藤井 英章, 松村 慶子
原稿種別: 本文
セッションID: 2514
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
製造業では,市場競争を勝ち抜くために品質,コスト,納期を改善することは必須の課題であった.熟練技術者による改善には限界があるため,問題点を数値で把握しプロセスを改善する計数管理の手法が発達した.トヨタ生産性方式の「見える化」は仕事の様子や問題点が常に見えるように工夫することであるが,問題点を可視化すると,現場と管理者の双方に「カイゼン」すべきポイントが明確となり変革を推進する原動力となる.このことはソフトウェアの開発運用にも適用できる.本稿は,多次元モデルのデータベースを活用した集計報告システムの本質を示し,これを計測管理に応用する有効性を論述する.さらに,計測管理を効果的に活用する方法を示し,幾つかの統計的分析手法を組み合わせて測定プロセスを改善する手法を提案する.
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原稿種別: 付録等
p.
App3-
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
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岡 克己
原稿種別: 本文
セッションID: 1601
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
2005年4月の「個人情報保護法」施行と共に企業の情報漏洩対策の重要性が益々高まっている.情報漏洩事故が原因で,企業が被る損失は,インターネットの普及と共に増大しておりその信頼回復には膨大な時間とコストが必要となる.本論文は,情報漏洩に対するセキュリティ対策に関する手法を,リスクマネジメントおよびプロジェクトマネジメントの観点から体系立ててまとめたものである.関連する法令や標準など関連文献・資料も広く参照した上で,著者のプロジェクトマネージャとしての経験や知見を踏まえプロジェクトに於ける情報漏洩リスク軽減を実現する上で必要なベストプラクティス探求を行う.
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横田 毅, 三宅 俊之, 内田 吉宣, 渋谷 亮一, 牧野 登美男
原稿種別: 本文
セッションID: 1602
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
社内業務支援システムの効果的な導入を支援するために,プロジェクトで開発するシステムの有効性や投資効果,開発に影響を与えるリスク要因,システムの意義や正当性,等の評価を行い,開発投資の是非や優先順位の明確化,および,開発時のリスク管理を支援するシステムを運用している.本研究ではリスク管理手法の高度化として,リスクスコアを担当プロジェクトマネージャが管理可能か否かで分類し,その情報を用いることでプロジェクトの特性をより明確化する手法を構築した.本手法を実プロジェクトへ適用した結果,上述の分類でプロジェクトのリスクを評価することがプロジェクト管理を行う上で有効であるとの知見を得た.
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古関 文晴, 出村 暢啓
原稿種別: 本文
セッションID: 1603
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
インターネットシステムの構築にあたり,ユーザーの様々なブラウザ・OS環境からのアクセスに耐えうる操作性・ユーザーインターフェースを提供するため,テストを中心に開発時にどのような考慮を行ったかを経験事例として報告する.
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松村 知子, 吉田 誠, 井手 直子, 森崎 修司, 戸田 航史, 松本 健一
原稿種別: 本文
セッションID: 1604
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ソフトウェア開発プロジェクトでは,要件定義へのユーザの消極的な参画やユーザ・ベンダ間のコミュニケーション不足により,要件の変更・追加などが下流工程で発生し,コスト超過や納期遅延につながるケースが多い.そのため,要件定義におけるユーザとベンダの合意形成の手法や合意形成過程の分析・評価の重要性が今日広く認識されてきている.本研究は,要件定義におけるユーザ・ベンダ間のコミュニケーションデータを定量化し分析することによって,要件に関するリスクや下流工程での品質を予測することを目的とする.ユーザやベンダのプロジェクトマネージャが予測に基づいて早期に要件関連の問題発生を防止する対策をとることにより,プロジェクト失敗のリスクの低減が期待できる.本稿では,ある顧客管理システム開発プロジェクトの要件定義でのレビュー議事録からユーザとベンダの発言をそれぞれ抽出し,内容を分類・定量化し,カスタマーテスト以降の不具合票と照合することで,コミュニケーションと品質の関連を明らかにする.さらにこの結果に基づいて,開発現場での分析活用方法を示す.
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森崎 修司, 森 俊樹, 羽原 寿和, 夏目 珠規子, 山田 淳, 松本 健一
原稿種別: 本文
セッションID: 1605
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
不具合管理表に含まれる個々の不具合の修正時間と属性情報の傾向を抽出し,不具合修正時間に与えている影響の分析を支援する手法を提案する.提案手法では,単一属性ごとの修正時間の可視化だけでは発見の難しい,2つ以上の属性情報の組合せによる要因分析を支援する.具体的には,修正時間の一般的な傾向を一般ルールとして抽出し,一般ルールと類似しているが修正時間が長くなっているものを例外ルールとして分析者に提示する.本稿では,商用ソフトウェアの開発において蓄積された不具合管理表を対象に提案手法を適用した結果を示し,その有用性を考察する.
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林 克郎
原稿種別: 本文
セッションID: 1606
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
近年,プロジェクトマネジメントより上位のプログラムマネジメントやポートフォリオマネジメントに注目が集まっている.プログラム・マネジャーは複数のプロジェクトの進捗管理を行わなければならないが,プログラムが進んでいる,遅れていると判断することは難しい.本稿ではプログラム・マネジャーがプログラムの進捗管理を行うための問題点とその方法について論じる.
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市川 祥之, 山口 大輔, 高橋 宗雄
原稿種別: 本文
セッションID: 1607
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
ソフトウェア開発における規模見積りには,従来からLOC(Line of Code)が利用されている.しかし,この方法は直接LOCを見積もるため誤差が大きいと言われている.これを改善するための手法として,proxy(メソッド)を用いてLOCを見積もるPROBE法が提案されている.本研究では,PSP演習における規模見積りにPROBE法を適用し,その見積り誤差を従来手法と比較して評価する.
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徳永 光彦
原稿種別: 本文
セッションID: 2608
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
本稿の目的は,パーソナルPMを実践する意義についての考察である.結論として,パーソナルPMには一般PMのベースとなるマネジメント要素があり,パーソナルPMを実践することにより,組織PMにおけるプロジェクトおよびプログラムマネジメントの実践力向上に役立つ.特にコンテキストコンピテンシー(関連づける力)の向上に役立つこと,また,パーソナルPM実践を,組織PMのMirrorとして洞察することで,訓練の場という意味合いを持つことである.
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吉田 憲正
原稿種別: 本文
セッションID: 2609
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
イノベーションプロジェクトは,土木建設や情報システム開発のような目標明確型のプロジェクトと異なり,PMBOKで普遍化された知識体系だけでは整理できないと思われる.筆者は,その違いは,一つはPMプロセスとしてのリスク・マネジメントのあり方であり,他の一つはプロジェクト・マネージャーの資質だと考えている.本小論では,イノベーションプロジェクトと目的明確型プロジェクトの対比を行うとともに,イノベーションプロジェクトのプロジェクトマネジメントの要件を,ナレッジサーバーの開発を事例として考察する.
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野中 誠, 郡司 尚樹
原稿種別: 本文
セッションID: 2610
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
静的コード解析ツールの指摘は,ソフトウェア欠陥の早期除去と未然防止に有用である.しかし,膨大な指摘の確認は開発者の負担であり,これを軽減する取り組みが求められる.本稿では,コードクローン情報を用いて指摘をグループ化し,グループ化された指摘を開発者に提示することで負担を軽減するという考え方を提示する.本手法を1つの事例に適用した結果,グループ化された指摘群において同種の対応がなされていることを確認した.
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佐藤 直樹, 熊本 博光, 太田 徳夫
原稿種別: 本文
セッションID: 2611
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
従来,原子力発電所,化学プラント,鉄道施設などの物理的システムのリスク評価に適用されてきた確率論的リスク評価(PRA)を,情報セキュリティへの適用に引き続いて,プロジェクトマネジメントのエリアへの適用を試みる.本稿ではプロジェクトマネジメント,特にプロジェクトのコスト計画破綻のケースに焦点を当てて,PRAの適用によるリスクの定量的評価について論じる.
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逵本 秀久, 鷲尾 厚, 山田 嘉幸
原稿種別: 本文
セッションID: 2612
発行日: 2011/03/10
公開日: 2017/06/08
会議録・要旨集
オープンアクセス
第5次信用組合共同バンキングシステムの更改プロジェクトにおいて,2006年からPMBOKによるPMリーダ層の育成を行い,システム開発に取り組んできた.リーダ層のプロジェクトマネジメントに対する意識とレベルは向上し,開発プロジェクトは成功したが,開発メンバ間の意識とレベルの相違や管理方法(仕組み)の不統一などの問題により,グループ間でのバラツキの発生,一部の開発メンバへの負担集中,という課題が残った.今後も開発が継続することから,当時作成した開発プロセスをベースに,CMMIを活用して,プロジェクトマネジメントの仕組みの再整備に取り組んだ.その結果,ボトムアップ的にプロジェクトマネジメントに対する開発メンバの意識が改善され,また同時に開発プロセスの「仕組み化」や「見える化」が図れた.プロジェクトマネジメントをリーダ層から組織全体に展開でき,組織のプロジェクトマネジメント能力が大幅に向上した.CMMIを利用することで,PMBOKにより個々人が習得したプロジェクトマネジメント能力を,メンバ全員が実践できる組織にレベルアップすることができた.
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