工業製品に対する市場の多様化に対応するため,変種変量生産に対応可能な生産システムが提案され,工業製品の生産においてプロジェクト手法が必要となってきた.一方,工業製品の生産やそのシステムの研究開発のグローバル化により,技術開発力の海外移転は急速に進んでいる.本研究では,このような社会的背景から,日本の企業・大学とシンガポールの国立研究機関・企業による国際共同技術開発を事例に,技術移転プロジェクトにおける,1)参加目的,2)契約,3)設計・製造,4)技術レベルの相違,3)技術・生活文化などの違いから発生した問題とその解決法が述べられている.また,技術移転を円滑に遂行するために,優れたプロジェクト・マネジャの育成の必要性とその方法について提案されている.
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