岩手医科大学歯学雑誌
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6 巻, 3 号
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総説
原著
  • 三浦 廣行, 中野 廣一, 亀谷 哲也, 石川 富士郎
    1981 年 6 巻 3 号 p. 130-135
    発行日: 1981/11/30
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    本論文は顎・顔面領域の咀嚼筋群の活動をより明確に捉えることを目的として, 電極の小型化を考案し,それに伴う筋電図上の変化を検討したものである。

    その結果

    1)電極を小型化しても十分な電気的特性が得られた。 電極の小型化は, 4mmφのもので有効であると考えられた。 また, 電極は電気的安定性を高めるため, 間接浮動電極とすることが望ましいと考えられた。

    2)筋電図の誘導法については、 上記の電極を用いることで、 単極誘導法においても十分精度の高い筋電図が得られることがわかった。

  • 一不正咬合の発現とその推移一
    湯山 幸寛, 天野 昌子, 久保田 誠一, 鈴木 尚英, 谷本 淳, 結城 真理子, 亀谷 哲也, 石川 富士郎
    1981 年 6 巻 3 号 p. 136-143
    発行日: 1981/11/30
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    岩手県紫波郡矢巾町の3小学校, 1中学校の児童生徒2,325名(男子1,202名, 女子1,123名)を対象に学校歯科検診を行った。 その際, 同時に咬合調査を行い, 不正咬合の頻度と加齢による推移, さらに, 第2大臼歯萌出との関係について検討した。

    不正咬合者は58.8%と過半数を占めた。 このうち叢生が23.9%で最も多く認められた。 以下, 上顎前突(12.9%), 反対咬合(12.4%), 過蓋咬合(4.9%), 上下顎前突(1.8%), その他(2.9%)であった。

    比較的高い頻度で認められた叢生, 上顎前突, 反対咬合については, 加齢による推移を不正要因の面から検討した。 その結果, discrepancy 型要因は上顎前突, 反対咬合に共通して加齢による増加傾向を示していた。

    また, discrepancy 型要因は歯齢ⅢC以後で調査対象者全体の65.1%に認められた。

    さらに, 第2大臼歯について, 上下顎4歯のすべてが完全に萌出しているのは, 正常咬合者に多かった。 一方, 上顎前突の下顎, 反対咬合の上顎に第2大臼歯の不完全萌出が多く認められた。

症例報告
  • 中里 滋樹, 水間 謙三, 池田 英俊, 山ロ ー成, 藤岡 幸雄, 涌沢 玲児
    1981 年 6 巻 3 号 p. 144-150
    発行日: 1981/11/30
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    我々は前回Diazepamを用いた静脈内鎮静法について報告したが, 今回, さらに症例を増やし, あわせて笑気による吸入鎮静法も試み若干の知見を得たので比較検討し報告した。

    ①, 呼吸循環系への影響をみると, 収縮期血圧は吸入鎮静法では静脈内鎮静法に比較し, 施術全経過を通して平均8.7mmHgの上昇が認められたが, 再者ともに安定した経過をたどった。

    ②, 手術終了後帰宅可能までの時間をみると, 静脈内鎮静法では平均123分, 吸入鎮静法では平均27分で, 静脈内鎮静法の方が約4.6倍要した。

    ③, 術中の異常所見をみると, 静脈内鎮静法では麻酔手術操作による疹痛を訴えた症例が15例中8例, 吸入鎮静法では8例中1例と, 前者に比較し少なかった。 その他, 吸入鎮静法では手足のしびれ感を訴えたものが2例みられた。

    ④, 静脈内鎮静法では15例中13例が再希望し, 吸入鎮静法では8例中7例が再希望した。

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岩手医科大学歯学会第12回例会抄録
総索引(目次)第6巻(昭和56年)
著者名索引 第6巻(昭和56年)
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