岩手医科大学歯学雑誌
Online ISSN : 2424-1822
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ISSN-L : 0385-1311
8 巻, 2 号
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原著
症例報告
  • 中塚 道郎, 伊藤 信明, 藤岡 幸雄
    1983 年8 巻2 号 p. 99-102
    発行日: 1983/07/15
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    18歳女性の下顎骨内異物の1例に遭遇したので報告する。異物は歯科治療時に抜歯窩に迷入したと思われるアマルガム塊で, 4年間無症状で経過したが, 同部の補綴処置時に偶然発見された。異物は比較的容易に摘出され, 10ヵ月後の現在経過は良好である。

  • 平賀 三嗣, 上橋 陸海, 牧角 昭二, 赤尾 光雄
    1983 年8 巻2 号 p. 103-106
    発行日: 1983/07/15
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    著者は, 舌癌切除後に胸鎖乳突筋皮弁を使用し, 即時再建を行った1例を経験したので報告する。

    症例は, 57歳の女性で約2ヵ月前より左舌側縁部の疹痛と腫瘤を形成した。2週間前より疹痛が増強してきたために, 某耳鼻科より紹介来院した。現症は体格中等度, 栄養状態良好で, 他に特記事項はなかった。 所属リンパ節, 頸部リンパ節は触知しなかった。口腔内所見では, 左舌側縁部から口腔底・反対側舌におよぶ潰瘍と硬結を認めた。臨床診断: 舌悪性腫瘍(T3N0M0)。病理組織診断: 高分化型扁平上皮癌。手術および経過: PEP70mg筋注の後, 左頸部廓清, 舌・口腔底切除, 胸鎖乳突筋舌皮による即時再建を行った。胸鎖乳突筋皮弁の生着状態は良好で, 術後5週目より経口摂取が可能となり, 誤嚥することもなく, 会話も次第に明瞭となり, 日常会話にも何ら支障なく, 経過良好である。

例会記事
岩手医科大学歯学会第15回例会抄録
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