経済地理学年報
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39 巻, 4 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 39 巻 4 号 p. Cover1-
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 39 巻 4 号 p. Cover2-
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 39 巻 4 号 p. App1-
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 川久保 篤志
    原稿種別: 本文
    1993 年 39 巻 4 号 p. 277-296
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    本稿は, 近年における日本農業の停滞・衰退傾向に抗して, 農業の維持・発展をみている地域としてみかん産地を取り上げ, その要因を分析したものである. わが国みかん農業は, 基本法農政の下に, 1960年代以降生産を急増させ, 西日本を中心に主産地が形成された. しかし, 1972年以降は生産過剰にともなう慢性的な不況に陥り, 生産は地域差をともないながら大きく減少した. 一方, この間におけるみかんの市場構造の変化をたどるなら, 需給関係や消費嗜好の変化から, 次のように時期区分できる. (1)需要が供給を上回り, おおむね高収益が期待できたI期(〜1971年), (2)生産過剰が顕在化し, 農家の赤字経営が続いたII期(1972〜1983年), (3)品質による価格差が明瞭になってきたIII期(1984年〜)である. そして, 近年のみかん産地は, このような市場構造の変化への対応の差異から盛衰を分けてきた. 事例として取り上げた和歌山県には, 農協共撰の他に多数の個撰出荷組合が存在し, 両者は近年の市場構造に適切に, また多様に対応してきた. 同県が他産地に比べて産地を維持・発展させてきた要因は, ここに求められるであろう.
  • 片岡 義晴
    原稿種別: 本文
    1993 年 39 巻 4 号 p. 297-317
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    本稿は, 高級茶とされる玉露の主産地構造の変容を, 福岡県黒木町の集落共同製茶を事例として, そこで顕在化している問題点の検討によって明らかにすることを目的とする. 1970年代後半以降, 茶価格が低迷する中で, これまで形成されてきた主産地は変容をせまられ, 茶生産農家の対応は分化し, 同時にこれまでの主産地化を一方で支えてきた共同製茶も変化せざるをえなくなっている. まず第1に, これまで玉露生産の基盤となってきた摘採労働力が不足し, 農家はせん茶生産に移行せざるをえなくなっている. しかしせん茶拡大にはある程度の面積規模が必要とされるが, 山間地に位置する同町では規模拡大が可能な農家と, 不可能な農家が生まれ, さらに茶価格の低迷によって農家経営は分化している. そのタイプは, 茶拡大型, 他作目移行型, 停滞型, 兼業依存強化型, 老齢化衰退型に分類できる. 第2に, こうした分化が, せん茶生産移行と機械摘採の一般化, 茶樹品種の統一化などとあいまって, 加工期間の短期化と大量化をもたらし, これまで玉露加工を前提とした共同製茶工場設備との矛盾を生み, 分化しつつある農家間の利害対立は激化している. こうした中で小規模農家の一部は農業部門維持をあきらめ共同製茶から脱退し, また茶拡大農家の一部も生産拡大をより確実にするため, 集落の農家により構成される共同製茶から脱退し, 従来の集落共同製茶は分解していった. 第3に, しかし加工労働力不足とその高齢化によって, 残存農家による共同製茶維持も困難になりつつある. とはいえ, 茶拡大型農家にとっても茶専業で農業経営可能な面積規模はなく, 大半の農家にとっては, 共同製茶工場は農家経営上欠くことのできない存在である. こうした分化した農家が共同製茶を必要とすればするほど, 共同製茶工場の矛盾はそれだけ大きくならざるをえなくなっている.
  • 加藤 幸治
    原稿種別: 本文
    1993 年 39 巻 4 号 p. 318-339
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
    本稿の目的は, 仙台市を事例として, 地方中枢都市におけるソフトウェア産業について, とくに事業所の性格・取引構造に注目し, 当該地域における展開と機能的特徴を, 実態に即して明らかにすることである. ソフトウェア産業の地方展開, なかでも地方中枢都市でのそれは, 域内の産業の「高度化」につながるとともに, 経済的中枢管理機能の分散の前提とみられている高次サービス機能の集積を促進するものであるとして, 政策立案者などの視点からは積極的な評価をあたえられていた. しかし, 今回対象とした仙台におけるソフトウェア産業の実態は, そうした「期待」を裏付けるものとはいいがたい. その取引構造の特質をみる限り, 仙台のソフトウェア産業はもともと受託計算の割合が高く, 後進的で, 技術的には低位にあり, 周辺的性格が強かった. 加えて, 80年代のソフトウェア産業におけるソフトウェア開発中心へという構造変化によって事業所の地方展開が促進されたことで, 周辺性は再編・強化された. 仙台のソフトウェア産業は,依然として, 技術的に低位にあって, 低次部門を担っているだけではなく, 東京資本の進出にともない「域外支配」が強化され, また東京からのコストダウン, リスク分散を目的とした外注利用の増加により, 下請として従属的性格を強めている. 東京一極集中構造の是正, 多極分散型国土の形成・促進の役割を果たすと期待されているソフトウェア産業の地域的展開ではあるが, 仙台市におけるその「成長」をみる限り, そうした「成長」も, 実際には, 企業内地域間分業の下に枠づけられたもので, 既存の地域構造, 地域間関係の下に組み込まれ, その再生産・強化に寄与している側面が強い.
  • 島津 俊之
    原稿種別: 本文
    1993 年 39 巻 4 号 p. 340-343
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 山本 健児
    原稿種別: 本文
    1993 年 39 巻 4 号 p. 343-347
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 39 巻 4 号 p. 348-358
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 目次
    1993 年 39 巻 4 号 p. 359-360
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 39 巻 4 号 p. App2-
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 39 巻 4 号 p. Cover3-
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 39 巻 4 号 p. Cover4-
    発行日: 1993/12/31
    公開日: 2017/05/19
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