バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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24 巻, 2 号
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  • 2023 年 24 巻 2 号 p. Cover1-
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
  • 2023 年 24 巻 2 号 p. Toc1-
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
  • 德田 洋祐, 阿部 研二, 内田 信二, 本田 純久, Doosub JAHNG
    2023 年 24 巻 2 号 p. 1-7
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    チームの業績目標を達成するためには, チームワークが重要であり,チームワークを発揮するためには, コミュニケーションが重要である. 本研究の目的は,チームの構成員が持つ所属するチームのコミュニケーションの状況に対する認識と, 目標管理制度における, その構成員に対する上司評価との関連を明らかにすることである. 法人 A を対象に質問票調査を行い, 分析を行った結果, チームのコミュニケーションの状況に対する認識と業績目標に対する上司評価点とは, 相関があることが解った. 具体的には, チームのコミュニケーションに対する認識は, Team communication Interface Questionnaire(TCIQ)を用いて調査した. 質問票調査と同時に調査対象者の目標管理制度における評価結果のデータを取得した. 調査対象は, 15 部門に所属する 92 名であった. 各部門の TCIQの 4 インタフェース及び, 全体の部門平均と所属員の上司評価点の部門平均との Pearson 相関係数の値は, 目標共有.478, 情報伝達.237, 予定管理.453, 評価認識.366, TCIQ 全体.411 であった. 全て, 正の相関を示していた. TCIQ による調査は, 業績目標の達成を目指した組織改善に適用できると考える.
  • 川㞍 望, 永田 華千代, 森 沙耶香, 南 レイラ, 高木 未沙稀, 松尾 忠行, 堀部 晴美
    2023 年 24 巻 2 号 p. 9-14
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    本研究は, 妊娠期における口腔保健行動の現状を把握し, 妊婦と胎児の口腔状態を良好に保つために必要な課題について探索する. 妊娠期の口腔保健の必要性は母子健康手帳に助成券付きで掲載されているが, 十分な活用がされていない. しかし子どもの口腔保健管理は, 胎児期から始まるため, 妊娠中から口腔保健行動への意識付けを行い, 産褥期・育児期まで継続した取組が必要である. そこで,妊娠期における口腔保健行動の現状把握を目的として自記式質問紙調査を実施し, 有効回答率 32名のデータを得て分析を行った. その結果, 妊娠前からの歯科定期検診習慣, 補助的清掃用具の使用, 齲蝕・歯周病予防指導経験の項目にて, かかりつけ歯科医院の有無と有意差が認められた. つまり,産前からかかりつけ歯科医院を持ち, 歯科検診を習慣づけることの重要性が明らかとなった. また, 妊婦歯科健康診査の受診を促進するためには, 妊婦が最も密に関わる産科医師・助産師を対象に, 口腔保健行動の重要性について講習会を開催するなど, 多職種連携が必要である.
  • 前田 康成
    2023 年 24 巻 2 号 p. 15-22
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, 個人の健康管理のためのヘルスケア・ソフトウェアを対象とする. ヘルスケア・ソフトウェアは個人の健康データに基づいて適切なアドバイスを提供する. 従来研究では, 利用者の真の健康状態が既知の条件の下で目標状態での滞在確率の最大化が検討されている. しかし,観測データに基づいて真の健康状態が常に把握できるとは限らない. そこで, 本研究では真の健康状態が未知の条件下で目標状態での滞在確率を最大化する方法を提案する. 未知状態を伴うマルコフ決定過程をモデルに採用し, 動的計画法を用いる. 提案方法の有効性を数値計算例で示す. 提案方法による目標状態での滞在確率が比較対象よりも大きいことを確認した. 本研究は基礎研究であり, 今後の拡張研究が必要である.
  • 前田 康成
    2023 年 24 巻 2 号 p. 23-34
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    農業における利益の最大化について, 従来から数多く研究されている. 農業における利益を最大化するために輪作(栽培作物の選択)と栽培管理(栽培行動の選択)を 1 つの統合管理問題として解く従来研究がある. 従来研究では各種確率が既知という条件のもとで利益が最大化されている. 各種確率を推定するためには十分な履歴データが必要なので, 従来方法は履歴データがない地域には適用できない. 本研究では, 履歴データがない地域のための新しい統合管理方法を提案する. 未知確率を伴うマルコフ決定過程を用いて統合管理をモデル化し, 近隣地域の履歴データを利用する. 提案方法は動的計画法によってベイズ基準のもとで利益を最大化する. 近隣地域に関する事後確率に応じた適応的な作物選択と栽培行動選択が数値計算例において確認された. 本研究は基礎研究であり, 今後の拡張研究が必要である.
  • 森塚 俊介, 神谷 亨
    2023 年 24 巻 2 号 p. 35-42
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
    磁粉探傷試験(Magnetic Particle testing)とは, 試験対象物の欠陥の存在が予想される強磁性体の試験体を磁石にし, その試験体の表面に強磁性体の磁粉を散布すると, 割れなどの欠陥部分に吸着されて磁粉模様が現れる. それを熟練技術者が評価することによって欠陥の有無を判断する方法である. この方法により, 試験対象物を破壊することなく検査が行える. しかし, 磁粉探傷試験には欠陥を見落とす可能性があるなどの問題点がある. 本稿では, これらの問題を解決するため, 磁粉探傷試験の自動化のためのディープラーニングによる欠陥画像の分類手法を提案する. 提案手法として, まず小さな欠陥に対しても高精度でセグメンテーションを行うことができる Eff-UNet の構造をベースにセグメンテーションを行う. さらに, その結果と Eff-UNet のエンコーダの最後の部分を結合したアルゴリズムにより, 欠陥の有無の最終判別を行う. 本手法を用い, 磁粉探傷試験中に得られる画像から欠陥の検出を行った結果, Accuracy(正解率)=92.4%, TPR(真陽性率)=89.2%, FPR (偽陽性率)=7.62%となった.
  • 秋永 和之, 晴佐久 悟, 内田 荘平
    2023 年 24 巻 2 号 p. 43-53
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
      看護師の行うケアには, 裏付けとなる根拠が存在し, 知識を持ち, 何度も繰り返し実施することで, ケアに対する自信を持つことにつながる. 患者のそばでケアを行う看護師は, 口腔関係についてのケアなど優先度は低く, 知識も少なく観察など不十分である可能性が高いことから, 今回, 口腔ケアについての知識や認識, ケアの自信との関係を 0~100%の視覚的アナログ尺度と自記式質問紙調査を用い明らかにする.
      看護師が日常的に実施している口腔ケアの裏付けとなる知識は 70%以上と点数が高く, 特定の部署で実施される内容については 50~70%程度, 看護師が主となって介入しない内容については 50%以下の点数であることがわかった. また,重要性の認識は高いのにかかわらず, 知識や自信に結びついていないことがわかった.
      看護師の口腔ケアにおいて「知識」「認識」「自信」の3つを兼ねそろえていないと, 曖昧なケアになっている可能性があるが, ケアとしては成り立っている. これらから, ケアの「質」に大きく影響を及ぼしている可能性が推測できた.
  • 中島 富有子, 原 やよい, 大川内 鉄二, 窪田 惠子
    2023 年 24 巻 2 号 p. 55-61
    発行日: 2023/02/28
    公開日: 2023/06/30
    ジャーナル フリー
      本研究の目的は, 「看護学生の口腔ケアに対する学習意欲測定尺度」を開発することである. 看護学生 349 名のデータを因子分析(最尤法, バリマックス法回転, 累積寄与率66.8%)した結果より, 16 項目 2 因子から構成された尺度を作成した.
     作成した尺度は, Cronbach’s α 係数が 0.961 で, 内的整合性があると判断できた. 因子毎のCronbach’s α 係数は, 第 1 因子【基本的口腔ケア習得に関連した学習意欲】10 項目で α=0.941, 第 2 因子【患者に応じた口腔ケア習得に関連した学習意欲】6 項目で α=0.931 となり, 内的整合性があると判断できた. また, 作成した尺度の外的基準を検討し, 看護学生が持つ口腔ケアに対する学習意欲を自己評価できる「看護学生の口腔ケアに対する学習意欲測定尺度」とした. 外的基準尺度との相関関係(r=0.324, p<0.01)が認められ, 基準関連妥当性が確認できた. 以上の結果から, 作成した尺度の信頼性と妥当性は概ね確保され, 実用可能な尺度であると考えられた.
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