男性介護者の介護問題対処スタイルの算出方法を明らかにすることを目的とした.対象者は男性介護者298 名である.対処スタイルの平均得点と標準偏差,寄与率による各対処スタイルの独立性の検討と,基準関連法による各対処スタイルの妥当性を検討した.
結果・考察: 平均得点と標準偏差,寄与率から似た特徴を持つ対処スタイルであることが考えられたが,基準関連法により独立した対処スタイルであることが明らかとなり,各対処スタイルは独立した特徴を持つことが明らかとなった.男性の介護問題対処の算出方法は,各対処スタイルの平均得点とし,最も得点が高い対処スタイルが,介護問題へ活用する対処であると考えられる.
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