バイパス水路浄化法によって,湖沼へ流入する生活排水等を処理するために,流入嫌気工程,間欠曝気工程,静置工程,排出工程の4工程で構成されている間欠曝気式回分活性汚泥法の室内実験装置で窒素,リンおよび有機物の効果的除去条件の検討を行ったところ,以下のことが判明した。
(1)リンが効果的に除去される流入嫌気工程の適正な攪拌時間は幅広く15~120分である。
(2)曝気量をコントロールして,間欠曝気工程終了時のNH
4-N濃度が若干残留するように保持することにより,窒素を効果的処理することができる。
(3)窒素を効果的に除去するための間欠曝気工程における適正な攪拌時間は1回あたり60分である。
(4)全工程の運転時間が約8時間で各工程の時間比が適正な場合,窒素,リンおよび有機物の除去能は90%以上となる。
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