Aflatoxin B
1(AFB
1)は肝ミクロゾームに存在する薬物代謝酵素により,4位の水酸化体であるaflatoxin M
1(AFM
1),末端サイクロペンタンの水酸化体であるaflatoxin Q
1 (AFQ
1)や脱メチル化体であるaflatoxin P
1(AFP
1)に代謝されることが分かっている.著者らは,薬物代謝酵素が肝ミクロゾームのみでなく,核膜上にも存在すること,さらにAFB1が核膜によって,代謝活性化され,核DNAと結合することを明らかにしてきた.そこで,今回は,核膜におけるAFB1の代謝機構を明らかにするためにミクロゾームのそれらと比較検討した.
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