プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2000年度秋季
選択された号の論文の53件中1~50を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    p. Cover1-
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 原稿種別: 目次
    p. Toc1-
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 原稿種別: 付録等
    p. App1-
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 進藤 昭夫, 越島 一郎, 梅田 富雄
    原稿種別: 本文
    p. 1-6
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトの管理目標となる品質, 予算, 納期は近年, 益々厳しい条件が課せられる状況にある. プロジェクトの業務遂行においては, これらの目標を達成すべく必要な経営資源が投入される. 経営資源の効果的な運用は, 担当する人的資源の質に依存する. 特に予算, 納期の厳しいプロジェクトにおいては, 投入する人的資源の質的効率を考えた業務遂行方策を考える必要がある. 各業務の達成度と遂行時間は, 業務を担当するエンジニア・クラスの質に依存する. そこで, 本稿では, 戦略的に各業務単位の達成度を固定化せずに, エンジニア・クラスの質に応じて段階的に業務を遂行する方策を考えた. この方策は, 各業務の達成度を可能な範囲内で任意に定めることにより, マンアワー・コストの最少化とタイム・スケジュールの更なる短縮化を図ることができる.
  • 能澤 徹
    原稿種別: 本文
    p. 7-14
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトマネジメントは、 演繹的理論ではなく、 現実の状況に対する対処法の集大成, つまり帰納手法によるものであることを思い起こすと、 実社会での状況の変化に伴う諸要求に対応可能でなければその有効性を失うことになる。 現在の産業社会が直面しているものは産業構造の革新であり、 既存産業分野の取捨選択と新規産業分野の創出であろう。 この観点で今プロジェクトに求められるものとしては、 新規分野開拓のための、 リスクの高いBusiness型プロジェクトのアカウンタブルな運営と、 これを受けるImplementation型プロジェクトでのアカウンタブルで担当者に依存しないシステム化された安定運営であろう。 アカウンタビリティ確保のためには必要文書類の指定に基づくJIS化あるいはISO化が望まれる。
  • 梅田 富雄
    原稿種別: 本文
    p. 15-25
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    科学は, 一般的に, 帰納, 演繹, 検証のサイクルを繰り返し, 研究対象の諸現象を明らかにする方法に基づく. その結果得られた結論は, 因果性, 無矛盾性, 斉一性の諸条件を満たす必要がある. プロジェクトマネジメントに関わる研究においては, 工学の分野で広く採用されている, ある種の仮定の下で構築された数理モデルを使って問題の解決案を提示する方法, 社会科学の分野で典型的な方法として広く行われているケースまたは事例について研究する方法などが代表な方法であると考えられる. 本研究では, これらの方法に関して, 学理的研究の基盤となる考え方について考察し, 適切な研究方法, 研究結果の特性上の限界について明らかにした.
  • 布川 薫, 新谷 勝利, 西山 寛志, 井沢 澄雄
    原稿種別: 本文
    p. 26-30
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトマネジメント学会研究委員会に所属する「PM基礎技術研究会」では, 2000年度以降の基礎研究活動のスコープを設定するにあたり, プロジェクトマネジメント(PM)の体系図ともいうべき"フレームワーク"の必要性を論議してきた. 目的は, 実学としてのプロジェクトマネジメントが対象とすべき領域 / 範囲を一望できる鳥瞰図の作成である. 今回提示する"PMフレームワーク"案は, 11の研究対象領域より構成される. 未だ完成に至っておらず, いわば中間製品の状態ではあるが, 研究会活動推進の一助となっている. 当フレームワークを大学や研究機関, 企業をはじめとする組織・個人が, プロジェクトマネジメントの研究範囲を設定したり, 教育カリキュラムを検討する際の足がかりとなる道具として利用頂ければ幸いである.
  • 神田 雄一, 五百井 俊宏, 加藤 泰雄, 松永 正久
    原稿種別: 本文
    p. 31-32
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究では, 異なる専門を持つ研究集団を一連の"R & Dチェイン"として組織し, 機械加工部品を対象とした表面省エネルギ型切削環境, エッジ・表面の高品質仕上げ加工技術, そしてエッジや表面性状のための表面性状評価R & Dチェインマネジメントについて述べたものである. その結果, バーチャルエンタープライズにおけるR & Dチェインマネジメントのコンセプトを提案することができた. さらに, R & Dチェインマネジメントを表面評価技術に応用した結果, 評価の多角化, 進行の迅速化, 成果の新規性が認められた.
  • 佐々木 智章, 横山 真一郎, 関 哲朗
    原稿種別: 本文
    p. 33-38
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ベンチャー企業創成時, 企業には資源や信用が無い. そして, それが無いことによって経営不能に陥る要因が多数ある. よって, 経営不能に陥る要因を洗い出し, それに対する対処方法をもとに経営を行っていく必要がある. 本研究では創業してから約1年になる小規模自転車店の実務経験を通じて, ベンチャー企業創成時の成否構造について分析を行っている. 今回は創業時に行った経営不能をトップイベントとしたFTAに対し, 現在どのように問題点に対処し経営を行っているのかを中心に述べていく. 一方, 近年情報技術(IT)の進化によってi-モード, Webなどをはじめ, 汎用性のある様々なコミュニケーションツールが出現してきた. 本研究ではそれらITの効果的な活用方法についても言及する.
  • 田伏 秀治
    原稿種別: 本文
    p. 39-42
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ドッグイヤーで変貌してゆく社会においては, IT 業界におけるプロジェクトのあり方も従来と変ってくるものと考える. 新しいビジネスモデルや新しい技術, 競争に勝つための各ステークホルダーの意思決定の速さ, 速さゆえの不確定要素. これらの要員が重なり, ひとつのITプロジェクトの終了が次のプロジェクトの引き金になり, 従来とは比較にならない速さでスパイラル的に広がってゆく. このような状況でのプロジェクトの考え方とPMの役割について考察する.
  • 五百井 俊宏, 桃 智慧, 榎本 眞三, 加藤 和彦, 宮沢 伸一
    原稿種別: 本文
    p. 43-44
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    技術開発プロジェクトでは, CAE(コンピュータ援用エンジニアリング)シミュレーションのツールとして有限要素法(FEM)を用いることが多い. FEMは極めて有効な解析シミュレーションツールであるが, その利用の困難さのため専門家に解析を依存することが多い. 本研究では, 技術開発プロジェクトが容易に利用可能なネット対応型FEMコンサルティングシステム(以下FEM・CS)について検討した. さらに, 本研究で開発したFEM・CSを用いてシミュレーション解析した技術開発事例について紹介する.
  • 関 哲朗
    原稿種別: 本文
    p. 45-48
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    我が国でプロジェクトマネジメントが実践科学的管理技法の一つとして認識を得たのは, 1996年の米国PMIによるPMBOKの発行によるところが大きい. それまでにも, プロジェクトマネジメントという言葉が使われていなかったわけではないが, プロジェクトというものの一般的な定義すらなされないまま, 通常とはちがう特命的業務の総称として利用されてきた. プロジェクトマネジメントが, 管理技法の一つとして一定の評価を得るようなり, その適用領域が広範化, 多様化してきている. このような背景にあって, プロジェクトマネジメントの存在の確立と, プロジェクトマネジメントに係わるシステムと人の地位の確立の裏付けを得ることは急務と考えられる. 本報告はプロジェクトマネジメントの対象領域の一分野である, ソフトウエア開発に焦点を当てて, プロジェクトマネジメントサイエンスの学理構造を, プロジェクトマネジメント技法としての共通フレーム(PMフレーム)と領域科学としてのフレーム(領域フレーム)の存在を仮定し, 把握しようとする試みの端緒を示した.
  • 鴻巣 努, 関 哲朗, 新井 浩志, 西尾 雅年
    原稿種別: 本文
    p. 49-50
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究は, 千葉工業大学プロジェクトマネジメント学科情報システム系列における, ソフトウェア開発に関する教育プログラムのコースウェアを概観し, その教育的効果について報告したものである. 情報システム系列ではコース設立当初からプログラミング技術のみならず, ソフトウェア開発における管理技術を含めた総合的能力を養うため, プロジェクトベース教育の試みが行われてきた. 受講者に対する質問紙調査および学習達成度に関する調査から, 従来の知識積み上げ型教育に比べ, 自発的学習が可能となり, 受講者の満足度も高いことが明らかになった.
  • 原稿種別: 付録等
    p. App2-
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 鎌田 真由美
    原稿種別: 本文
    p. 51-56
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    近年の企業情報システムではダウンサイジングの結果, クライアント・サーバ/システムの浸透が進み, 簡易開発ツールによるシステム構築も多くみられる. また産業界は競争激化に伴い, システム構築にいっそうのスピードを求めている. そのような状況では, 従来個人差が大きいとされてきた小規模システム開発についても, 適切なプロジェクト管理を行うことが重要になっている. 本研究では, プロジェクト・マネジャーおよび開発リーダーに行ったインタビューで得られたデータを, 代表的な品質管理手法である親和図・特性要因図・パレート図を用いて分析し, 当事者の持つ問題意識を明らかにした. また, 分析対象プロジェクトを基本統計手法により分析した結果と比較し, 遅延プロジェクトに「変更管理」を軽視する傾向があることが判明した.
  • 榊原 彰
    原稿種別: 本文
    p. 57-61
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    クライアント/サーバーや, Web技術を大幅に採用したアプリケーションはここ何年かですっかり定着した感がある. 最近ではミッション・クリティカルな業務, 企業の基幹業務にまでこれらの技術を採用することも多く, その品質と信頼性の向上は重要なポイントとなっている. しかしこういった新技術適用の品質に関する問題は, 従来のように「設計工程=品質作り込み工程」, 「開発/テスト工程=品質保証工程」といった単純な局面構成で接するだけでは本質的な解決に至らない. 本稿では, 品質保証ツールを導入することによりソフトウェア開発プロジェクトの作業手順がどのように変化し, そのための開発体制がいかにあるべきかを論ずる.
  • 大島 正善
    原稿種別: 本文
    p. 62-65
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ソフトウェア開発プロジェクトでは, 上流工程における品質の埋め込みの重要性が強調されている. 一方, 品質保証の業務は保険的な要素もあり, そのコストに見合う効果が本当に得られるのか計測しにくいという面があり, 品質管理部門に対する投資について適正な判断ができていない企業が多いのが実情と思われる. 本稿では, ソフトウェア開発の上流工程での品質保証のあり方のひとつとして, "成果物の品質点検"の考え方を紹介するとともに, その効果を, "Earned Value Analysis手法"を適用して評価する方法について解説する.
  • 堀内 俊幸, 石綿 真紀, 櫻井 健一, 関 哲朗
    原稿種別: 本文
    p. 66-68
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    日本的品質管理は, 20世紀後半の我が国の発展を管理の面から支えてきた技術として世界的に注目されることになった. この技術は規模の大小を問わず我が国の企業に浸透している. 一方で消費構造の変化に伴う製造パラダイムの変化は, リーン生産方式に代表される20世紀の高度経済成長を支えた技術に変わり, プロジェクト型生産方式の導入を期待し, 新たな管理パラダイムとしてのプロジェクトマネジメントの導入を求めている. 一方で, 堀内らによる先行研究は, 品質管理導入済み企業群における, プロジェクトマネジメントに対する認識の低さを指摘している. 本研究では, 日本的品質管理とプロジェクトマネジメントとの共通点を抽出し, これまでに品質管理を積極的に導入してきた企業群に対し, 品質管理を基本とした円滑なプロジェクトマネジメントへの移行方法を提案することを試みるために, 日本的品質管理とプロジェクトマネジメントの特徴の比較を行った. その結果, プロジェクトマネジメントと日本的品質管理の間には多くの部分で同質性が見られ, これら2つの管理方式の相互補完関係が構築される可能性を示唆することができた.
  • 岡村 正司
    原稿種別: 本文
    p. 69-74
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    日本でも, PMI資格取得が盛んに行われ, その実残がプロジェクト現場で開始されている. PMIが要求する管理手法は広範囲に渡り, プロジェクト内で多くの数値を収集し分析することを求めている. 解決策として, グループウェアを利用した数値収集・分析・配布の技術が高まっている. 当論文は, 超大型プロジェクト(開発要員規模10,000人月以上を想定)で, PMI管理手法の実践を, そこに採用された方法論を中心に記述する. タイム書理, コスト員理, 変更管理, 品質管理, コミュニケーション管理の実践方法論, 品質管理には, JIS X0129との関わりで記述する.
  • 丹羽 忠夫, 梅田 富雄
    原稿種別: 本文
    p. 75-80
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    近年消費者の嗜好の多様化に伴い、 従来は重厚長大の典型的産業といわれた化学産業も多品種製品の生産を余儀なくされてきた。 多品種製品生産を効率的に行うのみでなく、 より高品質な製品の生産を可能にする生産技術が脚光を浴びてきた。 これらの分野で主に用いられているプロセスは連続プロセスに比較して柔軟に変化に対応可能なバッチプロセスであるが、 バッチプロセスは連続プロセスと異なり、 標準化、 プロセスの革新化が遅れている分野である。 そして製品寿命が短くなるに従ってファインケミカル、 医薬品工業等においては製品の寿命がプラントの寿命より短くなるケースが生じ、 生産設備投資の判断の一つとして将来の変化への対応が問われるようになってきている。 これらの製品を生産するプラントの寿命に大きな影響を与えるのはFS(フィージビリティスタディ)を含めた設計段階であり、 設計段階で多品種製品生産プラントの寿命が決まるといってもよい。 即ち設計段階でプラントのライフサイクルの価値が決定されるといえる、 そのため設計段階は極めて重要なフェーズといえる。 多品種製品生産プラントの設計時に将来のプラント寿命に影響を与える要因としては品種構成を含めた設計仕様の不確定、 将来の製品品種変化への対応、 フレキシブルな生産設備化、 フレキシブルな設備の評価等がある。 これらの要因に対して技術面、 経営面、 組織面から検討を加えた。 特にプロセスシミュレーションを用いた設計マネジメントについて、 多品種生産プロセスとして開発されたパイプレスブラントの実績をもとに述べる。
  • 岡部 敏明
    原稿種別: 本文
    p. 81-86
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    情報システム開発の大きなリスクの一つとして, 未使用の新技術を採用した場合がある. 新技術は未知のファクターが多く, またその手法も確立されていないケースが多い. したがって新技術を採用したプロジェクト管理は, 実績が当初の計画から大きく乖離して行く要素を多く含んでいると考えられる. 今回の報告では実際に著者が経験した事例を題材に, 新技術を採用した時に発生した問題点とその対応策について考察している. 事例としては, Webを利用した受発注EDIシステムの開発である. この開発では, 従来経験のあるCGI技術ではなく, Web用アプリケーションサーバおよびそれに付随する開発ツールを使用した. 特にこのツールに関しては弊社としての採用が初めてであるばかりでなく, 一般的にもまだまだ開発事例が少ないものであった. 発生した問題領域の中で今回特に重点を置いた分野は, 組織, タイム, およびコストの3つのマネジメント分野である. 限られた納期の中で, 要求仕様を満たすプロダクトを如何に効率良く開発するかが, 大きなポイントであった. 各々の問題領域に対しそれぞれ固有の対策を実施したが, 共通的に言えることは早期にリスクを検知し, 的確な対策を打つことが結果的に高い効果が得られた. 報告の中では, 実際の対策が及ぼした効果とその有効性についてまとめている. 本稿が, 新技術採用時におけるプロジェクト管理のあり方の参考として頂ければ幸いである.
  • 大田 勉, 小野 修一, 堀内 俊幸, 孟 慶福
    原稿種別: 本文
    p. 87-92
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    受験者数の減少は、 大学冬の時代といわれるように大学の競争激化を生み出している。 このような社会構造の中で構造不況業種たる大学にとっていかに受験者を取り込むかが重要な課題である。 一般的に、 受験者はまず学科を選び、 それから大学選びをする傾向にある。 受験生がどのような項目を評価して志望学科を決定しているのかを現状把握し、 学科運営の基礎資料とすることが重要であると考える。 そこで、 本調査研究では、 アクターを受験生、 両親、 教員とし、 各アクターがどのような項目を評価し志望学科を決定しているのかをAHPにより解析した。 その結果、 各アクターとも第1位が就職状況、 第2位が. 交通の利便性、 第3位が興味のあるカリキュラムとなった。 また、 千葉工業大学工業経営学科卒業生に対して、 在学中履修したカリキュラムで仕事上役に立った科目について追跡調査を実施したところ、 業種、 職種を問わず、 卒業研究と回答している。 これらの調査結果を今後の学科の運営方針に反映させたいと考えている。
  • 細川 晋太郎, 郭 志堅, 西尾 雅年, 内川 博晶
    原稿種別: 本文
    p. 93-94
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    まだ情報システム構築の実務経験のない学生を対象にDOA(データ中心情報システム構築の方法)の本質を理解させることを狙いとして, DOA教育の中核をなすデータ分析プロジェクトを計画・実践した. DOAの本質の理解を一層深めるために, 引き続きデータ分析の結果を実装するプロジェクトを実施したのでその結果を報告する.
  • 五百井 俊宏
    原稿種別: 本文
    p. 95-98
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本研究は, プロジェクトマネジメント学会研究委員会基礎技術研究会の研究活動の一環として実施されているプロジェクトマネジメント教育調査に関する報告である。 第1報では, 千葉工業大学とNFTE (National Foundation for Teaching Entrepreneurship)における調査結果について報告する。 設立以来ほほ3年半が経過した千葉工業大学のプロジェクトマネジメント学科については, 工学系の学部に設置した意図, カリキュラムの特徴, 実習や卒業研究の状況, そして教育効果や問題点が示される。 一方, NFTEについては, 米国の初等教育機関で実施されているマネジメント教育や起業家教育を紹介し, PM初等教育の必要性について考える.
  • 原稿種別: 付録等
    p. App3-
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 川井 省一, 荒 真理, 澤 勉
    原稿種別: 本文
    p. 99-101
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    アーンドバリュー(出来高管理)はプロジェクトのコストとスケジュールの両方の進捗を評価する手法として広く知られています. 本論文ではACM開発プロジェクトにおいて使用したアーンドバリューの事例紹介をおこなう.
  • 榊原 彰
    原稿種別: 本文
    p. 102-107
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ここ数年で企業におけるナレッジ・マネジメント(KM)への関心および認識は非常に高まっている. 有形・無形を問わず属人的に管理されることの多かった「知識」を共有し, 企業としてのコア・コンビテンスを確立するKMは, M&Aやグローバル化など大競争時代を迎えた日本企業にとって今後ますます重要な企業戦略の一環となっていくことであろう. 本稿では, KM 展開に際してマーケティング手法を活用した事例を通してKM推進のための戦略的なアプローチ方法に関して考察する.
  • 小原 重信
    原稿種別: 本文
    p. 108-114
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトマネジメントの実践科学要件について議論が絶えない。 その本質や方法論は歴史的に変遷する科学認識論に依存するが, 人間中心のチ一ム組織によるシステム型創造を対象とする点では共有認識がある。 本論では科学認識論を基礎にして事例素材の知識系形成への適用基準と方法論について考察してみたい。
  • 西 康晴, 片山 豊, 八木 広行, 高橋 宗雄, 誉田 直美, 中條 貴幸
    原稿種別: 本文
    p. 115-120
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    より良いモノを作る為には、 モチベーションが鱒要である。 プロジェクト管理としてモチベーションを議論する研究はあるが、 ノウハウの城に留まっているものが多い。 そこで本研究では、 マズローの欲求階層モデルに着目し、 ソフトウェア開発プロジェクトの管理にモチベーションを利用するための、 現実的かつ体系的なツールとしてモチベーションマップおよびモチベーションモデルを提案する。 また、 モチベーションを高めるための方策について議論を行う。
  • 田島 理史, 高橋 宗雄, 誉田 直美, 中條 貴幸, 川合 浩司, 玉置 朗, 富澤 和美, 中村 秀光, 西 康晴, 町田 仁司
    原稿種別: 本文
    p. 121-128
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトにおいてリスクは必ず存在する. しかし, なぜリスクの発生を防ぐことができないのだろうか. それはリスクそのものが定義されていないため, 効果的な対策を打つことができないからであると仮定した. そこで, われわれは典型的なソフトウェアの開発モデルを仮定しリスクを定義して, 定義したりスクに対して対策を検討した. この論文では, リスクを定義し対策を検討していった手法と手順について述べる. さらに検討した対策の有効性を検証するために, 過去のプロジェクトにおける失敗事例を収集し, 網羅性を検証した. その結果, 定義したりスクが実際の失敗プロジェクトで高い確率で発生していることを明らかにした. また, リスクを定義し対策を立案するプロセスを, 実際のプロジェクトに適用していった過程について述べる.
  • 桜井 由夫, 北崎 敦, 粟田 美雪, 竹保 孝男, 富本 達明
    原稿種別: 本文
    p. 129-134
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    近年, オープンシステムの進展により, ソフトウェア開発手法そのものが多様化・複雑化してきている中で, ソフトウェア規模の尺度として従来のプログラム行数(LOC)に基づく見積りに代わりファンクションポイント(以下FP)法による見積りが普及し始めている. このFPはフトウェア規模を開発手法によらず機能の観点から客観的に表現できる単位であることから, 規模見積りに限定せずさらに一歩踏み込んでプロジェクト管理全般に対して効果的に活用する方法を探ることとした. 本研究では, FP計測を実際に行った上で, Lプロジェクト管理のどの段階でどのように適用するのが効果的か, また適用にあたっての課題は何かについて検討しまとめた.
  • 栗林 良, 小西 喜明, 安田 和司, 成松 克己, 佐藤 実千代, 百百 誠, 佐藤 秀敏
    原稿種別: 本文
    p. 135-140
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    建設業のプロジェクトは, 営業活動に端を発し, 見積・契約・設計・調達・工事・メンテナンスで終息する. 本論では, これら一連のフェーズの中で, 見積・積算・実行予算の中に, プロジェクトマネジメントの重要な情報(WBS・コスト・施工能力)が集約されていることに着目し, 既存の積算ツールで積上げられた実行予算の中からWBS・施工能力の情報を抽出・加工を行い, 既存スケジューラに自動受け渡しをすることによって, 工程表の基礎を作成することを可能にする手法を紹介する. 今後の展開に関しては, スケジュール管理を行った結果(実績の入力)から, リスクマネジメントを含むナレッジ・ノウハウの蓄積, 実績データ(WBS・工程実績・歩掛データ)の再利用法および原価管理とのりンクに言及する.
  • 大竹 誠一
    原稿種別: 本文
    p. 141-144
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    計装制御システムを品質を保ち効率良く構築する為に、 エンジニアリング業務にプロジェクトマネジメント手法を取り入れた管理体系を構築して運営した結果、 品質及び効率の面で大きな改善が図れた。 計装制御システムメーカーにおけるプロジェクト管理手法の実例を、 プロジェクト体制、 リスク管理、 コスト/採算管理、 品質管理の面から報告する。
  • 田中 良一
    原稿種別: 本文
    p. 145-150
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    企業対消費者(B to C)のEC(電子商取引)では, 特に同業他社との競合の関係から, 短期間に開発して他社よりも早く新しいサービスを提供することが求められている. また, 不特定多数のユーザーをインターネット経由で取り込むためには, これまでと異なるシステム構築の進め方や考慮事項が生じる. 4ヶ月〜6ヶ月間で流通企業のECアプリケーションを順次構築した事例をもとに, EC 開発プロジェクトの課題と対応について紹介する. 具体的には, 課題として短期開発, 一般消費者向けアプリケーションの開発, 多分野のスキル調達の3点を揚げ, それらの課題について8つのポイントからどのような対応策をとったかを論じる. さらに, 対応策について一般化の観点から考察を述べる.
  • 福田 祥久
    原稿種別: 本文
    p. 151-156
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトを成功裡にサービス・インまで導くためには, プロジェクト開始時に緻密に練られたプロジェクト計画に基づき, 各局面において管理を厳密に実施し, 発生している問題や発生が予測される問題に対して迅速にアクションを策定し, 実施, 解決していく必要がある. いかに問題が小さなうちに問題を問題として認識して解決していくことが, 地道なことであるが成功への大きな鍵となる. このためには, PM以下の管理者が常に最新のプロジェクト状況をタイムリーかつ正確な情報を基に把握していなければならない. また, 把握するためには有用なプロジェクト管理としての仕掛けが必要となる. 実践的な管理技法と仕掛けであるPMISについては, 当学会の2000年度春期研究発表大会で「グループウェアによる実践的な管理技法」として統合プロジェクト管理ツールCPMT (CPMT:Consolidated Project Management Tools)を用いたプロジェクト管理技法について発表した. 本論文では春季大会の発表論文の続編として, 問題管理の適用事例について述べる. この仕組みへはIBMだけではなく, お客様, 協力会社にも参画してもらい, 共通認識を持つためのコミュニケーション・ツールの位置付けを含め実践的かつ効果的なPMISとして活用している. これから, 初めてプロジェクト管理を経験される方や, 既にPMとして活躍されている方で則に役立つ問題管理技法とPMISを探している方へ最適な解決策を示すものである.
  • 西橋 幹俊
    原稿種別: 本文
    p. 157-162
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    仕様学のより一層の進展へ向けて, その枠組みの構成要素の探求へ一歩進む. 人間は欲求主体として様々な重層的構造を持っている. 各人が諸々のレベルで持つ欲求は, 社会的レベルにおいては錯綜し合い様々な競合を引き起こす. 本稿ではまず, このような競合への対処の一般的図式を示す. その上で, プロジェクトの背景を究極的に決定することに参画する重要な機会である選挙を例にとり, その問題点を考えた上で, 一般的図式の具体的適用を図る. 量的な側面に的を絞り, 選挙の諸制度が多数決原理を如何に頑健に実現可能であるかを, 「民意反映における頑健さ」で明快に図り得ることを示した.
  • 増田 勝人
    原稿種別: 本文
    p. 163-168
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトの現場では, 局面化や開発手法, 方法論, ツール等, それぞれの特性を加味して, 標準をカスタマイズしながら, より効率的な運営を目指していく. プロジェクトの管理という側面をとっても, その管理指標や方法, 使用ツールは少しづづ違うのが現状である. しかしながら, 上流工程からの一環したSIを請け負い, お客様および協力会社との連携の中でプロジェクトを推し進めていくためには, より効率的な管理運営が望まれる. そうしたプロジェクトの現場でのプロジェクト管理の効率化を実践した内容を記述し, 仕組みに求められている問題点と, その解決のためのメカニズムとしてNOTES-DBを利用した事例を紹介する.
  • 中山 裕美子
    原稿種別: 本文
    p. 169-173
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    構造化手法型のDOA (Data Oriented Approach)を取り入れたシステム開発の特徴と留意点を記述する. いかに早い段階でスコープを明確にし, システムへの要求仕様を確定させるかが, プロジェクトを成功に導くための重要なキーとなる. 小論では, この目的を効率的に達成するための方法として, DFD (Data Flow Diagrams)を活用した要件定義について, 具体的に解説していく.
  • 木野 泰伸
    原稿種別: 本文
    p. 174-178
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    リスクの特定では, 通常, チェックリストやプレインストーミングによって特定作業を実施する. しかし, プロジェクトには独自性があり, それぞれ個性を持っているため, チェックリストによる特定だけでは, 個性に対応することは難しい. また, プレインストーミングもメンバーの経験に依存しているため, リスクの見落としが生じる危険性がある. そこで, プロジェクト構成要素とりスクの原因分類によるマトリックス表を用いて, リスクを連想し, 特定する方法について研究を実施した. プロジェクト構成要素とりスクの原因分類による方法は, "もれ"が少なく, また, 前例(経験)の無いプロジェクトにおいてもリスクの特定が可能であるという特徴がある. そして, 「学会の研究発表大会において発表を行う」ことを一つのプロジェクトと考え, この方法を用いてリスクの特定作業を試行した.
  • 加藤 美治
    原稿種別: 本文
    p. 179-184
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクト・マネジャーの多くは, 彼らの時間の約90パーセントを何らかの形のコミュニケーションに費やし, コミュニケーション時間の少なくとも半分はチーム・メンバーと過ごすとされているが, コミュニケーションの実態を把握することは難しい. そこで, マトリックス型組織下で実施されている製品開発プロジェクトについて, Lotus Notesのエージェントを用いて分散データベース上のデータを解析し, 情報の配布および共有について調査・検討を行なった. コミュニケーション・マネジメントはマトリックス型組織においては特に重要であるが, データ収集を行なうエージェントを用いて定期的にデータを集計・検討することにより, プロジェクトの進行に伴なうコミュニケーションの実態を把握し, コミュニケーションの改善に役立てることができる.
  • 村石 岳嗣
    原稿種別: 本文
    p. 185-190
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    Webブラウザをクライアントとし, Webサーバーを介して処理を行う, いわゆるWebアプリケーションの開発にあたり, そのプロジェクト管理の考慮点について考察する. Webアプリケーションには, 先進的な技術要素が多く含まれ, 開発に際しては, プロトタイピング手法の採用が効果的であろう. プロジェクト・メンバーが少人数であれば, 開発工程をスパイラル型で構成したり, RADの適用を検討する価値がある. 開発コストの見積りは, リファレンスとする実績データが十分ではないために容易ではなく, 複数の見積り手法を併用するなどして, 精度を高める工夫が必要であろう. プログラミング部分の開発生産性の高さだけに注目し, 全体のコストを見誤らないように注意すべきである. 純粋なアプリケーション開発に加えて, メイン・フレーム集中型からクライアント/サーバー型へのシステム・インフラの移行や, データ・ベースの移行を伴う場合が多く, それらの作業負荷が大きい. また, プロジェクト組織は, 目的別の専門家集団型の構成が望ましく, テクニカル・コンサルタントの役割が重要である. 一般的に短期間で稼働をさせる必要のある場合が多く, 開発期間をミニマイズするために, 品質面では, 初期の品質確保と, 問題の早期発見がキー・ポイントとなるであろう.
  • 原稿種別: 付録等
    p. App4-
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
  • 石倉 政華
    原稿種別: 本文
    p. 191-196
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    カタールガス社向け液化天然ガス(LNG)プラント建設プロジェクトは, カタール国の世界最大ガス田であるノースフィールドにおけるガス開発プログラムでの最初のLNGプラントである。 プロジェクトの遂行にあたり, 種々の最新エンジニアリング技術が採用され, 又プロジェクト遂行上では最新マネジメント技術や情報技術が駆使されて, インフラストラクチャ一の整っていない遠隔地にもかかわらず, 契約納期を短縮してプロジェクトを完成させた。 本報告はどのような新技術が採用され, また如何にプロジェクトがマネージされたかを報告するものである。 このプロジェクト・マネジメントの特徴は, 明確な目標を設定した事, 種々の新しいマネージメントツールを多々採用した事, コミュニケーションの効率化を図った事, レッスンラーンを徹底した事などが挙げられる。 このプロジェクトは, プロジェクトマネジメント協会から, "PMI International Project of the year Award 1999"を, 北米以外のプロジェクトとして初めて受賞した。
  • 宮口 家治
    原稿種別: 本文
    p. 197-202
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ERPと実践プロジェクトの導入については、 当社は、 ERP Enterprise Resource Planning (企業情報システム統合パッケージ)を導入するにあたりプロジェクトを編成して進めてきた。 ERP導入は全社、 全部門の人がある期間 同じ場所に集まって、 企業が今まで何十年作ってきた部分最適システムを、 全体最適システムへと変えていく。 その過程で、 必ずどこの会社でも企業内の変革が伴い内乱が発生する。 この内乱が勃発しないと変革(Change)は生まれない。 それは、 全体最適化への摩擦とも云える。 しかしやがては、 それも沈静化していき、 その時に"新しい文化"が生まれてくる。 このようになるために、 プロジェクトを発足し、 運営していく訳だが、 一般的教科書によるプロジェクトの運営理論では届かない現実のプロジェクトにスポットを当て、 理論と実際との違い、 そして人間のプロジェクト管理を交えて模索した解決法を報告する。
  • 残間 淳
    原稿種別: 本文
    p. 203-204
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    エンジニアリング業界における電子調達は複雑な技術仕様を伴う点が特徴的で、 購入手続きの簡素化に加え、 技術仕様の標準化、 発注後に行われるCAD情報の電子授受によりエンジニアリングの効率化を図るものである。
  • 青木 一三
    原稿種別: 本文
    p. 205-210
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    プロジェクトの進捗度の経時変化がS字状のシグモイド曲線を示すことは一般によく知られている。 著者は1838年にベルギーの数学者ピエール・ベルハルストによって提案された資源に制約が有る時の生物種の増殖曲線を記述するためのロジスティックモデルもS字状のいわゆるロジスティック曲線を描くことに関心を持った。 このロジスティックモデルは現象が連続であるとして微分方程式表現となっているが、 これをそのまま差分方程式にすると、 カオス現象を示すことがロバート・メイの数値実験によって発見され、 (1974年のサイエンティフィックアメリカン誌に発表)後にリーとヨークらによるカオス現象の研究の端緒となった興味深い式であることを知った。 マメゾウムシの増殖試験でも成虫の世代が重ならないとき、 増殖曲線が滑らかなシグモイド曲線からはずれ、 振動を始めカオス現象を示すことが知られており、 メイの差分方程式はこれをよく表現しているとされている。 著者はプロジェクトで発生するカオス現象とメイの差分方程式に何らかの関連があるのではないかという率直な疑問を持った。 そこでロジスティックモデルを若干変えて非常に簡単なプロジェクト模擬モデル式を作った。 このプロジェクト模擬モデル式を差分方程式にして数値実験を行い、 これもメイの差分方程式と同じくカオス現象を示すことを確認した。 現実のプロジェクトでも極端な短納期プロジェクトや過去に一緒に作業したことのない組織に一部の作業をアウトソーシングする時、 コミュニケーションに問題が有るとカオス様現象が発生することが知られている。 著者はプロジェクトで発生する現実の現象とカオス現象を示すプロジェクト模擬モデル差分方程式との関連を考察する。
  • 高橋 正明
    原稿種別: 本文
    p. 211-212
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    電子化・情報化の技術は, プラントエンジニアリング分野でも急速に広がっていて, 今ではプロジェクト遂行にはなくてはならない技術となっている. 特に90年代後半のビジネスプロセスの統合化とグローバル化の動きの中で, 情報技術を駆使したプラントエンジニアリングシステムが開発・再構築され, 自社だけでなく, 関係する複数の企業間での情報の伝達に使われるようになっている. ここでは情報技術がプラントエンジニアリングにおいて, プロジェクトの開始からプラントの引渡しまで, いかに効率的に使われているかを千代田の統合プロジェクトエンジニアリングシステム「i-PLANT21」を例にして紹介する.
  • 千種 実, 河村 講一
    原稿種別: 本文
    p. 213-215
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    当社は、 高い顧客価値を提供するソリューションブロバイダーとして市場で成功をおさめることを目的にPMS (Project Management system for Solution)という独自のプロジェクト的業務遂行法を構築しました。 PMSは、 ケプナー・トリゴー日本支社(KT社)の協力を得て、 KT社の提唱するPM技法とPSDM (Problem Solving & Decision Making)という独自の問題解決及び意思決定技法をベースにしながら、 どうすれば限られた時間とコストの範囲で成果を実現し、 お客様に最適なソリューションを提供出来るかをプロジェクト単位でトータル的に管理する技法です。 PMSは、 プロジェクトのライフサイクルを「プロジェクト定義フェーズ」→「プロジェクト計画フェーズ」→「プロジェクト実施フェーズ」の3フェーズに区分し、 それぞれのフェーズでのプロセスとクリアすべき条件(業務)を明確に定義しています。 特に、 お客様のニーズ(問題点)を把握し構造化する定義フェーズを重視し、 プロジェクトメンバ全員がこの点で共通意識を持ってプロジェクトの業務を分担、 遂行します。 また、 一人のプロジェクトマネージャがプロジェクトのスタートから完成までの全体を統括し、 その間に必要な問題解決と意思決定の責任を負います。
  • 高野 博夫, 長田 洋
    原稿種別: 本文
    p. 216-221
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    ISO9000認証登録企業・事業所数は1万を超えており, かつては製造業, 電機業界が中心であったが, 官公庁, サービス産業等幅広い業種に広がっている. 一方, 建設, エンジニアリング, ソフトウエア産業では, プロジェクトマネジメント(PM)が急速に普及している. 特に建設業は本来プロジェクト型業務であることから, 大企業を中心に導入がなされている. また, 建設省では, 品質, 環境のマネジメントシステムのほか, これらを総合的にマネジメントするシステムとしてPMを導入しようと計画中である. 本研究では, ISO9000にこのPMの考え方・手法を融合することにより, 特に建設業における品質システムを強化する方法について述べる.
  • 大森 一矢
    原稿種別: 本文
    p. 222-228
    発行日: 2000/09/25
    公開日: 2017/06/08
    会議録・要旨集 オープンアクセス
    本年6月、 京都において開催されたISO/TC-176による国際会議において、 1994年以来改正がなされていなかったISO-9000s(1994)に大きな改正が加えられ、 21世紀に向けてのISO規格による「グローバリゼーション」の方向が更に明確化された。 「品質マネージメント」に繋がる「プロジェクト・マネジメント」としても車要な関連が有るので、 その改正内容を紹介すると共に、 アメリカが「品質マネジメント」として優秀企業において戦略的に展開しているという「6σ手法」について、 前回の発表に引き続き、 その後の調査事項についての紹介と考察とを行う。
feedback
Top