匂い・ガス源を探索するロボットの研究は、オス蛾の行動を模倣し、気流を整えた環境で1 m 離れたガス源を探索する実験から始まった。現在では、情報学分野の技術を取り入れて風向が目まぐるしく変化する屋外環境に対応し、シミュレーションでは10 m 程度の距離からガス源位置を3 m 程度の誤差で推定することに成功している。また、深層学習ニューラルネットワークを用いたガス分布の超解像計測についても紹介する。これまでに、1.5 m 間隔で配置した30 個のガスセンサの応答から、0.3 m の空間分解能でガスの二次元分布を推定することに成功している。