芝草研究
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8 巻, 1 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • ―洋風と和風の視点から
    中村 一
    1979 年 8 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • ―緑地雑草論への試み
    古谷 誠治
    1979 年 8 巻 1 号 p. 9-15
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 松中 昭一
    1979 年 8 巻 1 号 p. 17-24
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • ―主として関東地方を中心に―
    竹松 哲夫
    1979 年 8 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • ―適切な除草剤使用に関する基礎条件―
    伊藤 幹二
    1979 年 8 巻 1 号 p. 31-39
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
  • 輿水 肇, 飯塚 克身, 藤崎 健一郎
    1979 年 8 巻 1 号 p. 41-47
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    公園における芝生地の運営と芝生の保守という管理の重要内容の中で, 特に芝生利用の程度と養生の関係についてとりあげ, それが芝生の状態に与える影響を実験的に解析することによって合理的な芝生管理の水準を求めるための基礎的な資料を得ようと試みた。
    造成後のヒメコウライ芝生が過剰利用 (過踏圧) によって荒廃してゆく過程を追跡し, その際施肥による荒廃緩和と回復促進への効果を知ろうとするのが本報の具体的な目的である。踏圧回数を0, 20, 50, 100回/日とし, 施肥区, 無施肥区の両者について, その生育状態の変化を観察し, 踏圧処理後の回復について追跡した。その結果
    1) 緑色芝生地 (緑葉) の部分の面積率が100%を保ったのは0回区 (施肥, 無施肥) と20回施肥区であり同無施肥区は80%でほぼ一定となり施肥の効果が認められた。
    2) 50回区と100回区は緑葉の面積緑はほぼ同じ水準の10~20%まで低下したが, その低下の速度は100回区は50回区の倍の速さであり, 踏圧処理を停止して8月の生育期に休養期間を設けた100回区の方が回復がよく, これも施肥区の方がすぐれていた。
    3) 芝生各部分の乾燥重の変化は, 踏圧処理前と処理後では0回区で増加するものの, 20回区ではほぼかわらず, 50回以上の踏圧ではいずれも減少していた。
    4) 根部の重量は踏圧処理を行なったものはいずれも変化せず, 短期間の過踏圧では地下部より地上部に強い生育阻害が現われることが明らかにされた。造成後2カ月の養生期間を与えたものは, 100回の踏圧を加えても根部は無踏圧と同程度に生長し, その後の回復にも有利に作用した。
    5) 土壌改良材の混合施用は, 過踏圧の場合ほとんど効果がなく, 土壌硬度の増大も地表面から5cm程度の深さまでの範囲にのみ現われた。
    6) 過踏圧によって荒廃した芝生地でも芝生の生育が旺盛な時期に休養させれば, その後の再利用に応えられる程度にまで回復し, 施肥によってさらにその回復の程度と速さを増すことができる。
    7) 生育期に過剰踏圧を与え, その上無施肥の場合は一年の休養期間を設けても回復はきわめて不良であった。
  • ―関東地方を中心として―
    古谷 誠治, 水田 良三, 大段 宗久, 長倉 純幸, 細辻 豊二
    1979 年 8 巻 1 号 p. 49-60
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    関東地方の4住宅団地の芝生地における雑草を調査した結果, 夏季は35科122種, 秋季は34科99種, 総計38科143種が認められた。このうち優占種としては, 団地, 季節により異なるが, アキメヒシバ, オヒシバ, カゼクサ, メヒシバ, ヒメムカシヨモギ, カタバミ, ヒメジヨオン, タンポポ, シロツメクサ, ツユクサ, スズメノカタビラ, ハルジヨオン, オオバコ, ハコベ, ノゲシなであった。中でもアキメヒシバ, スズメノカタビラ, ヒメムカシヨモギ, ハルジヨオン, カタバミは全団地に共通かつ優占的に出現した。
    これらの芝生雑草種は, 樹園地・水田裏作・畑地の雑草種の半数以上と共通であり, 牧草地の雑草種より共通種の比率は高く, 住宅団地の芝生地は牧草地よりはむしろこれら樹園地等に近い。しかし出現雑草種の半数以上を示める優占科については, 牧草地・畑地・芝生地とも極めて共通的である。なお, 水田雑草とは種・科とも大いに異なる。
  • 細辻 豊二
    1979 年 8 巻 1 号 p. 61-63
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    (1) 芝生の土壌菌の分離を行なったなかで, 分離されたFnsarium菌について種の同定を行なった。
    (2) その結果, F.roseumが最多く, そのうちでもF.roseum‘Graminearum’とカルチバー (Cultivar) 仮分類A, Bが多く分離された。このうちF.roseum‘Graminearum’はイネ科植物に対して病原性をもつものを含むといわれているものである。
    (3) その他にF.oxysporum, F.nivale, F.solaniが発見されたが, F.solaniは未記載のものである。また海外で記載の多いF.tricinctumは発見されなかった。
  • 東海・関東地方のゴルフ場の予察灯で誘殺される芝草害虫の種類とその消長
    吉田 正義, 宮本 秀男, 廿日出 正美
    1979 年 8 巻 1 号 p. 64-76
    発行日: 1979/04/30
    公開日: 2010/06/08
    ジャーナル フリー
    芝草害虫を防除するにはその芝草地に発生する害虫の種類と発生経過を熟知して, 防除の適期に合理的な処置を講ずる必要がある。著者らは芝草害虫の探索のパターンを作る目的で, 4つのゴルフ場の芝草地に予察灯を設置して, 誘殺される害虫の種類と発生消長について調査した。
    裾野地区 (東名) ではガ類としてシバツトガ, スジキリヨトウの発生が非常に多く, カブラヤガ, タマナヤガも少数ではあるが誘殺された。コガネムシ類ではマグソコガネが最も多く, ヒメコガネ, クロコガネの順でスジコガネも比較的多数誘殺された。また, 芝草の重要害虫であるガガンボの一種が多数採集され, その成虫の発生は春秋の2回であった。誘殺された害虫の種類は4地区の中で最も豊富であった。
    浜岡地区ではチビサクラコガネが最も多く, ヒメコガネ, コフキコガネの順であった。チビサクラコガネは芝草の重要害虫である。シバツトガ, スジキリヨトウの誘殺数の少ないのは, これらの害虫防除を重点的に行なっているためであろう。この外, フタテンツヅリガが多数誘殺された。
    箱根地区では最も誘殺数の多いのはスジコガネで, 次はヒメコガネ, サクラコガネの順であった。これは付近にスジコガネの成虫の餌植物である, ヒノキ, スギ等が多いためであろう。スジキリヨトウは多数採集されたが, シバツトガの発生は僅少であった。これはこの芝草地の標高が高く, 気温が低いためこの虫の発生を抑圧しているためと考えられる。
    静岡地区 (大谷) ではシバツトガの誘殺数が最も多く, 次はスジキリヨトウ, セスジカクマグソコガネ, セマダラコガネ, コイチャコガネの順であった。コガネムシの種類と発生量が少ないのは, 芝草地の付近にこれら成虫の餌植物が少ないことによるものと考えられる。
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