岩手医科大学歯学雑誌
Online ISSN : 2424-1822
Print ISSN : 0385-1311
ISSN-L : 0385-1311
33 巻, 2 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
総説
研究
  • 石関 清人, 鍵谷 忠慶, 藤原 尚樹, 原田 英光
    原稿種別: 本文
    2008 年 33 巻 2 号 p. 58-69
    発行日: 2008/08/20
    公開日: 2017/03/08
    ジャーナル フリー
    ウナギ由来のエルカトニン(ELC)は優れた薬理学的効能から実験的ないし臨床試験的改善薬として骨粗鬆症患者に投与され良好な成績が得られている。本実験では,胎生17日マウスメッケル軟骨に対するELCの効果を細胞培養と器官培養を用いて解析した。細胞培養と器官培養のためのメッケル軟骨は以下の4種類の培養液で最長4週間まで培養した。培養液として,培養液1;イーグル培地(α-MEM),培養液2;α-MEM+β-グリセロリン酸(β-Gly),培養液3;α-MEM+ELCと培養液4;α-MEM+β-Gly+ELCを用いた。試料はアルカリフォスファターゼ(ALPase)とbromodeoxyuridine (BrdU)の取り込みを含む組織学,組織化学的方法によって解析した。ELCを含む培養液は,より効果的に石灰化を誘導することがホン・コッサ染色によって示された。BrdUの取り込みによる細胞増殖率は,培養液1と3との間では有意差が認められなかった。ALPase活性は,基質の石灰化に先駆けて促進されることが細胞培養と器官培養での組織化学と蛍光免疫染色によって確認された。ELCはβ-Glyとほぼ同等量のALPaseを発現し,さらにELCとβ-Glyを含む培養液4では相乗的にALPase活性と石灰化を誘導した。本研究の結果から,ELCはメッケル軟骨細胞のALPase活性を促進し,その後の石灰化の誘導因子として作用する可能性が示唆された。
レクチャー
岩手医科大学歯学会第66回例会抄録
特別講演Ⅰ
特別講演Ⅱ
教育講演
一般演題
岩手医科大学学位審査報告
feedback
Top