岩手医科大学歯学雑誌
Online ISSN : 2424-1822
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40 巻, 2 号
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総説
研究
  • 赤松 順子, 岸 光男, 阿部 晶子, 熊谷 佑子, 高橋 直子, 青木 玲子, 千葉 舞美, 杉山 芳樹
    原稿種別: 本文
    2015 年 40 巻 2 号 p. 85-92
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2017/03/03
    ジャーナル フリー
    近年,周術期の口腔衛生および口腔機能の維持・向上が,合併症抑制など周術期患者に対してよい影響を与えることが認められてきた.そのため平成24年の歯科診療報酬改定で,急性期病院における医療提供を効率的に行うため,周術期における口腔機能の管理等,チーム医療の推進が重点課題とされ,がん患者などの周術期における口腔機能管理計画策定料および管理料が新設された.これに対応し,岩手医科大学附属病院歯科医療センターでは同年に新設された口腔ケア外来へ同病院医科診療各科からの依頼を一元化するなど医科歯科連携体制の強化を図り,さらに平成24年9月には歯科医療センター関係者が医科診療各科に周術期口腔機能管理の重要性や連携方法などについての説明会を行った.平成24年9月から平成25年8月までの医科からの口腔ケア外来への依頼を分析した結果,平成24年9月に比べて,その後の依頼数は増加していた.また,依頼元診療科には偏りがあり循環器内科など本調査以前から,ある程度の依頼実績のある診療科からの依頼数が多かった.歯科医療センターにおける周術期口腔機能管理関連の診療報酬算定状況では,術後の口腔機能管理件数が術前の半数以下であった.さらに周術期口腔機能管理計画を策定した患者のうち,歯科医療センターから他の歯科医療機関に情報提供していたのは13.7%であった.これらのことから,周術期の口腔機能管理を充実させるためには,岩手医科大学附属病院内の連携と当歯科医療センターと地域歯科診療所間の連携をさらに強化する必要があることが示された.
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