日本イオン交換学会誌

いろいろな形の材料に簡単にイオン交換基を付与する方法

常田聡, 斎藤恭一, 須郷高信

1993 年 4 巻 3 号 p. 154-162
発行日: 1994/01/20
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.154

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

放射線グラフト重合法を適用して, いろいろな形状の高分子材料へ簡単にイオン交換基を付与する方法を解説する。まず, 放射線グラフト重合法の分類と利点を述べ, つぎに, ポリエチレンを基材として, スルホン酸型イオン交換体を合成した研究成果を紹介する。スルホン酸基を有するモノマーと親水性モノマーとの共グラフト重合という新手法を用いて, いろいろな材質および形状をもつ高分子材料にスルホン酸基を導入できることを示す。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (931K)
環境試料分析におけるイオン交換分離の利用

小熊幸一

1993 年 4 巻 3 号 p. 163-175
発行日: 1994/01/20
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.163

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

環境試料は複雑な組成を有し, その中の微量元素の正確・高精度な定量には, 目的元素の分離濃縮が不可欠である。イオン交換クロマトグラフ法は, イオン交換体と溶離液の組合せにより高度に選択的な分離を可能にする優れた手法である。本論文では, ケイ酸塩, 生物試料あるいは海水中の微量元素 (ベリリウム, スズ, ウラン, モリブデン, インジウム, ビスマス) をイオン交換クロマトグラフ法により分離濃縮し, 吸光光度法ないしは原子吸光法を用いて定量する方法を確立した。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1446K)
水中に溶存するコロイド状シリカの各種陰イオン交換樹脂による除去

安居院渡, 下山田博文, 阿部正彦, 荻野圭三

1993 年 4 巻 3 号 p. 176-182
発行日: 1994/01/20
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.176

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

純水製造において, 水中に溶存するシリカの除去は重要な課題である。本報では, ケイ酸ナトリウム溶液からイオン交換法により調製したコロイド状シリカを用い, コロイド状シリカの水中での溶存状態および各種陰イオン交換樹脂に対する吸着特性並びに吸着機構をバッチ法により検討した。生成したコロイド状シリカの粒径は直径約10nmであった。コロイド状シリカは強塩基性陰イオン交換樹脂の表面および孔内部に吸着され, その際コロイド状シリカの一部はイオン状シリカに解離することが分かった。強塩基性イオン交換樹脂により除去された全シリカ量は, 吸着平衡状態において樹脂のイオン交換容量以上であった。電子顕微鏡を用いた観察により, 樹脂表面に吸着されたコロイド状シリカは, 時間の経過に伴って樹脂内部に溶解していくことが分かった。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (2608K)
錯化剤を用いた電気透析法による希土類金属の群分離

高橋博, 三輪広治, 菊地賢一

1993 年 4 巻 3 号 p. 183-193
発行日: 1994/01/20
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.183

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

錯化剤を用いた電気透析法により, セリウム―ガドリニウム―イットリウム系からのセリウムの分離およびセリウム―ランタン―プラセオジム―ネオジウム系からのセリウム―ランタン群とプラセオジム―ネオジム群の群分離を行った。錯化率50%の条件において, 各希土類金属の分離は良好に進行し, 濃縮室にはセリウムあるいはセリウム―ランタン群が濃縮された。実験結果は, 溶液の選択性, 膜の選択性及び膜内の泳動を考慮したNernst-Planckの式に基づくモデルにより良好に説明することができた。また, 同モデルを用いて最適錯化剤濃度および分離操作の多段化について検討を行い, 錯化剤の濃度をマスキングする金属種の濃度に設定して多段操作を行うことにより, 分離の効率が高まる可能性があることを示した。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (1038K)
リン酸ジルコニウムについて

伊藤克彦, 中島靖

1993 年 4 巻 3 号 p. 194-201
発行日: 1994/01/20
公開日: 2010/10/28

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.194

ジャーナルフリー

抄録を表示する抄録を非表示にする

最近, リン酸ジルコニウムは特異な細孔構造を有する新素材として注目されている。そこで, リン酸ジルコニウムの組成, 構造, 応用特性及び製造法についての概要を記述した。また製造している各種リン酸ジルコニウムの基礎物性を示すと共にイオン交換挙動を検討した。その結果, アンモニウムイオンに対する水素イオン濃度及び交換速度の関係を示し, 二次元層状構造リン酸ジルコニウムγ-Zr (HPO₄) ₂・2H₂Oが交換能力, 交換速度の面において優れていることを明らかにした。さらに応用例として, 非晶質リン酸ジルコニウムZr (HPO₄) ₂・nH₂Oのアンモニウムイオン吸着剤及び三次元網目状構造リン酸ジルコニウムHZr₂ (PO₄) ₃のCs固定化剤について記述した。

抄録全体を表示

PDF形式でダウンロード (3282K)
層状構造四チタン酸繊維のイオン交換特性とその応用

小松優

1993 年 4 巻 3 号 p. 202-208
発行日: 1994/01/20
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.202

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (801K)
訂正(Vol.4/1993年発行)

1993 年 4 巻 3 号 p. 216a
発行日: 1993年
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.3_216a

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (85K)
訂正(Vol.4/1993年発行)

1993 年 4 巻 3 号 p. 216b
発行日: 1993年
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.3_216b

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (85K)
訂正(Vol.4/1993年発行)

1993 年 4 巻 3 号 p. 216c
発行日: 1993年
公開日: 2010/03/18

DOIhttps://doi.org/10.5182/jaie.4.3_216c

ジャーナルフリー

PDF形式でダウンロード (85K)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）