バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
Online ISSN : 2424-2578
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ISSN-L : 1345-1537
26 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 2025 年26 巻2 号 p. Cover1-
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
  • 2025 年26 巻2 号 p. Toc1-
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
  • 栗島 一博, 間山 一枝, 古賀 修治, 本田 純久, JAHNG Doosub
    2025 年26 巻2 号 p. 1-9
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
    1 人1 台の学習者用端末という新しい学習環境の活用を促進するためには,教師がこれまで蓄積してきた授業づくりの知識に基づく授業実践に,ICT を取り入れるアプローチが必要である.本研究では,ICT 教具であるKey Words Meeting(以下KWM)を中学校1 年生の数学の授業に導入し,KWM が中学校教育でどのように活用可能かを明らかにすることを目的とした.その結果,授業内容別の記憶状況,および生徒別の記憶状況の指標が得られ,これらを分析することで,補足指導の戦略や教師の指導改善に活かすことができると考えられた.また,記憶状況の指標と定期考査の点数との間には正の相関が,補足説明の希望数と定期考査の点数との間には負の相関があったことから,生徒の授業内容の習得状況を予想するための情報としてKWM の提出内容を利用できることが示唆された.これらの結果から,KWM は,ICT を取り入れることに困難を感じている教師だけでなく,ICTを効果的に取り入れている教師にとっても,1 人1 台端末という新しい学習環境を活かすことができるICT 教具として有用であると考えられた.
  • 前田 康成
    2025 年26 巻2 号 p. 11-22
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
    従来から,ヘルスケア視点での料理レシピ推薦方法が数多く検討されている.従来研究の中には,最適な料理レシピ推薦方法に関する研究がある.また,ランダム抽出を伴う近似解法に相当する料理レシピ推薦方法に関する研究もある.しかし,これらの従来研究では,最適解と近似解の比較は未検討である.また,栄養素の摂取履歴を考慮した最適な料理レシピ推薦方法や,食材量の調整を考慮した最適な料理レシピ推薦方法に関する従来研究もない.そこで,本研究では,栄養素の摂取履歴と食材量の調整を考慮した料理レシピ推薦方法を検討対象とする.最適な料理レシピ推薦方法とその近似解法を提案したもとで,数値計算例(適用例)によって最適解と近似解を比較する.適用例では,栄養素の摂取履歴と家族構成に応じた最適な提案方法による適応的なレシピ推薦が確認された.また,提案した近似解法の特徴も確認できた.本研究は基礎研究であり,今後の拡張研究が必要である.
  • 前田 康成
    2025 年26 巻2 号 p. 23-32
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
    農業における利益最大化に関して,従来から数多く検討されている.その中に,農業利益をコスト制約下で最大化するために,輪作(栽培作物の選択)と栽培管理(栽培行動の選択)を1 つの統合管理問題として解く従来研究がある.しかし,従来研究は1 圃場(畑)を対象とした統合管理問題である.本研究では,コスト制約を伴う複数圃場向け統合管理問 題を検討し,複数圃場向けのコスト制約を考慮した新しい統合管理方法を提案する.コスト制約を伴う統合管理問題はマルコフ決定過程を用いてモデル化される.提案方法は動的計画法を用いて,コスト制約下で複数圃場の期待利益を最大化する.数値計算例では,コスト制約下で複数圃場の適応的な作物選択例と栽培行動選択例が確認された.本研究は基礎研究であり,今後の拡張研究が必要である.例えば,より現実的な問題設定として,作物価格の変動を考慮したコスト制約を伴う複数圃場向け統合管理問題が興味深い.
  • 矢野 潔子, 柴山 薫, 秋永 和之, 高野 佳範, 髙橋 公一
    2025 年26 巻2 号 p. 33-42
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
    看護教育において学生の理解を促す“比喩”を用いた説明および教育方法を検討する ための基礎資料を得ることを目的として,看護臨床実習における比喩的表現の活用の実態に 関する調査を実施した.なお,本研究でいう比喩的表現とは,「実習指導場面において実習 生の理解を促すために,分かりやすい言葉に置き換えたり,イメージできるように分かりや すく例えを用いたりして説明すること」と定義する.実習指導経験のある看護師を調査対象 として,自記式質問紙調査およびグループ・インタビュー調査を実施した.分析の結果,「日用品に例えた説明」「日常動作に例えた説明」「日用品を用いた実演による説明」「強い印象を与える表現を用いた説明」「一般用語に言い換えた説明」「学生のこれまでの経験に置き換えた説明」「非言語的(絵,ジェスチャーを含む)な表現を用いた説明」「原理から説明」「当事者になり考えるように促す」「身近な人に置き換えて考えるように促す」の10 要約的カテゴリーに分類できた.なお,内容分析後のカテゴリー一致率は48.1%である.本調査から実習指導場面において,比喩的表現が用いられていることが明らかになった.具体的には,学生に説明する際に「一般用語に言い換えた説明」や「日用品に例えた説明」,「日常動作に例えた説明」といった言い換えや例えの使用割合が高く,また患者の置かれた立場や心理状態といった患者理解を深めるために,患者自身や家族の立場になり考えることを促していることが明らかになった.さらに,教える内容により,比喩や置き換えを活用する場合と学生の知識や経験に関連づける場合とに分けれ,教える内容と説明の仕方には共通性があることが示唆された.
  • 齊藤 仁, 納富 一宏
    2025 年26 巻2 号 p. 43-51
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
    従来のID とパスワードを使用した本人認証ではID とパスワードが流出してしまった場合やなりすましが発生した際に対応ができない.この問題に対してバイオメトリクス認証である行動的特徴量を用いた継続認証が有効である.本稿ではOpenPose を使用し入力頻度が高いエンターキー打鍵時の手指の骨格座標から特徴量の抽出を行う.本稿の目的はエンターキー打鍵時の手指形状に行動的特徴量と身体的特徴量が含まれるかの評価と,本稿で実施した実験から得られたデータについての検討を行うことにある.キーボードの操作経験レベルが異なる実験協力者20 名から得られたキーボード打鍵映像データセットを用意し,等価エラー率を使って評価を行った.実験結果より外れ値を取り除いた等価エラー率平均が5.6%となったことから継続認証に有効な特徴量であることが示唆された.
  • 米田 哲哉, 山川 烈, 和田 親宗
    2025 年26 巻2 号 p. 53-58
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
    鍼灸刺激により局所と遠隔部の血流が増加するメカニズムは、上脊髄反射が関与するとされてきた.しかし、筆者らの予備実験では、上脊髄反射の関与だけでは説明できない事象が観察された.血管拡張に一酸化窒素が関与することと,一酸化窒素は血中に拡散し,ヘモグロビンと結合することから,鍼刺激によって発生した一酸化窒素が血液で運ばれ、遠隔部で血管拡張を引き起こすという仮説を立てた.本研究では,ヒトを対象に指尖容積脈波計を用いて経皮酸素飽和度(SpO2)と心拍数(HR)を,また血流スコープを用いて血管径を測定することにより,一酸化窒素の存在とそれによ る血管拡張現象の検証実験をおこなった.その結果,鍼刺激部位と測定部位との距離が近いほど,鍼刺激から血管拡張が生じるまでの時間が短かった.このことから,鍼刺激により発生した一酸化窒素が,血中に拡散し,ヘモグロビンと結合し,末梢血管に運搬され,遠隔部末梢血管拡張に寄与していることが推定できる.
  • 和辻 直, 白濵 成希, 宮本 和典, 吉田 香, 有田 清三郎, 山川 烈, 内野 英治, 渡邉 志
    2025 年26 巻2 号 p. 59-66
    発行日: 2025/02/28
    公開日: 2025/04/15
    ジャーナル フリー
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