日本助産学会誌
Online ISSN : 1882-4307
Print ISSN : 0917-6357
ISSN-L : 0917-6357
16 巻, 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 加藤 尚美
    2002 年 16 巻 2 号 p. 1
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • エビデンスに基づいたガイドラインの勧め
    八重 ゆかり, 堀内 成子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 6-15
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 水谷 幸子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 16-24
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 助産師が超音波検査を妊婦健康診査に用いる意味を明らかにすることである。研究デザインは帰納的アプローチによる質的記述的研究である。研究の協力者は, 地方都市に在住し助産所を開業する助産師1名と妊婦5名であった。データは妊婦の妊婦健康診査時に参加観察と半構成的面接により収集した。得られたデータは協力者に意味を確認しながら記述的に分析を行った。
    その結果, 助産師が超音波検査を妊婦健康診査のケアに用いる意味には,「妊婦を全体的に理解し, ケアの一環として活用する」,「妊婦の主体性を育む」,「胎児への関心を引き出す」,「超音波画像を共有する」が導き出された。
  • 安積 陽子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 25-35
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    本研究の目的は, 早産児の母親の親役割獲得過程を明らかにすることである。
    象および方法
    研究対象者は, 子どもがNICUを退院して約1年経過した初産婦7名である。子どもの在胎週数は29週-35週, 出生体重は836g-1,458gであった。NICU退院時に, 神経学的に異常な所見が認められた子どもはいなかった。データは半構成的面接法によって収集し, 面接内容を逐語録としてデータ化した。データ分析は, グラウンデッド・セオリー・アプローチの継続的比較分析法を参考にして行った。
    結果
    分析結果から,《出産に対する期待が奪われた体験》,《期待喪失に対する悲嘆反応》,《親役割の適応》,《普通の親子への希求》,《親役割獲得に必要なサポート》の5つのカテゴリーが抽出された。早産児の母親は, 育児の困難さに直面するたびに, 罪責感, 喪失感等の悲嘆を想起していた。このような悲嘆は, 育児に対する自信のなさやあせり, 苛立ちとなって育児行動に反映されていた。この状況に対して,《普通の親子への希求》は, 自分たち親子は特別ではないととらえることで早産した悲嘆を和らげ, 親役割に適応するために用いられた対処行動であった。具体的には, 早産したことに意味を見いだす, 子どもの健康な部分を見いだす, 他の母親と自己の体験を比較することが見いだされた。
    結論
    本研究の結果から, 早産児をもつ母親の親役割獲得過程の理解には, 時間経過のみならず,《期待に反する予期的悲嘆》,《親役割の適応》,《普通の親子への希求》の3カテゴリー間の関連を考慮する必要があることが示唆された。
  • 島田 真理恵, 恵美須 文枝, 長岡 由紀子, 高橋 弘子, 森 朋子, 遠藤 優子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 36-45
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 産褥期の母親が新たな生活に適応していく過程において, 自己の育児を中心とした新生活に対して抱く肯定的感情の程度を知るための尺度として開発した尺度 (旧尺度) を, さらに褥婦の回答負担が少なく, かつ状況把握を行うのにより適切な質問項目で構成された尺度に改訂することである。
    旧尺度3カテゴリー (親役割, 生活ストレス, 子どもと自己の肯定感), 28項目の9段階のリッカート尺度に, 新たな16の質問項目を付加した質問紙を作成した。この質問紙を都内2か所の総合病院で分娩し, 産褥1か月健診に来院した褥婦321名に配布し, 有効回答の得られた309名の回答をもとに分析を行った。
    改訂尺度は, 4カテゴリー (親としての自信, 自己肯定感, 生活適応, 夫のサポートに対する認識), 19項目5段階のリッカート尺度となった。各カテゴリーの信頼性 (Cronbach's α) は, 0.63-0.80であった。
    改訂尺度は, 今までより項目数が少ないにもかかわらず, 対象特性が明確に示される尺度であり, 目的は達成されたと考えられる。
  • 谷津 裕子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 46-55
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    助産師教育のあり方を探る一助として, 分娩介助場面における助産師学生の熟練助産師からの学びを明らかにする。
    東京都内の総合病院分娩棟にて実習中の助産師学生4名を対象に, 分娩介助後に熟練助産師から学んだことについて自由に語ってもらった。面接の内容を逐語記録し, 学生の学びにかかわる内容を質的に分析した。
    学生の学びを特徴づけるテーマ「自分をケアに活かす方法」が導き出された。このテーマは, 3つのサブテーマ, 1. 相手を尊重すること (「まず相手 (産婦) ありき」のかかわり,「その人 (産婦) なりの進歩をつかむ」かかわり), 2. 相手の能力を引き出すこと (「視点を転換させる」かかわり,「言葉の広さをとらえる」かかわり), 3. 相手に合わせること (「まず自分 (助産師) が落ち着く」かかわり,「相手の状況を読み, 自らの行為を調整する」かかわり) によって構成された。
    助産師学生は, 個々の産婦の状況に適したケアを提供していく際に, 自分をケアに活かすことの重要性は理解できても, 実際にこれを行うことは必ずしも容易ではないことから, 学生の指導・教育にあたっては, 学生が熟練助産師から学んだ体験や内容を確認し, その重要性について学生の認識が深まるような支持・助言を行うことが大切であると考えられた。
  • 中窪 優子, 三砂 ちづる
    2002 年 16 巻 2 号 p. 56-68
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    助産所における会陰裂傷の程度や予後などについて明らかにすることを目的に, 会陰裂傷の実態調査を行った。
    1助産所において正常出産した褥婦71名に対して構成的質問票を用いて面接を行い, 会陰裂傷や分娩体験に関する質問を行った。
    結果裂傷のあった女性は13名 (18.3%), 裂傷のなかった女性は58名 (81.7%) であった。裂傷のあった者は全例会陰裂傷I度で, 痺痛から回復する必要日数は平均4.8日 (1-10日) であった。また, 自分で「こういう姿勢で産みたい」と自己決定し, その姿勢で分娩した者は裂傷の発生が有意に少なかった。また, 有意差は認められなかったものの会陰の伸展を感じた者は裂傷発生の割合が少なかった。
    今回, 医療介入されない助産所で発生した裂傷は軽度だった。また, 産婦が分娩体位を自己決定できるような環境の整備や, 産婦自身がからだの変化に気づくことができるようケア提供者が情緒的にサポートすること, さらに内的変化に気づくような援助をすることの重要性が示唆された。
  • 停滞とその打破に焦点を当てて
    木村 千里, 松岡 恵, 平澤 美恵子, 熊澤 美奈好, 佐々木 和子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 69-78
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 6事例の実態分析より
    宮崎 文子
    2002 年 16 巻 2 号 p. 79-90
    発行日: 2003/02/10
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
feedback
Top