日本医真菌学会雑誌
Online ISSN : 1882-0476
Print ISSN : 0916-4804
ISSN-L : 0916-4804
38 巻 , 1 号
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
  • 宇田川 俊一
    1997 年 38 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    不整子嚢菌類ホネタケ目はAspergillus,Penicilliumのテレオモルフであるユーロチウム目と多くの点で対比される菌群である.本目には多数の皮膚糸状菌が含まれ,長らく医学的に関心が寄せられてきた.ホネタケ目には次の4科がある.
    アルスロデルマ科は子嚢果壁の特徴,子嚢胞子の形態,Chrysosporium, Microsporum, Trichophytonに属するアレウロ型分生子の形成などに基づく均質な菌群である.
    ギムノアスクス科は明色,菌糸のゆるい網目構造からなる子嚢果を形成し,円盤形,やや不規則な壁の子嚢胞子を内生する.ケラチン分解性とセルロース分解性の菌があり,分節分生子を形成する種がある.
    ミクソトリクム科は暗色の子嚢果で,しばしば樹枝状の付属物を形成する.子嚢果壁は厚壁の菌糸が網目状になり,子嚢胞子は紡錘形,通常縦に筋がある.Malbranchea,Oidiodendron属の分節型分生子がみられ,セルロース分解性を示す.
    ホネタケ科の属は非常に多様性であり,とくに子嚢果壁に変化がみられる.Aphanoascus,Arachnomycesは膜質の閉子嚢殻を形成する.Amauroascus,Nannizziopsisは単純な菌糸の網目構造である.一方,Onygenaの子嚢果は柄があって,その先端部で菌糸が広がり球形の頭部になる高度に特殊化された形態となる.本科は通常凹点のある子嚢胞子とケラチン分解性を特徴としている.
  • 槙村 浩一, 後藤 英晃, 望月 隆, 長谷川 篤彦, 内田 勝久, 山口 英世
    1997 年 38 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    菌種特異的DNA塩基配列の解析に基づいた皮膚糸状菌の系統解析法および同定法に関して概説した.このような「塩基配列レベル」の解析によって,皮膚糸状菌を含む広汎な病原真菌の系統分類に有用な新たな指標が与えられるのみではなく,菌体DNAからの主要病原真菌の迅速同定も可能となり,真菌症の診断法,治療法,および予防法の進歩に大きく貢献するものと期待できる.
  • Gan You, Jing Wang, Bing-mei Liu, Song Yu, Lie Ma, De-yuang You, Xue-z ...
    1997 年 38 巻 1 号 p. 9-12
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    A survey of dermatophytes isolated from patients was made from 1980 to 1996 in Northeast China. We analyzed 2031 strains of dermatophytes, which are positive in culture in 3 provinces (Heilongjiang, Jilin, Liaoning): 742 strains were obtained from the China-Japan Friendship Hospital of Heilongjiang (1980-1993), 846 strains from the 2nd Hospital of Bethuene Medical University (1986-1989), and 443 strains from the People's Hospital of Liaoning Province (1989-1996).
    The result of the survey indicated that the main etiologic fungus of dermatophytosis in Northeast China was T. rubrum 1163 strains (57.26%), T. mentagrophytes 402 (19.79%), M. canis 296 (14.57%), E. floccosum 100 (4.92%), T. verrucosum 28 (1.38%), M. ferrugineum 10 (0.49%), M. gypseum 10 (0.49%), T. schoenleinii 4 (0.20%), T. tonsurans 3 (0.15%), and the root 15 strains were Candida albicans (4) Aspergillus (7), Penicillum (2) and Alternaria (2).
    The first 3 species are basically the same as those in Beijing, Tianjing, and Taiyuan. M. canis is rarely seen in Huanan, Huazhong, and Qinghai. However, T. verrucosum is notably influenced by geographical factors. Kerion celsi and sycosis trichophytica are caused by T. verrucosum (43.75%) in Heilongjiang. T. verrucosum is hardy and can live in cold areas. It once exploded simultaneously in human and animals in Hellongjiang, Xinjiang, and NingXia China.
  • 西本 勝太郎
    1997 年 38 巻 1 号 p. 13-16
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    わが国における皮膚糸状菌症の菌相について,最近報告された日本医真菌学会疫学調査委員会報告およびいくつかの施設におけるデータをもとに概説した.
    わが国における皮膚糸状菌の菌相は比較的に単調であり,分離される菌種数も少ない.
    そのなかでTrichophyton rubrumは最も重要な菌種であり,ついでTrichophyton mentagrophytes, Microsporum canisが多く分離されているが,その他の菌種,Microsporum gypseum, Trichophyton violaceum, Trichophyton verrucosum, Epidermophyton floccosumの分離頻度はごく低い.
    T.rubrumは体部白癬の80%以上,股部白癬の90%以上,足白癬の半数以上から分離されている.Microsporum canisは主として頭部白癬,体部白癬より,またT.mentagrophytesは足白癬から多く分離されている.T.rubrumは今後高齢者人口の増加と共により重要な菌種となることが予想される.
  • 藤広 満智子
    1997 年 38 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    人工環境中の白癬菌,なかでも公共の環境中のTrichophyton rubrumT.mentagrophytesの生態について検討した.両菌は好人性であるため環境中の菌はそれを利用する個体の菌相によって変化するはずであるが,実際に環境から分難される菌種はT.mentagrophytesが大部分を占める.足白癬の主たる原因菌であるT.rubrumが公共の環境から分離されにくいという事実に注目し,その理由を解明するため,これまでの報告のなかからT.rubrumが多く分離された報告を検討し,また揖斐総合病院とその受診患者を対象に,白癬菌の散布,環境中の分布,環境中の形態,感染について検討した.その結果,T.rubrumT.mentagrophytesとほぼ同じ頻度,同じ菌量が患者から環境中に散布されているが病院環境から分離された白癬菌の90%はT.mentagrophytesであること,T.rubrumは散布直後であれば環境から分離されること,散布された白癬菌の状態は必ずしも角質内ではなくフリーの状態のものであることが分かった.これらの結果からT.rubrumは散布された後,短時間環境中に存在するが,生存期間がT.mentagrophytesと比較して非常に短いため,環境から分離されにくいと考えられた.また病院環境で感染した足白癬はT.mentagrophytesによるものが多いことから,環境中で長期間生存するT.mentagrophytesは感染源として重要であり,その感染予防対策が必要と考えられた.
  • 長谷川 篤彦
    1997 年 38 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    皮膚糸状菌群には土壌中に棲息する菌種や主として動物に感染している菌種が認められている.したがって土壌および動物については感染源として重視する必要がある.土壌の場合,土壌菌であるMicrosporum gypseum complex以外にも動物由来と思われる菌,例えばM. canis, M. nanum, Trichophyton mentagrophytesなどが分離されている.また動物では犬や猫ではM.canisが,齧歯類ではT.mentagrophytesが,そして牛や緬山羊ではT.verrucosumが分離されており,これら動物から人が感染する危険性がある.外観上は健康と思われる動物でも保菌状態のこともあるし,家塵中に動物由来の菌が大量に存在する場合もある.
  • 古賀 哲也
    1997 年 38 巻 1 号 p. 29-31
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    白癬病巣における免疫応答についてサイトカインレベルで,とくに遅延型過敏反応(DTH)に深く関与するIFN-γ産生について検討した結果,中心治癒傾向のある辺縁隆起性環状紅斑,小水疱などの炎症症状を伴う白癬患者末梢血単核球は白癬菌抗原(トリコフィチン)刺激によりIFN-γを産生した.一方,中心治癒傾向のない落屑性紅斑,角質増殖など比較的炎症症状の乏しい慢性の経過をたどる白癬患者末梢血単核球のIFN-γ産生は低下していた.このことより,前者の臨床像は主としてDTHによる菌の排除機構が働いている像であり,また後者の臨床像は主として表皮角化亢進に伴う落屑による菌の排除機構が働いている像と考えられた.
    また培養表皮角化細胞はトリコフィチン刺激によりIL-8の産生を増強し,このことが白癬にみられる角層下膿疱の形成に関与している可能性が考えられた.
    このように白癬の臨床像形成および感染防御には,白癬菌抗原に対するDTHと白癬菌抗原による表皮角化細胞の刺激にもとづく刺激性皮膚炎が,重要な役割を担っていることが示唆された.
  • 藤田 繁
    1997 年 38 巻 1 号 p. 33-37
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    白癬の動物モデルの現状について述べ,現在用いられているモデルについて概説した.過去10年間に論文発表された研究に用いられた白癬の動物モデルにはモルモット背部実験白癬,実験的モルモット足白癬,ヘアレスモルモット実験白癬,マウス実験白癬,ヌードマウスに移植したヒト皮膚を用いた実験白癬などがあるが,モルモット背部にTrichophyton mentagrophytesを感染させたモデルが抗真菌剤の開発のための研究に用いられることが最も多い.モルモット背部実験白癬は非常に定型的な経過をとるのが特徴で,白癬の感染実験に最も多く用いられるが,おこる病巣がヒト白癬と異なりケルスス禿瘡様の激しい炎症症状を伴うのが欠点である.実験的モルモット足白癬は肉眼的にも,組織学的にも,自然治癒がおこらないという点においても,ヒトの足白癬に良く類似しており,ヒトの足白癬の病態解明,抗真菌剤の感染治療実験などに適当である.ヘアレスモルモット実験白癬はモルモット背部実験白癬に比べて,病巣の炎症症状が軽く,ヒトの体部白癬に近い.マウス実験白癬はヒトの白癬とは異なる炎症症状の強い病巣を形成するが,病変形成の免疫学的検討などに有用である.ヌードマウスに移植したヒト皮膚を用いた実験白癬は免疫不全患者の慢性白癬のモデルとして有用である.
  • 比留間 政太郎
    1997 年 38 巻 1 号 p. 39-45
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    白癬の治療における最近の進歩についてまとめた.白癬治療の原則には,変わりはないが,近年多くの抗真菌剤(フルコナゾール,イトラコナゾール,テルビナフィンなど)が開発され,選択の幅が広がったので,各薬剤の1)作用機序,2)作用様式,3)抗真菌スペクトル,4)薬物動態などを考慮することがより必要になった.内用抗真菌剤については,安全性が向上したので,その適応範囲が拡大した.成績の若干をあげると,1)重症な足白癬に対する外用療法では,テルビナフィン・クリームの外用を試みたが,有効以上が81%という優れた結果が得られた.従来のイミダゾール系薬剤との左右の足の塗り分け比較試験では,5例中1例においてテルビナフィンが優れており,他の4例では左右差なしであった.2)生毛部白癬,爪白癬,ケルスス禿瘡に対する内用抗真菌剤療法は,フルコナゾール100mg週1回投与法,イトラコナゾール200mg週1回投与法またはパルス投与法などで,優れた結果が得られた.特に爪白癬および小児のケルスス禿瘡では有利な治療法であることが判明した.3)重症な足白癬に対する外用・内用の併用療法では,有効以上が70-80%であった.新しい抗真菌剤の登場によって,白癬の治療がある程度容易になったことは間違いないといえる.
  • 桑野 敦子, 庄司 昭伸
    1997 年 38 巻 1 号 p. 47-51
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    慢性皮膚粘膜カンジダ症(CMCC)の1例を報告した.症例は9歳,女子.5歳時より爪甲の変形,混濁および口角炎を認めた.1年前より前頭部に疣状結痂状皮疹が出現,次第に増悪した.前頭部より採取した生検組織のPAS染色にて菌要素を確認,また爪甲,口角部,頭部の真菌培養でクリーム状コロニーを得,血清学的にCandida ablicans serotype Aと同定した.カンジダに対する末梢リンパ球幼若化反応は低下,遅延型皮膚反応は陽性であった.内分泌学的には高感度PTHの低下の他は特に異常を認めなかった.フルコナゾール100mg/日の投与により好成績を得た.母親は過去に甲状腺機能低下を伴うCMCCと診断されており,また弟にもカンジダ性口角炎を認めており家族性慢性皮膚粘膜カンジダ症と考えられた.
  • Yoichi Hasegawa, Toshiaki Nikai, Yoshiyuki Okumura, Kenji Ogawa, Hisay ...
    1997 年 38 巻 1 号 p. 53-59
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    An elastolytic proteinase was isolated from Aspergillus flavus by column chromatography using diethylaminoethyl (DEAE)-cellulose and carboxymethyl (CM)-Sephadex C-50. The proteinase was found to be homogeneous as indicated by a single band after disc polyacrylamide gel electrophoresis (PAGE). The enzyme had a molecular weight of 40, 000Da as determined by sodium dodecyl sulfate (SDS)-PAGE.
    The elastolytic activity was inhibited by leupeptin, diisopropyl fluorophosphate (DFP), α1-antitrypsin, α2-macroglobulin and ethylenediaminetetraacetic acid (EDTA). However, neither N-bromo-succinimide (NBS) nor antithrombin-III showed any inhibitory effect on the enzyme activity. The enzyme contained 414 amino acid residues and exhibited an isoelectric point of 8.6. Its carbohydrate content was calculated to be 3.6% using glucose as a standard, but elastolytic proteinase from A. fumigatus did not contain any carbohydrates. The Aα, Bβ and γ chains of human fibrinogen were cleaved by the enzyme.
    Elastolytic proteinase from A. flavus hydrolyzed Ser(9)-His(10), Val(12)-Glu(13), Glu(13)-Ala(14), Ala(14)-Leu(15), Leu(15)-Tyr(16), Tyr(16)-Leu(17), Glu(21)-Arg(22), Phe(25)-Tyr(26), Tyr(26)-Thr(27), Pro(28)-Lys(29) and Lys(29)-Ala(30) bonds of oxidized insulin B chain, showing that enzyme has proteolytic activity.
    However, elastolytic proteinase from A. fumigatus had a molecular weight of 32, 000Da, and the enzyme did not contain carbohydrate.
  • Toshihiko Watanabe, Takeshi Mikami, Tatsuji Matsumoto, Masuko Suzuki
    1997 年 38 巻 1 号 p. 61-65
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Meth-A fibrosarcoma-implanted mice were examined for protective activity to lethal Candida albicans infection. The number of peripheral blood polymorphonuclear leukocytes (PMNs) was markedly increased in the mice, and their candidacidal function was also activated. The growth of C. albicans in vitro was inhibited by the addition of serum from Meth-A-implanted mice. This activity was inhibited by the addition of an inhibitor of transferrin, ferric sulphate.
    These findings indicated that C. albicans cells were efficiently eliminated by the activated PMNs and that the elimination was increased by the serum transferrin in Meth-A-implanted mice.
  • 嶋崎 匡
    1997 年 38 巻 1 号 p. 67-73
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    1) 1971年から1988年までの18年間に市立小樽病院皮膚科を受診した皮膚真菌症患者の統計的観察を行った.
    2) 皮膚真菌症患者は3,967人,対新患総数比は7.2%であった.疾患別には白癬2,645人(66.7%),カンジダ症1,216人(30.7%),癜風96人(2.4%),その他10人であった.
    3) 白癬の内訳は足白癬1,840例(62.0%)がもっとも多く,以下股部白癬369例(12.4%),爪白癬342例(11.5%),体部白癬277例(9.3%),手白癬69例(2.3%),顔面白癬53例(1.7%),頭部白癬15例(0.5%),その他1例である.70年代には年平均48例(対新患2.0%)であったが,80年代には年平均156例(同4.3%)と増加した.足白癬と爪白癬が著明に増加し,爪白癬の中高年女性例,股部白癬の高齢化と女性例の増加もみられた.手白癬は本邦他地域よりも割合が低かった.二つ以上の病型の合併患者は293人で白癬患者の11.1%であった.
    4) 培養できた皮膚糸状菌は1,533株で,Trichophyton rubrum(TR)925株(60.6%)T.mentagrophytes(TM)546株(35.3%),T.verrucosum 3株,T.violaceum 1株,Microsporum canis(MC)49株(2.6%),およびEpidermophyton floccosum 17株でTRが約60%を占めていた.
    培養実施2,311例中,分離白癬菌は1,533株なので陽性率は66%である.疾患別の陽性率は頭部白癬77%,手白癬68%,足白癬73%,体部白癬50%,股部白癬59%,爪白癬44%であった.TRは足白癬では53%であったが,爪白癬,体部白癬,股部白癬ではそれぞれ88%,78%,87%を占めた.1978年以降にMCによる足白癬が増加し13株が培養された.
    5) カンジダ症は乳児カンジダ症494例,カンジダ性指趾間びらん199例,カンジダ性間擦疹179例,外陰カンジダ症96例,カンジダ性爪囲爪炎93例,(口角びらん症を含む)口腔カンジダ症66例があり,加えて非定型的な症状あるいは皮疹分布を示す例が89例見られた.
  • J. A. Kim, S. E. Moon, H. S. Chun, J. I. Yoon, K. Y. Song
    1997 年 38 巻 1 号 p. 75-80
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    Cutaneous protothecosis sometimes poses diagnostic and therapeutic problems. Isolation of the causative organism may not be successful and spores may be mistaken for other diseases unless the characteristic sporangia are detected in tissue sections. Because there are few cases, the optimal therapy is still being debated. Our purposes were to detect any characteristic findings of Prototheca wickerhamii under light microscopy in order to aid diagnosis and to determine which drugs were effective. On crystal violet staining we found characteristic bluish dots in Prototheca spores; these correspond to the amyloplasts or dense bodies found under electron microscopy. In vitro the isolated organisms were inhibited by itraconazole, amphotericin B, ketoconazole, and amorolfine and we were able to successfully treat three patients with itraconazole. Crystal violet staining can be helpful in diagnosing protothecosis, especially when the causative organism has not been isolated. The therapeutic effect of itraconazole was confirmed in vivo and in vitro.
  • 遠藤 一博, 柏村 琢也, 吉田 勝彦, 半田 敦史, 坂田 亨, 伊東 克郎, 福田 正高, 陣内 逸郎, 室橋 郁生, 別所 正美, 齋 ...
    1997 年 38 巻 1 号 p. 81-85
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    症例は,19歳男性,1992年9月急性リンパ性白血病(FAB分類ALL L2)と診断しJapan Adult Leukemia study Group (JAL-SG)プロトコールにて治療し完全寛解に到った後,1994年8月,再発しprednisolone, vincristineによる寛解導入療法を行った.その後,cytarabine,l-asparaginaseにて治療し長期間,骨髄抑制が起こり,発熱と潰瘍底を形成し中心部が壊死に陥った皮疹が全身に認められるようになった.
    皮膚生検を行い,培養の結果Fusarium solaniを検出した.そのため,granulocyte colony-stimulating factor (G-CSF) 350μgを連日静注し,amphotericin B (AMPH)を点滴静注し1mgから開始し40mgまで増量した.しかし,原疾患の悪化に伴いPseudomonas aeruginosaによる敗血症を併発し死亡した.剖検では全身各種臓器にもFusariumによる播種性病変が認められた.とくに肺,消化管,腎,心,膵,筋肉に多発性病変を,また腎は一部梗塞を伴う病変を認めた.今後,免疫不全患者の増加によりこのような弱毒真菌感染症が増加するものと思われた.
  • 清 佳浩, 滝内 石夫, 渡辺 晋一, 本田 光芳, 伊東 文行, 西川 武二, 小川 秀興, 原田 敬之, 西山 千秋, 加藤 卓朗
    1997 年 38 巻 1 号 p. 87-97
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    フケ症を対象に,0.75%硝酸ミコナゾールシャンプー(MZS)の有用性を,シャンプー基剤(BSS)を対照として8施設による二重盲検比較試験により検討を行った.また,フケおよびかゆみに対する症状の改善とMalassezia furfurの菌数の減少,すなわち真菌学的効果との関係についても併せて検討した.
    その結果,総症例数134例中,安全性解析対象症例は130例,有効性および有用性解析対象症例は108例であった.有用率はMZS群58例中34例(58.6%),BSS群50例中19例(38.0%)であり,MZS群がBSS群に比し有意に優れる成績であった(p=0.020).フケの改善率では,MZS群58例中42例(72.4%),BSS群50例中26例(52.0%)であり,MZS群がBSS群に比し有意に優れる成績であった(p=0.017).
    M.furfurに対する真菌学的効果とフケに対する有効性に関して,効果の発現がみられた症例においては,菌数の有意な減少が認められた(p=0.0001).これに対し,無効の症例では試験開始前と終了後の菌数の変化に有意差を認めなかった.また,試験開始時の菌数による有効性の層別解析では,菌数が比較的多い症例において,MZS群がBSS群に比し有意に優れていた(p=0.038).副作用は130例全例において全く認められなかった.
    以上より,MZSはフケ症に対して有効であり,フケの改善とM.furfur菌数の減少とも比較的一致する極めて有用なシャンプー剤であると考えられた.
  • 工藤 和浩, 田上 八朗
    1997 年 38 巻 1 号 p. 99-107
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    0.75%硝酸ミコナゾール配合シャンプーのフケ症に対する有用性を8施設における一般臨床試験により検討した.
    実施総症例数60例の内,安全性評価対象症例は58例,プロトコールを逸脱していた症例を除外した有効性評価対象症例は49例,有用性評価対象症例は50例であった.
    その結果,有効性は,49例中,著効12例(24%),有効24例(49%),やや有効6例(12%),無効7例(14%)であり,有効率は73%と優れた成績であった.また,フケ,かゆみに対する改善率は,それぞれ82%,74%であった.
    副作用は評価対象58例において1例(2%)に認められたが,パッチテストなどの結果から硝酸ミコナゾールあるいはシャンプー基剤による刺激反応と推測した.本症例は使用3日後,耳後部に軽度のかゆみを訴えたが,〓痒部位に紅斑などの他覚所見は認められず,使用中止後,無処置で症状は軽快した.
    試験終了時に実施した被験者評価では,フケ,かゆみに対し,それぞれ76%,79%の改善を認め,主治医判定とほぼ一致した成績であった.
    また,従来抗フケ剤配合シャンプーを使用していた17例についても,13例(76%)が有効以上の成績であり,高い評価が得られた.
    以上より,硝酸ミコナゾール配合シャンプーのフケ症に対する有効性は高く,かつ安全に使用できるもので,本邦初の抗真菌剤配合シャンプーとして,その有用性が期待できるとの印象を得た.
  • 奥田 長三郎
    1997 年 38 巻 1 号 p. 110
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
  • 西山 千秋, 飯田 利博
    1997 年 38 巻 1 号 p. 111
    発行日: 1997/02/28
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
feedback
Top