日本菌学会会報
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37 巻, 2 号
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追悼文
論文
資料
  • 寺下 隆喜代
    1996 年 37 巻 2 号 論文ID: jjom.H07-45
    発行日: 1996年
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

     九州を主な産地とするツチアケビの根から共生菌として分離,培養された広義のナラタケが,どのような種,とくに生物学的種に属するかを和合性試験(compatibility testing)によって調べた.

     その結果,Armillaria cepistipesA. gallicaおよびA. melleaが同定され,それらが共生菌であると認められた.ナラタケモドキ(A. tabescens)も共生することが再確認された.

  • 吉田 博, 佐々木 弘子, 藤本 水石, 菅原 龍幸
    1996 年 37 巻 2 号 論文ID: jjom.H07-51
    発行日: 1996年
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

     9種の担子菌類菌糸体(ヤナギマツタケ,ヤマブシタケ,ブナシメジ,ブナハリタケ,ヌメリスギタケ,オオヒラタケ,ヒマラヤヒラタケ,ウスヒラタケ,トキイロヒラタケ)の化学成分について検討した.乾燥重量当たり,粗タンパク質は28.4~44.6%,粗脂肪は3.8~5.8%,粗灰分は3.3~5.5%,炭水化物は44.1~63.2%であった.低分子炭水化物量は2.8~18.5%であった.各菌糸体からトレハロース,マンニトール,グルコース,フルクトースおよびアラビトールが検出され,主成分はトレハロースとマンニトールであった.高分子炭水化物量は32.6~48.1%であり,各多糖成分の分布および含量は菌種間で異なった.有機酸量は0.6~1.4%であり,各菌糸体ともに主成分はリンゴ酸,ピログルタミン酸,フマル酸,クエン酸,コハク酸であった.遊離アミノ酸量は1.8~9.4%であり,主成分はアラニン,グルタミン酸,グルタミン,セリン,リジン,アルギニン,オルニチンであった.

研究レポート
総説シリーズ
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