日本公衆衛生看護学会誌
Online ISSN : 2189-7018
Print ISSN : 2187-7122
ISSN-L : 2187-7122
7 巻 , 1 号
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巻頭言
研究
  • 今井 しのぶ, 古田 加代子, 佐久間 清美
    原稿種別: 研究
    2018 年 7 巻 1 号 p. 3-12
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/26
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    【目的】広汎性発達障害と診断される前の児を育てる母親の,子どもの障害に気づいた時期から診断までの時期の生活上の困難について明らかにすることを目的とした.

    【方法】1歳から6歳までの広汎性発達障害と診断される前の児の母親10名に半構造化面接を実施し,データを質的記述的に分析した.

    【結果】母親の生活上の困難は【子どもの発達障害による反応や行動に振り回されながらも付き合い続けざるをえない】【気持ちと時間の余裕がなく心身共に疲れ切っている】【対応方法が分からず試行錯誤するが上手くいかず楽しみのない育児が辛い】【昼夜子どもに振り回され,自分が思い描く日常とは程遠い生活を送る】などという10のカテゴリーで構成されていた.

    【考察】母親は,昼夜子どもの問題にまきこまれて生じる困難を感じていた.繰り返し不安を感じており,周囲から理解されず自らも壁を作り孤立する母親の気持ちに寄り添う継続的な支援の必要性が示唆された.

  • 白谷 佳恵
    原稿種別: 研究
    2018 年 7 巻 1 号 p. 13-22
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/26
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    目的:DOTSによる服薬療養支援を受ける結核患者の療養生活の概念を明確化する.

    方法:Rodgersの概念分析の枠組を参考として,地域DOTSを主体的に実施する機関の保健師8人から半構造化面接の協力を得て,語りの内容からカテゴリを抽出し構造的に概念を検討した.

    結果:属性は,結核患者に対して実施されるDOTSによる服薬療養支援から影響を受ける療養生活の継続として捉えられ,3つのカテゴリにより説明された.先行要因は,DOTSによる服薬療養支援に際してのアセスメントの視点と重なるものであり,帰結では,結核患者の心理及び生活面の改善が導かれた.

    考察:本概念のテーマは「治療の伴走者を得て完治にむけて走り続ける」として生成され,病を患う者とのヘルスケアパートナーシップの構築にも活用できる要素が含まれ,地域・公衆衛生看護学の発展に寄与できると考えられる.

  • 八尾坂 志保, 小林 恵子
    原稿種別: 研究
    2018 年 7 巻 1 号 p. 23-31
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/26
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    目的:食物アレルギー(FA)の子どもの母親が直面した問題と対処行動を明らかにし,対処行動をヘルスリテラシー(HL)の視点で分析することにより,支援への示唆を得る.

    方法:母親9名に半構造化面接を行い質的記述的に分析した.

    結果:直面した問題は【疾患や治療に関する情報の入手困難】【アレルギー症状出現への不安】【治療に関する負担や困難】【家族や友人,町内等の理解と対応に関する困難】【園・小学校の理解と対応に関する困難】の5カテゴリを,対処行動は【FAに関する情報の入手】【入手情報に沿った対応策の実践】【考案した対応策の実践】【家族や関係者への説明と対応の依頼】【子どもに疾患や治療等を説明】の5カテゴリを生成した.

    考察:FAの子どもの母親は,診断直後は疾患や治療に関する情報の入手が困難であったが,HLを獲得し,成長に伴う問題に対処していた.HLの獲得を促進するための専門相談窓口等の設置が必要である.

  • 小川 克子, 安藤 陽子, 河原田 まり子
    原稿種別: 研究
    2018 年 7 巻 1 号 p. 32-41
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/26
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    目的:行政保健師の地域診断の実践状況と関連する要因を明らかにすることを目的とした.

    方法:都道府県保健所・市町村保健師を対象に,無記名自記式質問紙による郵送調査を行った.対象特性9項目,地域診断実践状況29項目,影響要因8項目を調査した.地域診断実践状況を確認後,対象特性・影響要因との関連について重回帰分析を行った.

    結果:187施設888名に質問紙を配布し,249名(28.0%)の有効回答があった.「実践していない」群が7割を超えた項目は7項目だった.重回帰分析の結果,実践には「現部署での地域診断実施」「地域診断の必要性についての認識」「部署外からの助言・指導」の3項目が有意に関連していた.

    考察:地域診断の実践は,潜在化した課題の捉え方や統計学,疫学の活用が課題であり,職場内環境が実践に関連していることが示唆された.

第6回日本公衆衛生看護学会 学術集会長講演
編集委員会報告
倫理委員会報告
第6回日本公衆衛生看護学会学術集会 倫理委員会主催ワークショップ報告
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