Journal of Neuroendovascular Therapy
Online ISSN : 2186-2494
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7 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
原著
  • 新居 浩平, 野元 康行, 阿部 悟朗, 江藤 輔聖, 尤 郁偉, 中井 完治, 風川 清
    2013 年 7 巻 5 号 p. 307-311
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】脳動脈瘤に対するHyperForm(eV3 Neurovascular, Irvine, CA, USA)を用いたバルーン支援によるコイル塞栓術において,ワンタッチスライド開閉機能が付いたYコネクターのサムホイールでガイドワイヤーを固定する際にバルーンが拡張する現象を確認したので,操作上の注意事項を含めて報告する.【方法】2011年4月から2012年12月の間,当施設で24例の脳動脈瘤に対してHyperFormを用いたバルーン支援によるコイル塞栓術を施行した.HyperForm に接続するYコネクターは,13例にワンタッチスライド開閉機能が付いたYコネクターを使用し,11例は従来の絞り型のバルブによるYコネクターを使用した.【結果】HyperFormのセットアップ時にワンタッチスライド開閉機能が付いたYコネクターのサムホイールを回してワイヤーを固定すると,全例にバルーンの拡張を認めた.従来の絞り型のバルブによるYコネクターで同様の操作を行ったが,バルーンの拡張は認めなかった.【結論】ワンタッチスライド開閉機能が付いたYコネクターは,デバイスの出し入れが多くなる症例では同部からの出血を減らすメリットがあるが,先端開口部をガイドワイヤーで閉鎖して拡張させるシングルルーメンのバルーンカテーテルに使用すると,サムホイールを回すことでカテーテルの内圧を上昇させて予期しないバルーンの拡張を来す危険性がある.
症例報告
  • Seiichiro HIRONO, Eiichi KOBAYASHI, Koichi EBIHARA, Michihiro HAYASAKA ...
    2013 年 7 巻 5 号 p. 312-316
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    Objective: An aberrant internal carotid artery (ICA) is a rare congenital vascular malformation and many previous studies have emphasized this anomaly because of an increased risk of injury during otological surgical procedures. However, neither spontaneous massive bleeding nor infectious pseudoaneurysm associated with aberrant ICA has been reported to date.
    Case presentation: We present the case of a 54-year-old healthy female patient who experienced sudden massive bleeding from the ear following a single sneeze. This patient had suffered from ipsilateral otorrhea due to acute otitis media for one month. Based on a radiological examination in combination with past medical history, infectious pseudoaneurysm associated with aberrant ICA was diagnosed as the cause of bleeding. Although an embolic infarction during the endovascular procedure induced slight hemiparesis, the pseudoaneurysm was successfully managed with endovascular coil trapping.
    Conclusion: Although aberrant ICA has been reported as a possible cause of ear bleeding during otological procedures in the past, this is the first report of a spontaneously ruptured pseudoaneurysm associated with aberrant ICA. This case indicates that it is important to consider ruptured pseudoaneurysm in the differential diagnosis of ear bleeding, and also provides evidence that endovascular treatment is suitable for this condition.
  • 一ノ瀬 信彦, 岐浦 禎展, 坂本 繁幸, 野坂 亮, 磯部 尚幸, 富永 篤, 栗栖 薫
    2013 年 7 巻 5 号 p. 317-322
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】右側大動脈弓は胎生初期に発生する血管奇形である.我々は右側大動脈弓を有する破裂脳動脈瘤症例に対して脳血管内治療を行った1例を経験したので報告する.【症例】60歳,男性.突然の激しい頭痛で発症し,6日後に独歩受診した.頭部CTにてくも膜下出血と左中大脳動脈分岐部動脈瘤を認め,脳血管内治療を行った.術中,分岐部にKommerell憩室を有する異所性左鎖骨下動脈を伴う右側大動脈弓と判明し,慎重に手技を続行し脳動脈瘤塞栓術を行った.術後経過良好で神経脱落症状なく独歩退院した.【結語】右側大動脈弓は稀な血管奇形であるが,脳血管内治療時に遭遇することもあるため,その知識を有していることは重要である.
  • 武井 淳, 西村 健吾, 石橋 敏寛, 村山 雄一, 結城 一郎, 荒川 秀樹, 加藤 正高, 見崎 孝一, 大橋 洋輝, 常喜 達裕, 阿 ...
    2013 年 7 巻 5 号 p. 323-329
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】出血源として特定困難であった破裂末梢性解離性上小脳動脈瘤の1例を認めたので報告する.【症例】55歳,男性.意識障害で発症し,当院へ救急搬送となった.頭部CTではくも膜下出血を認めたが,脳血管造影検査で主幹動脈に明らかな嚢状動脈瘤を認めなかった.左上小脳動脈末梢部に形状変化を認めたが,確定診断に至らず待機的観察となった.発症3日後に施行した3D-DSAでも左上小脳動脈末梢部の形状変化を認め,MRIで左上小脳動脈領域に梗塞を認めることから,左上小脳動脈解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血と判断した.発症6日後,動脈瘤を含めた上小脳動脈の閉塞術を施行した.術後,画像上に左上小脳動脈領域脳梗塞の拡大と一過性の右共同偏視を認めた.【結語】後頭蓋窩のくも膜下出血の原因として上小脳動脈解離を考慮する必要がある.破裂解離性上小脳動脈瘤に対する治療として親血管を含む動脈瘤塞栓術は有効な治療であると考えられた.
  • 溝脇 卓, 藤田 敦史, 濱口 浩敏, 今堀 太一郎, 石井 大嗣, 阿久津 宣行, 甲田 将章, 細田 弘吉, 甲村 英二
    2013 年 7 巻 5 号 p. 330-337
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】冠動脈バイパス術(coronary artery bypass grafting;CABG)術前に指摘された無症候性両側頚部内頚動脈高度狭窄症に対して,両側頚部内頚動脈ステント留置術(carotid artery stenting;CAS)を施行した1例を報告する.【症例】60歳,男性.CABG術前検査の頚動脈エコーにて無症候性両側頚部内頚動脈高度狭窄症を指摘された.Shaggy aorta,腎機能障害を有していたため,右側は経上腕動脈,エコーガイド下に造影剤非使用で施行し,左側は頚部小切開直視下頚動脈直接穿刺で施行した.周術期合併症を認めず心臓血管外科にてCABGを施行し得た.【結論】重症冠動脈疾患で複数の合併症を有する患者の無症候性両側頚部内頚動脈高度狭窄症に対してCABG術前にCASを行った.CASの方法に工夫を加えることで血行再建を行えた.
  • 足立 秀光, 坂井 信幸, 今村 博敏, 谷 正一, 坂井 千秋, 石川 達也, 峰晴 陽平, 浅井 克則, 池田 宏之, 稲田 拓, 小倉 ...
    2013 年 7 巻 5 号 p. 338-344
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】頚動脈ステント留置(carotid artery stenting;CAS)時にMo. Ma Ultra(以下Mo. Ma)を使用し, ステントデリバリーシステムの回収に難渋した症例を経験したので,その機序と安全に回収するために行うべき手技について報告する.【症例】代表症例1:81歳,男性.症候性頚動脈狭窄にMo. Maを用いてCASを行ったが,ステントデリバリーシステムの回収に難渋した.【結論】Mo. Ma使用時にステントデリバリーシステムが回収困難になる原因は,ステント先端マーカーがMo. Maの出口ポートで引っかかることである.Preciseステントのアウターシースを確実にリシースすることによりシステムを回収することができた.
テクニカルノート
  • 和久井 大輔, 寺田 友昭, 大島 幸亮, 中村 歩希, 榊原 陽太郎, 松森 隆史, 小林 敦, 伊藤 英道, 森嶋 啓之, 田口 芳雄
    2013 年 7 巻 5 号 p. 345-350
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/31
    ジャーナル オープンアクセス
    【目的】治療困難な頚動脈海綿静脈洞瘻(carotid-cavernous fistula;CCF)に対し,血栓化した上眼静脈(superior ophthalmic vein;SOV)のdirect punctureにより経静脈的治療(transvenous embolization;TVE)を行った症例を報告する.【症例】69歳,男性.典型的症状からCCFと診断し,下錐体静脈洞経由のTVEではアクセス困難であった.経過中SOVの血栓化によるparadoxical worseningを来し,早期治療を要した.末梢部が血栓化したSOVへのdirect punctureによるTVEで良好な結果が得られた.【考察】Direct punctureは本症例に有用であったが,眼窩深部への穿刺については合併症の報告があり,alternative transvenous access routeとして用いるべきである.
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